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辰美sid









「 …… 」



静まり返るベンチの周り。



何か後輩に声掛けできたなら…なにか気の利いた言葉を…



いつも漱がしてるみたいな…



「 皆、落ち込み過ぎとちゃうん?もしこの試合で負けたら俺たちはもうインターハイに出られへん。

やけどこの試合で負けたら俺らは殺されるんとちゃうし。飛んでくるんはただのボールでナイフやない。

自分のしたいって思う事、したらええんとちゃうの? 」



淡々と告げたのは木萩君だった。



「 …木萩君… 」



「 木萩さん… 」



「 ははっ、そーだね。俺たちは自由自在に変化しなくっちゃな。広がってく雀鉢にのまれない様にな。 」



にかっと笑って三守さんも言う。



すると自然と肩の力が抜けた。



いつもの皆に戻ってきた。



「 ふふ、もう僕はなにも言わなくてもいいね…勝つことにこだわり過ぎないで。

皆の楽しいバレーボールを見せてやろうじゃん!! 」



龍樹さんはぐっとガッツポーズをして言った。



「 そうですね…お前ら…!!変化していこうな…!! 」



「 ウッス…!! 」



「 はい!! 」



「 はい。 」





そして三セット目が始まる。













燕帝山 高校 排球部 の 日常  68話~

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