テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
視界が揺れる。
頭が割れそうなくらい痛いのに、
それでも、目を閉じなかった。
jpの胸元で、
赤に混ざった、あたたかい色が揺れている。
「……っ、これ……」
言葉が、うまく出てこない。
でも、分かる。
これは――
「好き、とか。
そういう色、なんだろ」
俺がそう呟くと、
jpは少しだけ目を見開いた。
「……見えるのか」
「見えるよ。
さっきより、ずっとはっきり」
赤の中に溶ける、やわらかい色。
あたたかくて、まぶしい。
こんな色、初めて見た。
「……はは」
jpが、小さく笑う。
「最悪だな」
「なんでだよ」
「隠してたのに、
全部バレてんじゃん」
でも、その声はどこか軽かった。
まるで、
長く背負っていたものを下ろしたみたいに。
「ya」
「ん?」
「俺さ」
少しだけ、言葉を探すように間が空く。
「色、全部捨てたって言っただろ」
「ああ」
「でも、ほんとは――
捨てきれなかったんだよ」
夕焼けが、二人を包む。
「お前と会ってから、
ずっと残ってた」
赤が、ゆっくり揺れる。
「怖かったんだよ。
また色に振り回されるのが」
静かな声。
「でも、お前は違った」
jpが、まっすぐ俺を見る。
「痛くても、しんどくても、
それでも色を見たいって言った」
胸の奥が、じんわり熱くなる。
「だから――」
手を握られる。
「俺も、逃げるのやめる」
その瞬間。
視界に、色が溢れた。
赤だけじゃない。
やわらかい光みたいな色が、
jpの周りに広がっていく。
「……うそ」
頭痛が、すっと消えていく。
代わりに、胸があたたかくなる。
「見えるか?」
「……うん」
はっきりと。
もう、真っ白なんかじゃない。
そこにあるのは――
ちゃんとした、感情の色。
「これが、お前の色だよ」
俺がそう言うと、
jpは少し照れくさそうに笑った。
「じゃあ、お前の色も見せろよ」
「見えてるだろ」
「ちゃんと聞きたい」
ずるい言い方だ。
でも、逃げたくなかった。
「……好きだよ、jp」
一瞬、空気が止まる。
次の瞬間、
jpの色が一気に濃くなった。
「……それ、反則」
そう言いながら、
俺の頭を軽く小突く。
「俺もだよ、ばか」
夕焼けの中、
二人の色が重なって見えた。
もう、無色なんかじゃない。
色は、怖いものじゃなかった。
人を傷つけることもあるけど、
こうして、誰かと繋がることもできる。
だから俺は――
これからも、色を見続ける。
たとえ痛みがあっても、
その先に、こんな景色があるなら。
色のない君は、
もう、いない。
俺の隣で笑うその人は、
ちゃんと、色を持っているから。
ーーーーーーー
いぇい
完結ダァ
最後の方適当になったけど
まぁいいよね
うんうん
コメント
2件
とても小説の描き方が好みです😭💞 フォロー失礼します!!