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🩷side
仁人がSNSを更新した―――
いきなり挙がったそれは、大きな反響を呼んだ。
桜吹雪が舞う風景に、仁人の綺麗なアカペラが響く。
歌っている曲は、テレパシー。
テレパシーがあるなら
もうなんでもかんでも君に
伝えてしまうよ
でもその瞬間きっと 君の顔は見れない
この歌詞は…きっと仁人の気持ちだ。
仁人、俺たちのメッセージは届いてるか?
体調はどうだ?
これからは、何があっても絶対俺たちが守るから。
早く仁人に会って、直接伝えたい。
迎えに行ける日も近いのかもしれない―――
そんな淡い期待を抱いてしまう。
💙「吉田さん、SNS更新しててめっちゃ嬉しかった 」
❤️「俺もや!思わず泣きそうになって…グス」
🤍「てか、泣いてるじゃん(笑)けど…相変わらず…綺麗な、透明感のある歌声だったね」
各々の仕事終わり、皆には自宅に集まってもらった。
🩷「何がきっかけかは分からないけど…多分、俺らの投稿を見てくれたんじゃないかと思う。」
❤️「返事…くれたんやな」
🩷「でさ。1つ思ったんだけど…この時期に桜が吹雪いてるって事はさ…俺、仁人はいま北海道に居るんじゃないかと思うんだよね。」
❤️「あ……確かに」
🩷「多分…アイツ頭良いから、こういった投稿で居場所がばれちゃう可能性も考えると思うんだ。だから…」
🤍「少しずつ…傷は癒えていて、いつか俺らに会ってもいいって思ってくれてる可能性があるのかな…」
🩷「だと俺は思ってる」
💙「これからも吉田さんに俺らの気持ちが届くよう、できることをやるだけやね…。」
🤍「そだね。」
💛side
アルバイトを始めて少し経った頃―――
マスターが買い出しのため一人で店内掃除をしていた時に、ふと、最近歌を歌ってないなぁと思った。
初めはごくごく小さな声で、福山雅治さんの虹を口ずさむ。
💛「…ははっ…歌うって…やっぱり気持ちいいわ…」
なんだか気分が晴れて、次は自身のカーテンを口ずさむ。
💛「~♫」
少し音楽から離れてただけなのに…
なんだか不思議な感じがするな…
そんなことを考えていると、いきなり拍手の音が聞こえた。
マスター🚺「しんとくんて、歌がすっごく上手なのねぇー!!」
💛「はぇ!?」
自分一人だと思ってのびのびと歌っている姿を、帰宅したマスター達に見られていたらしい…
あぁあ恥ずい…穴があるなら入って隠れたい……
🚺「本当にすごいわ…なんて綺麗な歌声なのかしら…」
💛「あ…ありがとうございます///」
こんなにド直球に褒められることも最近はあまりないので、純粋に嬉しい。
マスター🚹「素人が少し上手いとかではないね…もしかして、楽器とかもなにか出来るのかな?」
💛「あ…はい、ギター弾けます」
🚺「あら!ステキじゃない!こんな素敵な歌声なのに、勿体ないわー」
💛「いやいや…大したことないですよ…」
🚺「そうだ!いいこと思い付いたわ! ね、しんとくん!うちのカフェで歌わない!?」
💛「…はぃ???」
🚹「ははっ!もしかして、この前見たドラマのやつ、憧れてるのか!?」
🚺「あ、分かっちゃった?しんとくんの歌声なら、ばっちりだと思うのよねー♫」
💛「え?え?ちょ、何が何だかよく分からないんですけど…」
思いっきり焦った顔をしていると、笑いながらマスター🚹が説明をしてくれた。
どうやら最近マスター🚺がどハマりしているドラマがあり、開業したカフェで弾き語りをするマスターが主人公らしい。
小ぢんまりとしたアットホームな雰囲気のカフェに響く綺麗な歌声が素敵で密かに憧れを抱いていたが、自分は歌も音楽も苦手ということでヤキモキしていたところだったようだ…。
💛「だからって…おれ、ただのアルバイトですよ…?」
🚺「素敵なカフェと素敵な歌声があることが重要なんだから!そんなの気にしないわよー!」
💛「……人前で歌えるような歌唱力はな」 🚹「あの歌声でそれを言うのかい?」
ニコニコ笑いながらもすごい圧で話しかけてくる…。
…いつもは冷静なマスター🚹がおれの言葉を遮るなんて…珍しい…。
💛「歌なんて歌うなって言われるかもしれないですよ…」
🚹「それはないと思うけど…もしそう言われてしまったらその時に今後の対応を考えればいいだけだよ」
あぁ……何を言っても無駄な気がしてきた…
💛「…分かりました。せっかくなのでやらせてください。ただ…一つだけお願いしてもいいてですか…?」
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