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めっちゃ感動です…😭😭 knさんの言葉に表せない感情とかshkさんの辛さが伝わってきて涙腺崩壊でした…
kn「じゃぁ、飲み物取ってくるから適当に座っててー。」
俺はshkを部屋に残して扉を閉める。階段を降りて台所へと向かう。
kn「あー…shkってジュース何が好きなんだろ。」
冷蔵庫を開けて目の前にある飲み物を見ながら考える。あまり一人にするのも悪いので無難に麦茶が入ったビンを取り、二つ分のコップをトレーに乗せて部屋に戻る。
kn「あ、shk!扉開けて欲しいー!」
sh「っ!!ごめんなさい!すぐ開けます!」
焦った声で扉を開けるshk。俺の顔を見て何かを思ったようにカーペットの上に座った。また俺の知らないshkがみえる。きっとこれも玄関での行動と同じで家でしている事なのだろう。
kn「ごめんな、手塞がってて。助かった。」
sh「あ、あぁ。」
コップに麦茶を注ぎshkに渡す。俺も自分の分を注いで一緒に飲み始める。
kn「…あのさ、その暴力っていつからなの?」
sh「えと…俺が中3の時に母さんが暴力振るわれてて…俺は高2になったぐらいからかな…。」
話しながらお腹をさするshk。一番お腹周りに暴力をされるのだろう。顔や手にはあざや傷が見えない。
kn「顔とかには傷ないの?」
sh「…見えない所に絶対してるっぽい。」
kn「なるほどな…。」
俺はコップに入った麦茶を飲み干すとshkにグッと近づく。
sh「な、何?」
kn「腕、見せて。」
訳がわからないままshkは腕を出す。シャツの裾をまくり傷がないか確認する。腕にはやはり何も無い。
kn「足は?」
sh「足は太腿辺りにはある…。」
kn「見せて?」
sh「え!?」
shkの驚いた表情を見て俺は気づく。何て事を言ってしまったんだと…。
kn「違う!別に変な意味じゃ無くて!その、証拠として写真に残しておこうと思って! 」
顔が熱い。恥ずかしい…。shkを見ると同じように顔が赤らんでみえる。
少し気まずい雰囲気が漂う。俺は麦茶を注ぎ、それをまた一気に飲み干した。
kn「…ごめんな。その説明も無しに。」
sh「いや、大丈夫。」
kn「shk携帯とかないの?あるんだったら証拠残しときゃいいのに。」
sh「携帯…あるんだけど毎回チェック入るんだよ。」
kn「なるほど…。じゃぁ、やっぱり俺が写真で残しとくわ。」
sh「…えと…」
kn「…あー、見せにくい所は大丈夫だから。」
sh「……写真、絶対に誰にも見せんなよ。」
kn「見せる訳ないだろ!信じろって。」
そう言うと、shkは決心したようにシャツとインナーをゆっくりと捲る。徐々に見える傷が生々しさを物語っていた。
kn「近くで見ると酷いな…。」
あの時、遠目で見た傷は腫れぼったいような感じだったのに。今目の前にある傷は細かい擦り傷、切り傷、打撲、小さな火傷…
俺は一つ一つ写真を撮る。全て撮り終えてそっと手を伸ばした。
kn「…一年もこんなの我慢してんのか。」
sh「kn…?…っ!」
まだ治っていない傷があるのか傷に触れた途端shkが顔を歪める。
kn「あ、ごめん!」
sh「まだ、治ってないのとかもあるから…あんま触んな。」
kn「わかった。…てか脇腹とかにも見えてるけどもしかして背中も…?」
sh「…ある。」
kn「見せれるなら見せて欲しい。」
shkは頷きシャツのボタンを外していく。インナーを脱いで俺に背中を見せてくれる。
kn「まじかよ…。」
背中はお腹とは比にならないくらいの傷があった。主に背中を重点しているのだろう。俺は写真を撮り、また優しく触れる。
kn「shk… 」
sh「…もう写真撮ったんだろ?恥ずかしいから、服…っ!?」
俺はshkの言葉を遮り、ギュッと抱きしめる。
sh「やめっ!!なに………って、kn?」
俺は抱きしめたまま顔を肩に埋めて泣いた。どう表現していいかわからない感情が溢れて自然と涙が出てきた。
kn「俺…絶対にshkの事、助けるから…!」
sh「………っ。」
shkも俺も涙が止まらなかった…
何も話さず、ただ抱きしめたまま暫く俺たちは泣いていた……