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らっだぁ視点
まじで状況が読めない…
急にキレて一体なんなんだよ…
そんな事を考えている暇もなく、敵が攻撃を仕掛けてくる。
が、…
ら 「 あれ?こんなもん…? 」
ビニール袋を被ったマッチョが殴りかかってくるも、その見た目に合わない威力だった。
不思議に思って観察すると、呼び出された敵は皆満身創痍だ。
紫髪の敵だけは目立った外傷は見られないが、疲れているのは見るからにわかる。
だが、それはこちらも同じで、ぺいんとと俺以外傷だらけだ。
きっとこいつらと戦っていたのだろう。
とりあえず殴りかかってきた相手を地面へ押し倒す。
その間に、ぺいんとといつの間にか現れたダーペとホワペも敵を相手にし、残るはピエロと紫髪の奴だけになった。
「 馬鹿な…ッ!クソ、クソがクソがクソがぁぁあっ! 」
「 最後まで取っておこうと思ったが…もういい!出てこい! 」
これ以上何があるのか、と思いながら眺めていると、見慣れた人物が現れた。
深緑の髪、本来深紅なはずの瞳が青くなっている。
ら 「 ぐちつぼ……っ、? 」
彼は一言も発することなく、大きく手を上に上げた。
そして、彼が手を下ろした瞬間にそこら中から様々な植物が生えてきて、その全てがこちらを攻撃してきた。
なぎ払い叩き飛ばそうとするツタ、飛んでくる何かのタネ、こちらを切りつけようとしてくる鋭い葉。
それらを避けて、弾いて、切り裂いて、避けて…
体感1時間、指の関節1つすらも動かすのを間違えば大怪我に繋がるような、緊迫した戦い。
正しくは30秒間だったが、それでも俺とペいんと以外立っていなかった。
ら 「 皆っ…!大丈――― 」
ぺ 「前見ろッッ! 」
ら 「 ンぐヵ゙ッ…ん…ぐッ… 」
完全によそ見をしていた。まだ戦いは終わってないってのに…!
ツタに拘束されて身動きが…ッ
それに、苦し…、骨、折れる…っ、
「 ははっッ!無様だなぁ!さぁ、これを見ろ! 」
そう言ってピエロが青い薔薇のようになった宝石の入った籠…台座にライトが仕込まれてるのか、宝石が光っている、それを自信満々に見せつけてくる。
「 はッ!これでお前も俺の人形の仲間入りだ!さぁ、あいつをやれ! 」
ぐちつぼからの拘束が解ける。が…
ら 「 何言ってんだお前は、ッ! 」
ムカつくので1発殴る。
「 なっ…!馬鹿な!これは神ですら洗脳できる、ブルーローズなんだぞォォォッ!? 」
えーと、つまりこれのせいで皆が…?
ら 「 じゃあそれを壊せば―― 」
そう思い、氷で剣を作り壊そうとしたが、紫髪に止められてしまった。
身の丈に合わぬ大きな釜を器用に扱い、宝石を守って見せたのだ。
ら 「 クソっ…! 」
ぺ 「 ぐちつぼ、目ェ覚ませよ…ッ! 」
チラっと声のする方を見ると、ぺいんととぐちつぼが戦っている。
数え切れないほどの植物のツタを上手く切りながらかわしている。
余所見する暇もなく、鎌が再び振り下ろされる。
想像もつかない角度から来るので避けるのがムズい…
てか、あいつ浮いてないか!?
そんな能力反則だろ…!
とりあえず手で鎌は受け止められないので、氷を圧縮して細い剣、レイピアを作る。
あまり大きい剣を作っても機動力が落ちるし、俺の使える剣のイメージで最初に出て来たのが何故かこれだったのだ。
「 人形にならないやつは要らない…ッ! 」
そう言い放ち、後ろから能力で援護してくる。
炎の球を放ってくる、まるでレウの能力みたいだ。
ただでさえ大きな鎌を振り下ろす、空中移動で後隙をカバー、のエンドレスで余裕が無いのにこれ以上は厳しい…ッ!
ら 「 い゙…っ 」
敵の鎌や能力がかするようになってきた。
このままじゃジリ貧だ、不味い…
そして、鎌を受け止めようとする、が…
ら 「 この剣じゃ……ッ! 」
氷の剣なんかじゃ耐えられない…!
パキンッッツ!
あ、ヤバい死ぬ―――
「 フロートッッツ!! 」
覚悟し瞑っていた瞼を開き、声のする方を見た時、その翡翠の瞳と目が合った。
み 「 今度ハ、オレがラダオクンを助ケル! 」