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テラーノベル(Teller Novel)
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彼が出て行ってから一週間が経った。もう帰って来ないかもしれない。けど、こうなったのは俺のせい、、、そう、自業自得だ。







ーーー1週間前


kn「じゃぁ、sh行ってくるー。」

sh「はーい、行ってらっしゃい。」

knを玄関で見送り扉の鍵を閉める。今日は久々に再会する友達と飲みに行くそうだ。先に寝ててねとは言われたけど、俺も飲んで待ってようかなーなんて。


sh「久しぶりに1人だなぁ。一緒に同棲して初めてかも。」

冷蔵庫を開けながら同棲し始めの頃を思い出す。適当に飲み物と食べ物を手に取りリビングへと戻る。

sh「いただきます。」

一口お酒を飲む。テレビのリモコンを手に取り電源を入れると画面には高校生のカップルがインタビューを受けていた。


sh「、、、、、、」

チャンネルを変えるとお笑い番組が映る。チャンネルをこのままにし、食事を始めた。


俺とknは高校生から付き合って卒業後に同棲をした。別々の大学ではあるがお互いの場所的にもいい所だったからと俺から一緒に住もうと誘った。


sh「ははっ、あん時のknの顔すげー面白かったなぁ。」

なんて、思い出し笑いをしながら食事を進める。しばらくしてご飯も食べ終わりお酒を飲んでいると眠気が襲う。

sh「まだ帰ってこないだろうし、ちょっと寝るか。」

ソファに横になり流れるテレビの画面を見つめながら俺は目を閉じた。







ガチャガチャ、、、、、、

キィー、、、、、、バタン


どこからか、音が聞こえる。夢なのか、現実なのか俺の寝ぼけた頭ではわからず聞こえてくる音に耳を傾けていた。すると、、、、、、


kn「sh、起きて。」

sh「んん、、、え、kn?」

kn「そうだよ。」

sh「ん、お帰り。」

そう半開きの目で言うといつもなら笑っている彼の表情は冷たかった。


sh「え、、、なに?何かあった?」

kn「、、、、、、あのさ、聞きたい事あるんだよね。」

いつもと違う様子に俺は完全に目が覚める。今まで見たことの無い表情だ。

kn「高校生の時、俺好きだった子いたんだよ。」

sh「、、、、、、」

kn「sh知ってるよね?」

俺は黙って頷く。よく覚えてる、だってknが好きだった子は女の子だったから、、、。

kn「罰ゲームで俺がその子に告白する、、、だっけ?」

sh「、、、、、、」

kn「好きでもない子に告白しなきゃ、、、なんて俺、、、言った?」

sh「あ、、、」

kn「俺、、、信じられなくてさ、、、嘘だよな?」

sh「それは、、、」

kn「その感じだと図星か、、、そっか、、、。」

sh「kn、、、その、、、」

俺は何も言葉が出て来なかった、ただただ動揺してしどろもどろに言葉を発するだけだった。


kn「、、、せめてお前の口から聞きたかったわ。じゃあ、、、。」

その言葉を最後にknは出て行ってしまった。



続く。

あなたが欲しい、ただそれだけ。

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