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今日も…一人…。なんで…独りなんだろう…彼は。
いつも…私が知る限りでは、ずっと、独り。いつも一人で行動して、全然話さず、自己主張がない。そんな彼は、いつも、何を考え、何を思っているのか。それが、私にとっての疑問だった。話しかけられる瞬間は、何回もある。なのに、どうしてもためらってしまう。私まで独りにならないか、心配になってしまう。そのまま、引きずって来た。9ヶ月間━━
今日こそ…話しかける。もう、3学期。卒業が近いから…絶対に。今日も、独り。
「ねぇ!」
「…」
「君だよ!」
「…俺…?」
「そうだよ。」
「なんで…」
思ったより陰キャ…?
「君は、いつも独りだから、何を考えているのかなって、思って。」
「そう…。別に…何も考えて…ないよ。」
「そうなんだ。ありがと。」
…嘘…ついた。きっと、何も考えてないなんて、嘘。そんなに、一人が良いのかな?そんなこと、ないと思う。明日から、話しかけてやろ。
「やっほー!」
「…」
うわ…返事無し。
「やっほー!やっほー!」
…返事無し。
「やっほーー!」
「うるさいなぁ…。」
「やっほー。」
「ハイハイ。」
うわ…ちょっとイラっとした。
「やっほー。」
「うるさい。」
「君がやっほーって、言うまで止めないよ?」
「じゃあ続けてれば?」
…なんだろう…独りの理由が分かった気がする…。一緒にいるとすごくイライラする…。
「それはそれで…ちょっと…。」
「だろうな。やっほ。」
イライラするけど……良いやつ。それを、多分、皆、知らないだけ。変わってるってだけで、その人のことを知ろうとせずに決めつけているから。
「やっぱり、面白いな。」
「何か言った?」
「手首の骨を折ってやろうと思っただけ。」
「…無理だろうな。」
「なんだとー!」
力を、込めて、握ってやる。
「無理だろ?」
「ぶっ飛ばしてやるー!」
「出来るものならやってみなよ。」
…これがまた、楽しい。
「ほんとお前、バカだな。」
「バカじゃないもん、アホだもん!」
「じゃあアホだ。」
「アホじゃないもん、バカだもん!」
「どっちだよ。と言うか、どっちも同じだろ。」
「言葉が違う!」
「意味はだいたい一緒だろ。」
こうなると、何も言い返せない。でも…本当は、私は、バカでも…アホでもない。と、思いたい。
それから、卒業式の日まで、ほとんど毎日話した。
その日も、いつも道理、話して……あれ…こっち、見てくれない…。なんで…なのさ。
それから、学校を出るまで、話してくれなかった。
「なんで。」
「……は??」
「なんで、返事…してくれなかったのさ!」
「…悪い…もう、お別れだから、つらくならないように、嫌ってもらう為に…」
「っ……」
「そんなこと、されても、諦めないで、話しかけてくれるなんてな。」
優しいや…やっぱり…
「…ありがとな。こんな俺を、見つけてくれて、探してくれて、ありがとう。」
「この!この……。」
面白くて、優しくて。彼は…私のことを、どう思っているのかな…
「今さらだけどさ、なんで俺に、話しかけてくれたんだ?」
「独りだったからって、いうのもあるけど…何を考えて、何を思っているのか、知りたかったから。かな。」
「へー。」
「今は…違うけどね。」
「え…?」
「教えないよ!聞かれても!」
「なんだよ…それ。」
「やっぱり君、面白くて好きー!」
「はいはい。」
…もう、答え、言ったのにな。やっぱり、彼は…
「━━。」
あれ…何か、言った…?…お…って、言った?あれ…わからないや。
「俺も。」
そう言ったことを、彼女は、わかっているのだろうか…。初めて話しかけて来た時は、めんどくさい奴だったのに…今は、こいつがいるのが当たり前になって、いなくなると、少し、寂しい。と、思う。
━━本当に、ありがとう。そして、これからも━━
あとがき…?
あとがきと言っても、何もないですね。ただ、今回も1発がき。構想も、展開も、何も考えずに、書いた。少し、変な部分や、急な展開があって、読みづらかったかもしれません。それでは。読んでいただき、ありがとうございました。