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ひなの
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#死ネタ
いゆ
1
泣く気なんか、これっぽっちも無かったのに、僕の目からは、涙がとめどなく溢れる。
兄貴は、僕の嗚咽がおさまるまで、いつもの騒がしさが嘘のように、静かに僕の背中をさすってくれていた。
保「ごめん、兄貴。急に泣き出したりして」
一「いや、全然ええよ。宗四郎の可愛い泣き顔見れたし。」
保「はあ?僕可愛くなんかないし」
一「それに、泣く事によってリラックス効果がもたらされるからな」
保「知ってるわそんくらい」
一「なんや、知ってんのかいなー!w」
いつもの調子が戻ってきた。やっぱり、僕らはこれぐらいやないとな。
一「よし、そろそろ飯食おか」
保「そうやな。冷蔵庫なんかあったかな」
一「えー作るん?ウ◯バーでええやーん」
保「…しゃーないな、今日だけやで」
一「よっしゃ!ほな、下行こか」
そう言って兄貴は僕を抱き上げた。
保「わっ!?何するんや!」
一「ハハっ、宗四郎は軽いなぁ」
保「子供扱いすんなや!早よ降ろせ!」
一「なんでやー!今日ぐらいええやろ?」
ほんまに嫌やねんけど、確かに今日は兄貴に迷惑かけたし……
保「……今日だけやで」
一「え、ほんまに?」
兄貴が固まった。
保「いや、兄貴が言い出したのに、なんやねんそれ」
自分で聞いといて、受け入れられたら困るんかいな
一「いや、…まあええわ。よし、今日は宗四郎の事、目一杯甘やかすで〜!」
保「は!?なんでそうなるんや!嫌や!」
僕がジタバタして抵抗すると、兄貴の腕の中から落ちそうになる。
保「うわっ」
一「おっと。ほら、危ないからじっとしとき」
僕は渋々兄貴に従った。
一「よし」
兄貴は、僕を抱っこしたまま、リビングに向かって、そのままソファに座る。
保「…早よ離してや」
一「んー…もうちょいこんまま…」
そう言って僕を抱きしめてくる。
保「ちょっ、兄貴…!」
一「ええやん、ちょっとぐらい…」
保「…ほんまにちょっとやで」
自分のお人好しさにほんまに嫌気がさすわ。
でも、今日ぐらいは兄貴に優しくしてもええかな
何分くらい経ったんやろか。兄貴がおもむろに顔を上げる。
一「…そろそろなんか頼もか」
保「そうやな」
僕たちは兄貴のスマホで適当に晩ご飯を頼む。
保「なあ、兄貴」
一「なんや」
保「あの人と何喋ったか、やっぱり教えてくれへん?」
一「…さっきも言うたけど、言うな言われたから、あかん」
保「やっぱそうか…」
僕が少し落ち込むと、兄貴が僕の背中に手を置いた。
一「そんなヘコまんでも。多分すぐ言うてくれるわ」
保「…そうやんな」
一「おう、兄ちゃんが保証したるわ」
保「なんやねん保証て」笑
一「…宗四郎は笑っとる方が可愛えな」微笑
保「はっ!?//だから可愛ないて…///」
僕が恥ずかしくなって顔を逸らすと、
一「そういうトコやで」
と言って、兄貴が逸らした僕の顔を追ってきた。
保「…もう兄貴嫌や…//」
一「そんな寂しいこと言わんといてや〜!」
そう言って兄貴が僕のほっぺをツンツンしてくる
一「…宗四郎。兄ちゃんは、いつも宗四郎の味方やからな。なんかあったら頼ってや」
不意に兄貴が真剣な顔で、そう言うてきた。
保「…分かった」
僕が素直に頷くと、兄貴も優しく笑った。
コメント
5件

宗一郎のブラコン全開(笑)でも保科の事を大切に思っているのが伝わってきました!なんだかんだ甘える保科も可愛かったです!
ああもう、この回めっちゃ良かった……! 兄弟の距離感が絶妙で、特に兄貴が泣き止むまで背中さすってるとことか、普段うるさいのに静かにしてくれるギャップにやられたわ。 「可愛い泣き顔見れた」とか言い出してから、いつもの調子に戻る流れも自然で、最後の真剣な「味方やからな」で一気にグッときた。 甘やかす宣言からの抱っこも、照れつつ甘える弟の心情が細かくて、こういう関係性、ガチで尊い……!