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あれから数日
カラスバさんは仕事に忙しそうにしている
どうやらプリズムタワー上空に出来たもの謎のゲートは以前クエーサー社から受けた仕事と同じものだったらしく、そちらの原因究明等で忙しいらしい
『(アザミも忙しそうだし、エムリットの事誰に相談しよ…)』
MZ団は未成年だし、何よりカラスバ同様この異次元ミアレについて調べている張本人の為聞けない
『(ま、今の所大丈夫だし…)』
人だとしても、それなりに対応できる能力はあるから大丈夫だろう
そう思いながら、レジ袋を片手に街を歩いていると後ろから声をかけられ振り向くと店の常連客であるユメちゃんがいた
「あれ、シオンさんじゃないですか〜!」
『ユキちゃん?久しぶり〜!』
ユキは若いながらに店でシオンを気に入ってくれているギャルの女の子
いつも友達といるのに、1人でなんて珍しい
「そんなレジ袋持ってどうしたんですか〜? 」
『晩御飯にね〜!彼氏が今日はハンバーグが良いって言ってたから』
「えっ!?彼氏さんと同棲したんですか!?」
『うん、押され負けって形でね〜』
そう言って話していると、ユキはシオンを見つめた後此方に近寄りこそっと耳打ちする
「…てことはもうそういう事もしました?」
『へっ!?い、いやそういうのは…まだ……』
「ええっ!?同棲してて何ヶ月ですか!? 」
『丁度1ヶ月くらいかなぁ〜』
「1ヶ月!?」
シオンの言葉にさらに驚くユキ
そしてまたコソコソと耳打ちする
「シオンさん、1ヶ月経ってるならそういう事もしといた方がいいですよ」
『えっ!?』
「人それぞれのタイミングもあると思いますけど、そういう交流がないと他の女の所行きますから」
『え、え〜?でも彼今忙しそうで〜…最近もあまり家帰ってこないし…』
少し目を逸らしながら話していると手をガシッ!と掴まれる
「シオンさんが嫌なら1回誘ってみたらどうですか!?じゃないとほんとどっか行きますよ!!
家に帰らないってことは、そういう事もあるかもですよ!?」
『え〜…あの人にか限ってそんなこと…』
「その油断が後悔を産むんです!昔の私みたいに…」
エンエンと泣くユキに驚きつつも押される形で『わ、わかった。頑張るよ』と話すと顔を明るくするユキ
そしてその後ユキから色々夜の知識を教えられやっと家に帰ることができた
『はぁー……大変だった…』
冷蔵庫に買ったものを入れ、とりあえず溜まっていた洗濯物を片付ける
『…そら、私だってそろそろって思ってるけど……』
ただでさえ忙しくしてるのに、自分のわがままで迷惑をかけたくない
それにそんな事しなくたって、カラスバさんが私に飽きるなんてことあるはずない
『カラスバさんは一途だもん、私の事だけ想ってくれてるもの』
そう言いながら洗濯物を片付けるが、シオンの顔は少し焦っているようだった
『…そ、そうだ。ご飯作ろ、ハンバーグの他にもなんかスープでも作って───』
────ロトロトロト…
スマホロトムの着信音が聞こえビクッと肩を鳴らしたあと、電話に出る
『あ、カラスバさん…!どうしたんですか?』
〖すまん、急用が入ってしもうて今日も帰るの遅なりそうやわ〗
『大変ですね…了解です!まだご飯作る手前だったので、大丈夫ですよ!!』
〖ほんま堪忍にな。明日こそはそっち帰るわ〗
『全然お気になさらず〜!お仕事無理しないで下さいね』
そう言うと〖ありがとさん〗と一言話したあと忙しそうにし電話が切れる
『……今日も、か…』
きっと今受けている仕事はかなり大変なものなのだろう
アザミも中々休みが取れないとクマを作りながら話していたし
『じゃあもうお風呂はいっちゃおーっと』
そう思いながら脱衣場へ向かうさなか、今日ユキに言われた言葉を思い出す
〖───家に帰らないってことは、そういう事もあるかもですよ!?〗
『…いやいや、カラスバさんに限ってそんなことないし……』
ユキは確か少し前に彼氏が浮気していて振られたと泣いていた
きっとそれもあって心配になっているだけだろう
しかしシオンの顔には不安の表情が浮かび、その場で立ち止まる
『………大丈夫よね…?』
───01:08
「(日ィ、回ってしもたな)」
ため息を着きながら、寝ているであろうシオンを起こさないよう玄関のドアを開けると いつも消えているはずのリビングの照明が付いている
「…シオン?」
『ん…ぁ、カラスバさん…!!おかえりなさい!!』
机の上に転がった裁縫道具と共に、机に突っ伏していたシオンがオレの声に気づくなり目を覚まし駆け寄ってくる
「お前こんな時間まで何しとんや…!」
『えへへ…カラスバさんお迎えしたくて』
「遅なる言ったやろ…はよ寝ーや」
『あっ、そ、その…よかったら一緒にお風呂入らないかな〜って…』
「……は?」
少し顔を赤くしながらチラッとカラスバの顔を見るが、カラスバは眉を顰め驚いたようにこちらを見つめている
しかしその表情を見て、カラスバが少なからずいい感情を抱いていないのは分かった
「お前────」
『な、なんて!冗談ですよ〜!!まさか、本気にしました〜?』
「なっ!?お前なそうやって簡単にからかうもんやないで」
『えへへっ、お風呂温めてきますね! 』
いつもの笑顔のまま、パタパタ…と追い炊きのボタンを押すシオン
そんなシオンに少し違和感を抱きつつも、近くの椅子に座る
『ハンバーグは明日にしよっかなって…なので簡単なものしか出来ないんですけど…』
「あ、それやけどな。明日もはよ帰れそうにないんや」
『…え……』
カラスバの言葉にスープを温め直していたシオンの手が止まる
「あれ異次元ミアレっちゅーんやけどな、あん中におるポケモンがミアレに出たっちゅー報告があったんや」
『へ、へぇ〜…そりゃ大変じゃないですか…確か異次元ミアレのポケモンは強いんですよね』
「せや。せやから、その出たヤツらの対応にもちょっと追われとってな」
どうやら日々異次元ミアレの力は強くなっており、異次元ミアレに行けるゲートの数も増えてるのだとか
そんな中、呑気に夜の事を考えていた自分が恥ずかしくなる
「こっからは、事務所で1日過ごす日も出てくるやろうからお前には伝えとかなおもてな
いつもオレに合わせて飯とか作っとるやろ?」
『あ、いや…私がしたくてしてるので大丈夫ですよ!』
「ほんま優しいなぁ、お前は。ほんまは一緒に飯食いたいし、過ごしたいんやけどな」
しかしミアレの危機となれば致し方ない
『全然大丈夫ですよ、でも無理はしないでくださいね』
「堪忍にな…ってシオン!鍋!鍋!!」
『えっ!?あっ!?火つけたままだった!!』
血相を変えて慌てて火を消すシオンに驚いた顔をしたあと、「ははっ!」と吹き出し笑うカラスバ
そんなカラスバに釣られてシオンも笑うが、その瞳には少し不安が滲んでいたことをカラスバは知る由もなかった
コメント
4件
今日もすぐに見れなかったぁぁぁ!!!シオンちゃん寂しいよね?!寂しいもんね?!?!異次元ミアレ許すまじ…!!
まだ♡が0だと!?この神作品に限ってそんなことはあり得ないはずだせめて200まで行かせてやるー!!!!!!!!