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「 記憶喪失 」
太「 … ( ぱちっ」
目を開けると白色に統一された部屋に居た 。居たと言っても 、点滴を腕に付けられ 清潔なベットに優しく寝かされていた と言った方が正しいだろう 。
ギィ … っ ベットの周りにカーテンが有るから見えはしないがこの部屋に繋がる扉が開いた音と其れと同時に コツ 、コツ と此方に向かってくる足音が聞こえた
カーテンの隙間から ひょこり と白髪の未だ未成年では無さそうな少年が心配そうな顔をしてこっちを見ていた
敦「 だ 、だざっ!!!だだだだだ 、太宰さんっっ!!!!!?起きたんですか!! ( 泣 」
うわっ 、と涙を流し乍 、こっちに近寄ってきた 。白髪の少年が口に出している【太宰】と云うのは 、【僕】の事なのだろう 。
太「 ぁ 、う 、お 、おは よ … 」
敦「 ほんとに!!本当にっ!!!心配したんですからねっ!!!!? ( 泣」
敦「 太宰さんっ 、「良い自殺法を思い付いたから試してみるね!!」 って言って何時も通り失敗したのに、4日も寝込んでるから … !!」
おぉう 。今の僕はそう言う感じか 。
淡々と 、と云う訳では無いが 。早くも情報を口に出すのだが少しだけ早口になっていて正直 、聞き取りにくかった。
敦「 今!国木田さんと与謝野さんを呼びに行ってきますね!!」
太「 ま 、待って …っ !!!」
敦「 …っ 、、 な 、何ですか?」
白髪の少年は急いでいたから 、急に呼び止めたせいで 、躓きそうになっていた躰を元の体制に戻し 。不思議そうな顔で此方にゆっくりの振り返ってきた 。
太「 そ 、その … ぁ 、、のね ?」
敦「?」
太「 否 、やっぱ良いや!! 呼び止めて済まなかったね!」
敦「 は 、はぁ … 」
何だったんだと言う感じの声を出して 、白髪の少年は部屋を出て行った 。
太「 …… 。僕は 、あの少年を知らない 。其れに 与謝野さんと云う人も 国木田さんと云う人も 、此処が何処かも …… 。何も知らない 。」
太「 心配 、掛けちゃダメ …… だよねぇ 、、」
はぁぁ ~ ー ー と 、深い溜息を付いてしまう 。【今の太宰】にも【この僕】にも 、呆れてしまっから 。
太「 どうせっ 。見抜かれちゃいそうだけど …… 、心配掛けたく無いし 。また 、演じる然無いのかぁ 」
【今の太宰】は 、人に頼る事が未だ苦手なんだね 。
黒の時代の時は人に頼ったら終わる 。敵や僕に恨みを買ってる人物に弱味を握られる可能性が有るからだ
其れに頼っても 、意味無かったし … ね 。
結局 、乱歩さんにバレると云う落ちです 。人に頼る事が出来ない太宰さんと頼って欲しい探偵社員です 。