「 ぼんさん … ? 」
「 … ぐす、なんでもない。ただまだ覚えてたんだ、ってちょっとびっくりしただけ。」
「 え、何それ。大袈裟 」
「 なんだと!? w 」
何とか誤魔化せた。
でも、ただ1度だけ面と向かって喋っただけなのに、まだ覚えててくれたことに感動したは事実。
…… まだオボエテくれる人いるかな。
ないか。w
きっと彼が例外っていうだけ、たまたま覚えてくれてただけ。
そう自分に念を込めて、大きく揺れた心を落ち着かせた。
____ 約1ヶ月後。
ちょっと調べたが、やっぱり俺を覚えててくれた人は ___ 1人。
おんりーだけだった。
… 少し期待してしまった気持ちもあったから、ショックもあったけど、予想が出来ていた結果だったから、すぐに切り替えは出来た。
「 ………… それでもなぁ〜 笑 」( ボソッ )
寂しさは拭ききれない、隣にいた友達、家族ももう戻ってこない。
俺は ___ 飛び立てなかった鳥、ずっと鳥籠にいて飛べない儘。… 誰も俺がいたなんて、思い出してくれない。
「 … おんりーも …… 」
忘れてしまう、… 今回はいらない奇跡だったと見よう、そうしないとまだ傷つく羽目になってしまう。
もう … 戻る選択肢なんてない。
俺に選択権は、尚更ない。
俺はこの〝 ループ 〟からは一生出られない、これは俺が償うべき罰。
真っ赤に染められた俺への罰。
俺はもう …… 飛べない。
だから、
「 ぼんさん! 」( にこ )
____ 君の笑顔で打った波は、俺には相応しくないだろう?
𝐍𝐞𝐱𝐭 " 第3章 なんでそんな顔するの
コメント
10件
ループ系...? それとも記憶喪失の亜種的な...?(?)
うん最高!(≧∇≦)/ 何故こんなにも上手くかけるのか… ん〜?全然まだまだ分からない…(笑)
ねぇ待って好き(( えっと、一言で言うとこれに限るんですが…