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1 - きんとき体調不良

♥

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2023年04月16日

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単発です。












目覚ましの音と共にむくりと起き上がる。

「……ッた…」

こめかみ辺りを押さえ意識をしない言葉を漏らす

外では水滴が地面に叩きつけられる音がする。それが部屋中に響き、痛みが増す。

仕事どうしよう……最近休んでばかりだしみんなに迷惑をかける訳には行かない。今日ぐらい動いても大丈夫か、

そんなことを考え、リビングに向かい久しぶりに棚を開ける。薬を2錠とコップに水を注ぎ喉に一気に流し込む

部屋に戻り、最近つけてなかったパソコンの電源をつけて通話に入る。生憎と今は誰もおらず、静かにいつもの作業を始める。

薬の効果はまだ出ていないのかズキズキと痛み集中が途切れる。作業と休憩を繰り返し1時間がたった頃、ピコンという音と共に誰かが通話に入ってくる

Br「やっほ〜」

こいつはBroooock。メンバーの1人で高校の同級生。

Br「きんさん今何してんの?」

kn「….ぁ、編集〜」

編集してると言っても30分ぐらいの量しか進んでいない。

Broooockは何しに来たんだろうと思っていると…

Br「僕はね〜新しいゲーム見つけたからこれするんだけどきんさんも一緒にする?」

そのゲームはホラーゲームで今はそんなゲームをする気力もなく適当に断ることにした。

kn「いや、いいかなー…」

と言って編集作業に戻った。大分薬も効いてきて楽になってきたが、

Br「”ぅわあ”」

「”ギャー”」

と言う叫び声が頭に響く。やがて通話を抜けることにした。

kn「Broooockごめん、俺抜けるね」

Br「えっなんで?僕うるさかった?ごめんね?」

そう言われ否定することも出来ずに無言で抜けてしまった。

その後は1人静かな部屋でまた編集を始めた。いつもの倍以上の時間が立ち、やっと編集が終わった。時計を見ると毎週の定期配信の時間まで後30分ほどしかなかった。

薬を取りにリビングに行こうと立った時、唐突な目眩に襲われその場に座り込んでしまった。それから立ち上がることも出来ずに配信の時間が刻々と近づいて来ていた。

スマホから通知音が流れる。きっとNakamuだろう。いつも10分前に連絡をくれる。

動きそうにない身体を起こしゆっくりとパソコンの前に座る。スマホを見ると、やはりNakamuからだった。

配信用の通話には、もう俺以外の全員がいて、配信開始の1、2分前で俺が入ってすぐに配信を開始した。

今日の配信はあの地獄の耐久配信で……運悪く最後まで残ってしまうという。

なかなか難しくて進めないし、ほぼ最初まで戻されるみたいなところもあってみんな騒々しかった。

無事配信が終わって……自分でもわかる、配信前より悪化している。朝から飲まず食わずでもう薬の効果も切れて本当に動けない、そんな状態だった。

ピンポーン

インターホンが鳴る。

誰か来た?なんか頼んだっけ……

そんなことを考えながら意識が遠のいていった。



幼い頃の夢を見た。いい思い出なんてひとつもない……久しぶりの感覚で…今にも逃げ出したい。

……はぁッはぁはぁ

う”ぁ゛ぁあッ


ガハッ

はぁ、はぁはぁ

勢いよく目を覚ます。息が苦しく頭が回らない。ズキズキと波のある痛みが襲う

気づくとベット上で横になっていた。傍には薬と体温計が置いてある。誰か来てくれたのか……

俺は傍にあった薬を口に入れ水で流し込む。よく見ると手紙が置いてあった。

『起きたら連絡して    Nakamu』

力強く丁寧な字で書かれてあった。いつもと違う雰囲気の字で。それもたった一言で端的に書いてある。

取り敢えず書いてある通りに連絡を入れる。

スマホの時計を見ると現在4時で連絡するかどうか迷ったが、一言だけ残した。

『今起きた。もう大丈夫だから、迷惑かけてごめん。』

送信ボタンを押し、スマホをベッドに置く。体温計で熱を測り再度ベッドに横になる。

まだ熱はある。だが、さすがにこれ以上心配をかける訳には行かないし大丈夫と言うのが妥当だと思うが……

“ピロン”

以外にも直ぐに返信が来て

『わかった』

と。それから直ぐに俺の部屋のドアが開く

ガチャッ

kn「えっ….」

Nakamuが部屋に入ってくる。そして俺にこう告げた

na「……無理すんなよ」

小さく、震えた声でそう言った。そしてコンビニの袋を手渡して

na「昨日なんも食ってないよね、ちゃんと食べて?あと、迷惑とか思ってないしもっと頼ってよ。体調悪い時は無理に配信来なくていいし編集もしなくていいから、自分の身体ちゃんと労わって。」

kn「…..はぃ…」

na「後、嘘つかないで。」

kn「……え?」

na「まだ大丈夫じゃないでしょ。体温計見せて、」

そんなことを言われてしまった。さっき熱を測った時38度あった。これはどうも誤魔化すことが出来ない。

ゴソゴソ

na「えっ、上がってるじゃん早く寝て。」

kn「大丈夫だって〜…..ww」

また嘘をついてしまった……やっぱダメだな

幼い頃からそう。親に迷惑をかけちゃいけない。嘘に嘘を重ねて、自分を偽って。素直に助けてって言えない。

急にNakamuが隣に座って俺の肩に手を置く

na「我慢しなくていい。辛いことは辛いって言って欲しい。俺はきんときの味方だし、困ったことがあれば遠慮なく…ね?」

kn「うー…ん、うん。じゃあ俺が偏頭痛持ちなのは知ってるよね。で、まぁ最近休んでばっかだったしそろそろやらなきゃなーって思って朝から薬飲んだんだけど……」

na「まぁ、わかった。取り敢えずゼリー買ってきたから食べれる?」

kn「うん、ありがと!」

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