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#ダーク
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それから数年、私は社交界で次々と問題を起こした。注目されるために。私を見る目を変えるために。哀れみの瞳、私はその感情が凄く嫌だった。だから、自分を悪女へと仕立て上げ、強く見せた。
お陰で、私に近寄ったり、哀れむものは居なくなった。その代わり、周りは私を嫌悪の目で見るようになった。その視線は、哀れみの目より、私にとってはまだ、心地よかった。だが、私を恨むものも、当然出てきた。それは、義父と義母もだった。
「どうしてアナタは、問題ばかりを起こすのよ⁉︎」
義母の声は、凍り切っていた。
彼らは、私に心底失望した、と言って表舞台に出るのを制限した。私は、どこか安堵した。
ーこれで、問題を起こさなくても、いいんだ…
どうして、そんなことを思ったのだろう。私が、望んだことなのに。
いや、これが、私の望みなのか?
そう思うと、心が軽くなった。
もう、あんな行動はやめよう。次からは、″本当″の私でいよう。そう決めた。