前回までのあらすじわたメルがある特殊な力を得てすべての世界を旅できることに成功した
好奇心馬鹿なわたメルは色んな世界を旅するが力の代償が来てしまったのか目覚めたら知らない場所にいた。警察官の手毬さんの勧めにより児童養護施設に預けられることになった。ツルギとバトったり吐いたりみんなと花火見たりワタメルの常識がズレてることが発覚したりして色々どんちゃん騒ぎ!でも帰る時間が来てしまったようだ。シンデレラはもう帰りましょうね
(本編ストーリー終了後のわたメルなので読者の皆さんはついていけません。理解が出来なくてもいいよってお方のみ見ることを推測します)
『誰か助けてぇ゙ぇ゙』
わたメル「…」
助けてって言われてもなあ…出るなって言われてるし
扉を爪で引っ掻く音が外側から聞こえる
誰かが引っ掻いている?
『キドリざ…キドリ様ぁ゙』
わたメル「…」
扉の近くに行き、少ししゃがんで額を扉に押し付ける
ああ可愛そう。どうしてそんなにキドリさんに執着するんだろう
死ぬのは怖くないの?
キドリ様キドリ様っていう声も次第に聞こえなくなって、扉を引っ掻く爪の音もなくなった
…しんじゃったのかな
少しだけなら…
立ち上がってドアノブを掴む
“ソウサキ”
“ヤメロ”
…少し見るだけだよ?ミューンシュバって見るだけ!安心して‼️私にはこの鎌がついてますから!
それに私が危機に陥っても絶対死なないし怪我しないこと知ってるでしょ?大丈夫だってー
“…”
“ダメ”
…ダメかあ、はあいわかりましたよぉ
ドアノブを掴んでいた手を離してソファに座る
大人しく待つかぁ…あー、にしても暇だ。ここネット無いしな
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ノルア「ぁつっ…あ、」
…ニクヨちゃん…!
ノルア「助けないと…」
銃を持って戦場へ向かおうとするとルピナスさんに腕を掴まれてものすごい剣幕で怒られる
ルピナス「バカかお前!?死にに行く気かよ!?」
ノルア「でも皆さんが」
ルピナス「あーいうのはセンパイ達に任せてた方がいいの…むしろ足でまといになる」
ノルア「…そ、そうです…よね…」
銃を降ろすとルピナスさんは腕を離す
…メシア様…助けて
そう祈ることしか出来なかった。ルピナスさんに案内されてこの場から離れる
ルピナス「あーそれと…ノルア。お前ツルギセンパイから頼み事あるぞ」
ノルア「わ、私がですか!?」
ルピナス「うん。なんか…客の相手を見てて欲しいってよ。」
ルピナス「月下様とシピー様の部屋にいるから、行ってこい」
背中を軽く叩かれる。…結構痛いんですけどね、
月下様のお部屋は確かここ…だったかな?うーん…なれない場所だからまだ感覚が掴めなっ
ドスン
?今なにか当たった?
軽く手で触ってみる。人間かな?寝てる…?誰でしょうか?…なんかベトベトしたものが着いたし、なんか血の匂いが
ノルア「起きてください、ここは寝室ではありませんよ。」
『誰かいるの?』
ノルア「えっあ!の、ノルア・ヒウギョと申します!!あ、えと、」
ノルア「あの…部屋の外にいる地面で寝そべっているお方は誰なんでしょうか?目が見えなくて…」
『あー…た、多分…死体かと』
ノルア「死体!?!」
し、死体の処理法は教えられてないのですが…どうしましょう…ルピナスさん…えっと、とりあえず壁際に置いておきましょう
両脇を掴んで引きずる形で壁際に近づく
ひとまずここに置いて…
ノルア「入りますね!」
わたメル「キドリさんじゃないんですね」
ノルア「じぶんたちが帰ってくるまでお客様の面倒を見て欲しいとツルギ様に言われて…」
わたメル「(絶対逃がすなよってことじゃん)」
ノルア「えっと……お名前は?」
わたメル「蒼崎わたメル。」
ノルア「わたメルさんですね!わたメルさんは何故ここに?」
わたメル「あーえっと……この洋館の管理人さんとお話に……」
ノルア「キドリ様ですか!あいにく今は癇癪を起こした実験体を宥めていまして……」
わたメル「どんな実験体なんですかー?」
ノルア「……えっと、No.294番です。通称ニクヨちゃん。とても可愛らしい女の子なのですが、とても情緒不安定で強力な子なのです。」
ノルア「本人も情緒不安定をどうにかして治したいらしいのですが、日に日に悪化していて…」
ノルア「ニクヨちゃんとてもいい子なのですけどね……」
わたメル「ニクヨちゃん以外に実験体はいないんですか?」
ノルア「居ますよ!私が担当してる実験体のお話になりますが…No.444番です。ニクヨちゃんよりは精神が安定していて対話が可能です!」
ノルア「御加護をくれるのです……御加護を貰ったものは強い精神力を得れます」
わたメル「すご〜い……No.444って不吉だけどね」
ノルア「これに関してはキドリ様が決めていますからね……No.444番は444という数字が好きなので満足しているらしいですが」
わたメル「そうなんだ…」
ガチャ
キドリ「ただいま。」
ノルア「キドリ様!」
ツルギ「外の死体なんだ?」
ノルア「私がここに来る前にありました」
わたメル「キドリ様って言ってた」
キドリ「後で埋葬してあげないとだ。」
月下「……」
シピー「えと、ノルアちゃん、ありがとう…も、もういいよ。」
ノルア「はい!それでは。」
キドリ「さて……すまないね。邪魔が入ってしまった。今元の世界に…」
月下「ま、待ってくれ!こ、この子なら本当に」
キドリ「他所の世界の者を巻き込んではならない。死んだらどうする?」
月下「…それは」
キドリ「無計画で行動はしてはならない」
キドリ「にしてもよく転送できたね。バレなかった?」
月下「…バレてないと思う」
わたメル「(バレてると思うけどなあ)」
早く帰りたい
月下「…お前は…!!自分の計画は全て上手くいくと思い込んでいてこれだから嫌いなんだ!」
キドリ「私の計画で失敗したことは無いからね。」
わたメル「すご!」
ツルギ「すごくない」
わたメル「すごいでしょ」
ツルギ「焼き猫にするぞ。黙ってろ」
なんでそんな怒ってるんですか?😡
はぁ……喧嘩始まるなこれ。キドリ様はギリ大人の対応してるけど……むしろそれが火に油を注いでるな。月下さんは徐々に涙ぐんでるし
月下「お前は皆の歴史を守りたくないのかっ……!!」
月下さんがその言葉を言い放つとキドリさんの表情が変わる。さっきまでの余裕そうな態度は一変して、なんか少し……震えてる?特に腕。拳。殴る気ですか?
キドリ「…あのねえ、月下……私だって努力してるさ。」
キドリ「守ろうとしてるから、今ここであんな悪魔たちも収容してるんだ。」
キドリ「…あんな歴史がなければあんな悪魔たちを収容なんてしたくなかった……」
キドリ「さあ話はおしまい。それと月下は次その事言ったら404の世話担当させるからね」
月下「……チッ」
わたメル「我帰宅希望」
キドリ「ああ、今元の世界に返すよ」
わたメル「はーい」
月下さんに肩に手を置かれる。ひえ、怖い!殺される!?
月下「…申し訳ない。」
わたメル「…い、いや!大丈夫ですよぉ」
わたメル「わ私が力がないせいで……いや力はあるけど戻れって言われたから……」
キドリ「ここに居たいのかな?」
わたメル「断じて違います!」
キドリ「そうか。」
それって無関心かな〜?それって無関心だね〜無関心大好き〜
ツルギ「……お前の思考、うるさい」
わたメル「なら覗かないでください💢」
キドリ「よし、外に行こうか」
わたメル「はあい」
ツルギ「おれも行く〜」
わたメル「おーれつごー」
部屋の外に出る。……あ、あの子か。部屋の外にいた死体……あまり見たくは無いな。人間という変形がない。
足は片方はない、もう片方の足は骨をむき出しにしている。腕は扉を引っ掻いたせいで爪から血が出てる。…なかなかに酷い状態ではあるけど、数分は生きれるような状態だ。這いつくばってここに来たのかな。
キドリ「あまり見るのはよろしくないよ」
わたメル「あっはい……すいません…」
キドリ「死体に興味あるのかい?」
キドリ「あの死体を見て発狂しないし、耐久性があるみたいだけども。」
わたメル「…なんというか……死体を見た事はないんですけど…何故か、自然と体が慣れてて」
ツルギ「うげ、なんだそれ。キモ。おまえ、キモ。」
わたメル「そんなこと言わないでくださいよ(近寄る)」
ツルギ「キモキモ来んなキモが移る」
わたメル「女性の扱い慣れてないお方?」
キドリ「仲がいいね」
ツルギ「は?バカキドリお前視覚までおかしくなったか」
キドリ「どうだろうね?定期診察受けてないから分からないな」
ツルギ「お前のそういうマジレス、しね」
わたメル「落ち着いてくださいよ」
ツルギさんとキドリさんが絡んだら子供と大人って感じがするなあ
パパと子だね💓
ツルギ「誰がガキだ変異種ヌコ!」
わたメル「だから思考読まないでくださいって💢」
……ん?まって
わたメル「キドリさんって、人の思考読めるんですか……?」
小声でツルギさんに聞こえるくらいの声で話す。
ツルギ「読めるだろうな…読めないフリしてるけど。俺あいつの思考読めなくて嫌いだし」
わたメル「なるほどなるほど……」
1度もこっちを振り返らないで前を向いてただ歩き続けるキドリさんの背中を見つめる
エッチですね。
ツルギさんが引いてるような気がする
わたメル「……なんか、血痕増えてません?」
ツルギ「さっきニクヨを宥めてたからな。負傷者が出た」
わたメル「ヤバ……」
ツルギ「俺も少し苦労したなぁ〜頭潰された」
わたメル「貴方もやば」
ツルギ「しってる」
数分長い道をずーっと歩いていると出口について外に出る。森はやっぱ怖いね
キドリさんが魔導書っぽい本を片手に転送の準備をしてる。やっと帰れるね、邪眼神。
“ソウダナ”
嬉しいね…でもまあセレネちゃんや和さんとはもうお別れかあ……1番親切にしてくれた人にも恩を返せねえままとか、泣き。
モクアミ様も手毬さんも優しかったな。みんな、優しかった
これはこれで楽しみ旅だったかな。ココロの件に関しては私はもう無理だけど……
私よりぴったりな人いたと思うんだけどなあ
わたメル「さようならツルギさん!」
ツルギ「…」
わたメル「ツルギさーん?」
ツルギ「キドリ」
ツルギ「あと1ヶ月だけこいつ滞在してても良くないか」
キドリ「良くないね。」
わたメル「うん。みんな来ちゃう」
ツルギ「月下様とシピー様がかわいそうだー!!転送魔法ココロに見つからないで頑張ってたんだぞ!分かるか神気取り!」
キドリ「分からないね。」
ツルギ「分かれよ!月下様とシピー様はな(長文)」
待てこの人キドリ様狂信者じゃなくて月下さんとシピーさんの狂信者ですか?
すごい長々と語ってる!キドリさんの笑顔引きずってるよ!?
キドリ「ああ、分かった。キミが月下とシピーをものすごく尊敬しているのは分かったよ。少しとめてくれないか?」
ツルギ「(長文)」
キドリ「……ツルギ」
ツルギ「月下様とシピー様はお前よりもものすごく偉大で優しくて研究職員を死なさないよう善処してて」
キドリ「…はぁ」
わたメル「耳が痛い」
わたメル「どうやったら止まるんですかこれ?」
キドリ「ツルギはこんな子供じみた行為はしないからね」
キドリ「…なにか企みがあるんだろうけど」
キドリさんから笑顔が消えったーー完全キレてるよこれ絶対
ツルギさんもうやめて!キドリさんキレたら私泣いちゃうから!!にゃぉーんってね!HAHAHA!
ツルギ「(マジでこいつの脳混雑としすぎだろ)」
キドリ「ツルギ、どれだけ足掻いてもこの子は元の世界に帰るよ。無駄な行為を繰り返したいのであれば一生好きなだけ喋ればいい」
切り捨てた!にしても怖い!ツルギさぁん……ツルギさん!?!チッ……みたいな顔しないで…
ツルギ「さっさと帰れ変異種ヌコ」
ツルギ「月下様とシピー様に褒められそうだったのに。チッ」
言っていい?私の方がやばいけど言っていい?
この人やばい。多重人格ですか?
私だってそりゃあ…残りたいけどさ。死ぬかもしれない場所にはいたくねーな😊
誰かが守ってくれるってあれば滞在するけどさあ
ツルギ「俺が守ってやらァ!!」
わたメル「ヤッターーー!!!」
キドリ「ちょっと…待て、いいのか……いや良くない…」
キドリ「君の世界の者が来る。1ヶ月も滞在はできないだろう。」
わたメル「あー」
邪眼神、わちゃめるに伝えておくことってできる?
“カノウ デモ”
“キケン ダメ キカン”
ヤダヤダー私はこの世界で使命を全うしなければならないんだ〜!
そう言って前危険なことにあって死にかけたことあると思うけど、でもいいでしょ!私が危険になったら邪眼神も居るしツルギさんが守ってくれるし!
“……ダメ”
どーしてーーー!!あ、もしかして持ち主が居なくなるのが嫌だ?大丈夫だよ私が死んだ場合預ける人は決まってるから!アルって子なんだけどとても頼りになってさ
“チガウ”
ねえわたしは死なないよ?私は死にかけの状態に至ることは何度かあったよ。けれど死ななかったじゃん。琥観さんやとじんに生命力だけ魔族の血でも入ってるんじゃないかって疑われてたでしょ?だから心配しないでよーね?
邪眼神がいちばん知ってるでしょ!私の事1番に見てたもん!
“……”
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このコなら行けると、油断して、クレアも、ソウイチも見殺しにした
あの時のコトがいつになっても忘れれない
だから決めた
クレアみたいにしない為に、このコだけは何がなんでも守ると。
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“ダメ”
ダメ(」*‘ω’)」(/ *‘ω’)/ふうふう!ダメ(」*‘ω’)」(/ *‘ω’)/ふうふう!
“クルウナ”
どうしたら邪眼神はOKって言ってくれる?
“ダメ”
ツルギ「…あのさぁお前誰と喋ってんの?」
わたメル「私の保護者みたいな人と。この人がいいよって言ってくれないとここに滞在できない」
わたメル「ツルギさんの強さ信頼してないらしい!ツルギさんに自分の攻撃避けられた上に溶かされたの忘れたのー?!」
わたメル「…でも信頼できないらしい。誰がいいの逆に?」
“ハクハツ ムスメ”
わたメル「…シピーちゃん?」
わたメル「シピーちゃんがいいの?そした許してくれる?」
わたメル「…そっか!ありがとう!邪眼神ならいいよって言ってくれるの知ってる!押しに弱いから!」
キドリ「…キミの神力は彼のものかい?」
わたメル「そうだよ!あ、でも半分は私のものも混じってるかも」
キドリ「……そうか。」
キドリ「では1ヶ月の滞在を頼もう。キミの世界の者が迎えに来たり、危険な目にあったら即刻帰ってもらうよ」
わたメル「はーい!」
キドリ「ツルギ、シピーの部屋に案内してくれるかな?私はやるべきことがあってね」
ツルギ「まかせろ!行くぞ変異種ヌコ!」
わたメル「わたメルってよんでくれないかないい加減💢」
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明かりがひとつも無いながい廊下。歩き進めるとひとつの扉が見える。鍵を入れてドアノブを回す。
廊下とは大違いで、子供のような部屋で照明がとても強かった
キドリ「……さっき目が覚めたのか?」
『…うん』
キドリ「そうか。おはよう。」
『おはよう!』
繧ュ繝峨Μが抱きつくと、繧ュ繝峨Μを一瞬軽蔑するような目で見る
『今日はなにがあった?』
キドリ「……ああ、えっとな…新しい子が来たよ。1ヶ月後に消えるが。」
『そうなんだね。会ってみたいな』
キドリ「…いつか会える。きっと」
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狂うなっていう邪眼神のツッコミ好きです
邪眼神は昔のこと引きずってて可愛い
繧ュ繝峨Μの読み方はキドリさんに聞いてください。おらよくわかんない!ごさいだから!
なんだかんだ今回の話のヒロイン邪眼神な気がする。
ざっときゃら解説こーなー
ノルア ︎︎ ︎︎ ♀ 26歳
一言で言うならこの施設の唯一の光
ルピナス ♂ 29歳
一言で言うなら誰かのシスコン弟
おまけ
キドリ「研究職員の場合食事は朝と夜だけなんだけども…キミは朝昼晩でいいかな?」
わたメル「え!?贅沢では!?わたし!」
キドリ「来客だしね。デザートつけてあげようか」
わたメル「うわあぁ、、優しい…ちなみに食事の方は?」
キドリ「朝は魚とお味噌汁と漬物と白米だよ。嫌かな」
わたメル「全然!いやじゃないです!!」
遠くから見てた研究職員のみんな
ルピナス「俺らより豪華じゃね」
レイチェル「来客さまだし…仕方ないよ」
ツルギ「俺らは朝ねこまんまと夜白米と魚だけなのにな」
それって労働かな〜
それって労働だね〜
休みが欲しい〜
~完~
コメント
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ツルギ、相手の思考読めるって設定初めて聞いた()と言うことはわいの意味わからん気持ち悪い妄想みられちゃうのでは?!(゚ω゚)