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そのあと、部屋の中は大騒ぎだった。
「おめでとーー!!」
「やっと付き合った!!」
「長かったぁ!!」
メンバーたちに囲まれて、たっつんは完全に限界。
「うるさいうるさい!!///」
顔真っ赤のままツッコむけど、全然威力がない。
その横で、じゃぱぱはずっと嬉しそうに笑っていた。
「で?」
うりがニヤッと聞く。
「付き合ったならさぁ」
嫌な予感。
「なんかこう……イベントとかないん?」
「イベント?」
「初々しいやつ!」
周りが一斉にニヤニヤし始める。
たっつんが一歩下がった。
「お前ら絶対ろくでもないこと考えてるやろ」
「え〜? 例えば?」
「例えばキスとか?」
「ぶっ!!!」
部屋崩壊。
たっつんは咳き込みながら、
「アホか!!」
と叫ぶ。
でも周りは止まらない。
「うわ照れた!」
「じゃぱぱは!?」
急に振られたじゃぱぱは、一瞬だけ困った顔をしたあと。
「……まぁ、したくないわけでは」
「ぎゃーーー!!」
大絶叫。
たっつんはとうとうしゃがみ込んだ。
「もう帰らせてくれ……」
⸻
そのあと。
なんとか騒ぎを抜け出して、二人で廊下へ避難。
静かな空気に、たっつんが深くため息をつく。
「ほんま、疲れるわ……」
「ごめんって」
じゃぱぱは笑いながら隣に立つ。
少し沈黙。
でも気まずさはなかった。
付き合う前より、むしろ自然なくらい。
じゃぱぱがふと、小さく言う。
「……でも、さっきの」
「ん?」
「嘘じゃないよ」
たっつんが目を瞬く。
じゃぱぱは少しだけ照れた顔で笑った。
「したくないわけじゃないってやつ」
「〜〜〜っ!!」
たっつんが勢いよく顔を逸らす。
「お前ほんま急にそういうこと言うなや……!」
「だって彼氏だし?」
その言葉にまた心臓が跳ねる。
たっつんはしばらく黙ったあと、小さく呟いた。
「……別に、嫌ではない」
「え」
「だから! 変な意味ちゃう!」
じゃぱぱは数秒固まってから、ふっと笑う。
「……じゃあ、ちょっとだけ」
「は?」
その直後。
じゃぱぱがそっと距離を縮めて、軽く額をこつんと合わせた。
近い。
息がかかる距離。
たっつんの心臓がうるさい。
「……ほんとにいい?」
その確認が優しくて。
たっつんは顔を真っ赤にしたまま、小さく頷いた。
そして。
ほんの一瞬だけ。
触れるみたいに、やわらかくキスをした。
静かな廊下。
離れたあと、じゃぱぱが少し照れた顔で笑う。
「……やば。嬉しい」
たっつんは完全に顔を隠した。
「もう今日は無理や……」
続く!