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1話完結系

8 - ありがとう。これからも━━

2023年03月20日

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今日も…一人…。なんで…独りなんだろう…彼は。

いつも…私が知る限りでは、ずっと、独り。いつも一人で行動して、全然話さず、自己主張がない。そんな彼は、いつも、何を考え、何を思っているのか。それが、私にとっての疑問だった。話しかけられる瞬間は、何回もある。なのに、どうしてもためらってしまう。私まで独りにならないか、心配になってしまう。そのまま、引きずって来た。9ヶ月間━━

今日こそ…話しかける。もう、3学期。卒業が近いから…絶対に。今日も、独り。

「ねぇ!」

「…」

「君だよ!」

「…俺…?」

「そうだよ。」

「なんで…」

思ったより陰キャ…?

「君は、いつも独りだから、何を考えているのかなって、思って。」

「そう…。別に…何も考えて…ないよ。」

「そうなんだ。ありがと。」

…嘘…ついた。きっと、何も考えてないなんて、嘘。そんなに、一人が良いのかな?そんなこと、ないと思う。明日から、話しかけてやろ。

「やっほー!」

「…」

うわ…返事無し。

「やっほー!やっほー!」

…返事無し。

「やっほーー!」

「うるさいなぁ…。」

「やっほー。」

「ハイハイ。」

うわ…ちょっとイラっとした。

「やっほー。」

「うるさい。」

「君がやっほーって、言うまで止めないよ?」

「じゃあ続けてれば?」

…なんだろう…独りの理由が分かった気がする…。一緒にいるとすごくイライラする…。

「それはそれで…ちょっと…。」

「だろうな。やっほ。」

イライラするけど……良いやつ。それを、多分、皆、知らないだけ。変わってるってだけで、その人のことを知ろうとせずに決めつけているから。

「やっぱり、面白いな。」

「何か言った?」

「手首の骨を折ってやろうと思っただけ。」

「…無理だろうな。」

「なんだとー!」

力を、込めて、握ってやる。

「無理だろ?」

「ぶっ飛ばしてやるー!」

「出来るものならやってみなよ。」

…これがまた、楽しい。

「ほんとお前、バカだな。」

「バカじゃないもん、アホだもん!」

「じゃあアホだ。」

「アホじゃないもん、バカだもん!」

「どっちだよ。と言うか、どっちも同じだろ。」

「言葉が違う!」

「意味はだいたい一緒だろ。」

こうなると、何も言い返せない。でも…本当は、私は、バカでも…アホでもない。と、思いたい。



それから、卒業式の日まで、ほとんど毎日話した。

その日も、いつも道理、話して……あれ…こっち、見てくれない…。なんで…なのさ。


それから、学校を出るまで、話してくれなかった。

「なんで。」

「……は??」

「なんで、返事…してくれなかったのさ!」

「…悪い…もう、お別れだから、つらくならないように、嫌ってもらう為に…」

「っ……」

「そんなこと、されても、諦めないで、話しかけてくれるなんてな。」

優しいや…やっぱり…

「…ありがとな。こんな俺を、見つけてくれて、探してくれて、ありがとう。」

「この!この……。」

面白くて、優しくて。彼は…私のことを、どう思っているのかな…

「今さらだけどさ、なんで俺に、話しかけてくれたんだ?」

「独りだったからって、いうのもあるけど…何を考えて、何を思っているのか、知りたかったから。かな。」

「へー。」

「今は…違うけどね。」

「え…?」

「教えないよ!聞かれても!」

「なんだよ…それ。」

「やっぱり君、面白くて好きー!」

「はいはい。」

…もう、答え、言ったのにな。やっぱり、彼は…

「━━。」

あれ…何か、言った…?…お…って、言った?あれ…わからないや。


「俺も。」

そう言ったことを、彼女は、わかっているのだろうか…。初めて話しかけて来た時は、めんどくさい奴だったのに…今は、こいつがいるのが当たり前になって、いなくなると、少し、寂しい。と、思う。



━━本当に、ありがとう。そして、これからも━━




あとがき…?

あとがきと言っても、何もないですね。ただ、今回も1発がき。構想も、展開も、何も考えずに、書いた。少し、変な部分や、急な展開があって、読みづらかったかもしれません。それでは。読んでいただき、ありがとうございました。

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