テラーノベル
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期末前で焦ってるけど実感ない主です。
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輝 「、、、、」
輝は音を立てずに教室の最後列、一番端の席に座る。椅子に深く沈み込み、
長い前髪で目を隠すようにして机に突っ伏した。
輝 「(おなか痛いって嘘ついて逃げ出してきてよかった、、
これで睡眠がとれる、、、)」
だが数分後、
飯田 「君!その足を机から下ろしたまえ!聖なる学び舎の備品を汚すとは何事だ!」
爆豪 「あぁ?どこの中学だよ、テメー。端役が俺に指図してんじゃねぇぞ」
飯田 「ぼ、僕は私立聰明中学校の飯田天哉だ!」
爆豪 「聰明?クソエリートか。ぶっ殺し甲斐がありそうだな」
飯田 「ぶっ殺し!?君、本当にヒーロー志望か!?」
輝は机に顔を埋めたまま、ピクリとも動かない。
緑谷 「ぁ、、」
麗日 「あ!あの入試の時の!地味な方の子!」
輝は周囲の騒がしさを一切無視して、静かに呼吸を繰り返す。
眼鏡のツルを指で少しだけ押し上げ、再び深い眠りを装った。
相澤 「友達ごっこなら他所へ行け。ここはヒーロー科だ」
相澤は黄色い寝袋から抜け出し、無表情で教壇に立った。
相澤 「静かになるまで8秒かかった。時間は有限だ。お前たちは合理性に欠ける。
担任の相澤消太だ。よろしくな。、、早速だが、これを着てグラウンドに出ろ」
輝はゆっくりと頭を上げた。周囲と目を合わせないように視線を斜め下に落とし、
存在感を消すようにして相澤を見つめる。
相澤から差し出された体操服を無言で受け取ると、輝は誰とも言葉を交わさず、
猫背のまま更衣室へと歩き出した。
グラウンドへ移動すると、A組の生徒たちが次々とボール投げや反復横跳びの測定を始めた。
相澤 「日陰。お前はこっちだ」
相澤が指差したのは、他の生徒たちから少し離れたベンチだった。
輝「、、、」
輝は何も答えず、ただ小さく頷いた。猫背のまま歩き、端っこのベンチに深く腰を下ろす。
相澤「お前は以前、ホークスによって身体能力の測定を済ませてるだろ、今日はここで見学していろ」
輝は膝を抱えるようにして座り、眼鏡の奥でグラウンドを見つめた。
爆豪が爆破の勢いでボールを飛ばし、緑谷が指先に力を込めている光景を、
ただの観客のような冷めた目で見守る。
飯田 「あそこの彼は、なぜ測定に参加しないんだ?」
麗日 「あ、本当だ。体調悪いのかな?」
生徒たちの視線が時折こちらを向くが、輝はすぐに顔を伏せ、前髪で表情を隠した。
存在感を消し、石ころにでもなったかのように動かない。
爆豪「、、、チッ、、、あいつ、何様のつもりだ」
輝は爆豪の視線に気づかないふりをして、足元の砂利を見つめた。頭の中では、
捕まった時のホークスの速さや、矯正施設で飲まされている薬の苦味を思い出している。
相澤 「、、、次、50メートル走。準備しろ」
相澤の号令で、クラスメイトたちが一斉に動き出す。
輝はその喧騒から切り離された場所で、ただ一人、静かに時間をやり過ごした。
1309文字。
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コメント
3件
面白かった!!続き待ってるね!
続き楽しみぃ!