👑「すず👑様!」
🌱「ありがとうございます!!」
シチュ:委員会の日、純喜は女子と一緒だから瑠姫は嫉妬。それに対し純喜はめっちゃ瑠姫を甘やかす
👑・🌱「それではどうぞ!」
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放課後のチャイムが鳴る。廊下にはざわざわした声と、帰り支度の音。
教室の後ろで瑠姫は鞄を肩にかけながら、斜め前の席にいる純喜を盗み見る。
純「じゃ、委員会行ってくるわ〜」
純喜はいつもの調子で笑って手を振る。その隣には、同じ委員の 女の子がふたり。
一人は明るくて人懐っこいタイプ。
もう一人は落ち着いた雰囲気で笑顔が綺麗。3人で会議室へ向かうのが、
少し当たり前みたいになっていた。
瑠姫はその背中を見て、胸にひやっとしたものが落ちた。
瑠「(……また、あの子たちと。)」
誰も悪くない。純喜が悪いわけでも、あの子たちが悪いわけでもない。
でも――
瑠「……やだな。」
気づけば口からこぼれてた。横にいた友達が覗き込む。
友「瑠姫、どうしたの?今日テンション低い。」
瑠「ううん、なんでもない。」
そう言いつつ、瑠姫は窓の外を見た。遠くに見える委員会室の窓の中、
純喜と、その子たちの姿が小さく見えた。
純喜は笑っていた。楽しそうに、無邪気に。
瑠「(俺じゃない人に、あんな顔するの……好きじゃない。)」
喉の奥がつんと痛む。胸のあたりがぎゅうっとつかまれる。
気がつけば、瑠姫は そっぽを向いていた。
委員会が終わった頃、純喜が戻ってきた。
純「瑠姫〜、帰ろか?」
声はいつもと同じ、あたたかい声。だけど瑠姫は、
純喜を見ずに鞄のチャックを閉める。
瑠「……いいよ。帰って。」
純「は?」
瑠姫は歩き出す。純喜が慌てて追いかける。
純「待って待って、なんなん急に。」
瑠「別に。」
純「別にって顔じゃないやん。」
瑠姫は立ち止まらない。視線を合わせたら、絶対に崩れるから。
でも、純喜が手首をそっと掴んだ。
純「……俺、なんかした?」
静かな声。優しいのに、不安を含んだ声。瑠姫は唇を噛む。
しばらく、言葉が出なかった。
そして――
瑠「……嫉妬した。」
ぽつり。純喜は一瞬、息を呑んだように静かになった。
瑠姫は続ける。
瑠「純喜が、他の人と楽しそうにしてるの……嫌だった。おかしいよね、」
声が震える。
瑠「俺、意地悪?」
瑠「重い?」
瑠「面倒くさい?」
そう聞きたくなるような目だった。純喜はその手首を離す代わりに、
そっと指を絡めて手を握った。
純「なあ。」
目を合わせる。
純「俺が誰に笑ってても、いちばん好きなんは瑠姫やで。」
瑠姫の表情が崩れそうになる。
純「ほんまに。信じて。俺の“帰ってくる場所”って、瑠姫だけやから。」
瑠姫の睫毛が震え、目元がじんと滲んだ。
瑠「……信じていい?」
純「信じろや。何回でも言う。」
純喜は、周りに人がいようが気にせず瑠姫の頭をぐしゃぐしゃ撫でた。
純「なあ、その顔すきやねん。泣きそうな顔。」
瑠「……泣かせないでよ。」
純「泣いてええよ。俺が見てるから。」
瑠姫はぐっと純喜のジャケットを掴んで、胸に顔を埋めた。
瑠「……帰ろう。」
純「うん。手、離さんでな?」
瑠「離さない。」
指は、強く強く、絡んだままだった。
END
コメント
2件
遅くなってごめん!! めっちゃ最高…🥹🥹 嫉妬しちゃうるっくん可愛すぎだろ😕