あれは丁度2年前____
ここら一帯には、無数の不良や愚連隊で溢れていた
まさにこの世の終わりを絵に描いた様で、その光景には誰もが目を背けてしまいたくなる
窓は割れ、壁は落書きで埋め尽くされ、喧嘩の絶えない日々だった
その中でも群を抜いて狂っていたチームが、
*現在の“鷹獲り”、元“*PLENAMETUS”であった
PLENAMETUS、ラテン語で“完全なる恐怖”を意味する言葉
まさにその名の通り、奴らは獰猛、そして私利私欲のために他者を踏みつけにする
前代未聞の極悪不良集団、そして当時そのPLENAMETUSをまとめていた男の名が
鵜辻…鵜辻 雅幸である________
小倉「ここまでが鵜辻さんの話だよ、んでこっからが俺クンも関係してる話」
楡井「な、なんていいますか…その」
小倉「大分胸糞でしょ~、俺クンもこの話好きじゃな〜い!聞かれたからには話すけど〜」
桜「…」
楡井「桜さん?…」
桜「…えよ…」
楡井「え?」
小倉「ん?どした?腹でも痛えの?」
桜「前置きが長えよ!!」
小倉「え⁇⁇」
桜「もう少し手短にしろよ?!チーム名の意味とかどうでもいいだろ!」
小倉「ええ!?そんないう?!」
桜「言うわこれくらい!!!」
どうやら話が長くて我慢できなかったらしい桜
だがそのそのおかげで3人の空気が少し和んだように感じる
小倉「いや~ごめんね、でもここいった方が分かりやすくなると思ってさ~」
桜「もういいっ…さっさと続き話せ…」
小倉「はいはーい、理不尽だな~」
桜「んだとこらー!」
楡井「桜さん!抑えてくださいっっ!!」
小倉「…で、これから話すのは、さっきいった通り俺クンも関係していること」
楡井「あ、その事なんですが…」
小倉「ん?どったの?」
楡井「いえ…その小倉さんと関係する話…PLENAMETUSと鷹獲りの皆さんの抗争のお話ですよね…?」
小倉「んーまぁ砕いていえばそうだねえ」
桜「あ?砕いていえば?」
小倉「うん、ざっくりざっくりしたら2チームの抗争で終わるんだけどさー、これ意外と複雑なんだよ」
楡井「え?複雑…ですか?」
小倉がコーヒーを飲み干し、少し考えたようにしてからこういう
小倉「最初に言おう…俺は元々
PLENAMETUSのメンバーの1人だった」
楡井・桜「⁈」は?!」
思わぬカミングアウトに戸惑う2人
小倉「あー、悪く捉えないでくれよ? メンバーっていっても下っ端中の下っ端で ほぼ雑用みたいなもんでさ」
桜「いや、でもなぁ…」
楡井「…っ」
まさかの真実、小倉があの前代未聞の極悪非道チームPLENAMETUSの1人だったなんて…
だが2人、すぐに小倉の方を向き直し話の続きを聞いた
小倉「…俺がPLENAMETUSについていのにはた理由があった」
楡井「理由…?」
小倉「あぁ、そうだ」
桜「その理由ってのは、何だよ…」
小倉「決まってるだろ……アイツらを、PLENAMETUSを、内から破壊するためだよ」
続く
コメント
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もう~いつ見ても最高です! 奏さんの作品は癒しですよ~ 続きも頑張って下さい!!✨️