彼女との別れは急だった。
彼女は俺が辛い時、
主に公園で『死にたい』と呟いている時、
気付くと隣に座っている。
しかし、俺が彼女に声を掛けようと
彼女の方を向くと、
何故か、何処にも見当たらない。
妥協した俺が、彼女の方を向かずに声を掛け、
ようやく話すことが出来て、
仲良くなれたと思ったら。
彼女は消えた。
俺は、彼女のことが忘れられなくて。
彼女のことを探した。
ーーー
彼女は、
死んでいた。
末期癌だったらしい。
ーーー
俺と出会った時には
既に
余命宣告されていたらしい。
彼女が、
俺が『死にたい』と言った時に
隣にいるのは
【俺が命を無駄にしようとしていたから】
ーーー
彼女は、
命の大切さを、よく知っていた。
だから、
俺なんかの為に、
重い体を引きずって
会いに来てくれていたんだ。
ーーー
それなのに、
俺は
彼女に。
“命の重さなんて分からねえだろ”
と言ってしまったんだ。
ーーー
許してくれ、とは言わないから。
だから、お願いだ。
お前のこと、憶えていて良いかな。
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