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くらげ。
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5. 叢雲カゲツ
「……なぁ。なんか、変やと思わん?」
自身のおトモである『わたくもくん』を指先で弄びながら、叢雲カゲツは低く呟いた。
いつもなら軽やかに宙を舞う相棒の動きが、ほんの少しだけ重い。影のように戦場の空気を滑らせていた視線に、微かな歪みが映り込む。
風に乗ってくるのは、鉄と血の匂いだけではない。
世界の継ぎ目が焼き切れるような、焦げたノイズの音。
眼下で繰り広げられる惨劇を前に、カゲツのいつもの涼やかな表情が、ゆっくりと影を落として歪んでいった。何かが決定的に狂い始めている――その直感が、忍びとしての肌を鋭く刺す。