「はんびなっ、当たってる」
「ん〜ふふ、当ててるって言ったら?」
「ん…~っ、」
ハンビンが後ろからぐりぐりと押し付けると、ジャンハオの情けない声が漏れる。
「押し付けられただけでイッちゃうんですか〜?」
「悪い子」
「まって、」
「はぁっ、…!」
「声裏返っちゃってるよㅋㅋ」
「おいで、足開いて?」
ジャンハオは自分が負ける状況にあると理解しつつも、その要求を拒んだ。
「…や、」
「え〜…?じゃあできないね」
本当にいいんですか?と耳元で囁かれ、身体が敏感になっていたジャンハオの肩はぴくりと動いた。
「でも、なんか…ひらくって、」
「恥ずかしい?あーもう、可愛いねㅋㅋ」
「でも〜、気持ちよくなりたいって思うなら」
「後ろからだからあんまり見えないし、俺にもたれかかるみたいにして足開いてみて?」
ジャンハオは2度目のお願いに、素直になって言う通りにした。
もたれかかると、ハンビンの胸の音や体温、息が感じられる。それに、ハンビンが喋るところは必然的に自分の耳元になって、声が直接響く。
いつも聞いていた、大好きなその優しい声が。
「ヒョン大丈夫?首辛くない?」
こんな時にでも出るハンビンの気遣いにジャンハオは言葉が出ず、ただ首を縦に降った。
ハンビンは微笑んだあと、目の前の長めの髪を彼の耳にかけ、下に手を伸ばした。
ちゅ、と耳に何度かキスをしながら、ジャンハオのズボンのチャックを降ろす。
「ふふ、いつもは耳だけでそんな赤くならないのに」
そう言った後、ハンビンは耳に軽く口付けた。
いつもより少し掠れた、溶けそうになるくらい甘い声。
じんわりと熱くなっていく耳が柔らかい舌に包まれ、あたたかい息と優しい声に鼓動が高まる。
「はんび…な、耳だけ、やだ」
「ん〜?」
「今日は感じやすいんだ」
「こっち向いて!」
そう言っても、ジャンハオは少し俯くだけで振り向くことをしない。
「も〜…もう何度もしてるのに、照れないで」
「可愛すぎておかしくなりそう」
振り向かせることを諦めて、首筋に1度唇を落として済ませた。
「はじめるからね〜…」
すっかり降ろされたジャンハオのズボンからでたものにハンビンが手をかける。
先を手のひらで包み込み、あたたかい感覚が走る。
「ふ…っ、まっ、て」
ハンビンはジャンハオの口に指を入れた。
「はぁ…ぅう」
唾液でぬるぬるになった指で物をまた触ると、さっきよりも気の抜けた声が出た。
上下に動かすと共に荒い息が漏れて、身体が左右にくねる。
「1人でする時もこんなに敏感なの?」
「ちょっと触っただけでイきそうだよ」
「ちがう、…なんか今日おかしい、っ」
「じゃあ俺が責めてるから…興奮しちゃってるんだー?」
首を振るにも振れなくて、ジャンハオはぅ、と声を漏らす。
「ゼベワンのセンターがこんな変態でどうしよう?」
ハンビンが甘い声で囁くと、ジャンハオはベッドシーツをきゅううと掴んだ。
心臓が縮むようにドキドキして、胸から股間にかけて、指先までもがむずむず、ぞわぞわとしてくる。
「こっち向いて?」
「も〜向いてよ」
「いまたぶ、んへんな顔してる…」
「すごい不細工だと思うんだけど」
「いいから」
ジャンハオが身体をひねると、ハンビンは少し目を見開いた。
「そんな、泣くほど気持ちいい?」
「いや、ハンビニがいってくる、から…」
「へんたいとか、言われたことないし」
「じゃー今日大号泣しちゃうかもねㅋㅋ」
ジャンハオが言葉の意味を理解する前に、ハンビンが唇を押し当てた。
何度か重ねると、ハンビンの舌がジャンハオの口に入ってゆく。
「は、…ん〜…、」
「その声わざと出してるの?」
「ぃきできないんだもん」
「えっち」
ハンビンは余裕が無さそうに微笑んだ後、肩に両腕を回す。たまに目を開けて視線が絡むと、ジャンハオは恥ずかしそうに服の裾をつまんだ。
ジャンハオの腰がガクッと落ちたのは、ハンビンの右腕が物に触れたから。
ビクビクと身体が跳ねても、ハンビンは何の気も変わらずただキスを続ける。
「ぁ、へっぁ、あ、…はん、ぅあっ」
「ん〜…っ」
ハンビンが唇を離すと、2人を紡ぐ透明の糸がプツリと爆ぜた。
ジャンハオは肩に手を置き顔を上げて、目をぎゅっと瞑った。
「ぁあ、ぅ、イ…きそ、」
「も〜イッちゃうんですか〜?ふへへ、」
こくこく、と頷き、肩の布をきつく握りしめる。
ハンビンが空いた片手でジャンハオの首筋を撫でると、可愛らしい彼の声が響いた。
「でる、ぅうう〜…」
ジャンハオの脚に縋り付く白濁液。
ハンビンはゆっくり手を止めて、そのまま脚に手を置いた。
「わ〜…いっぱいだね」
「全然してなかったの?」
「はぁ…、は、はんびなに…して、もらったの、が最後」
「!?ずっとためてたの!?」
「だって最後にしたの結構前じゃん…」
「ふへは、ちょっとしてみたけど、はんびないないと、」
「なんか…、」
ハンビンは後ろからぎゅっと抱き締めて、可愛くてたまらない、と頬をゆるめる。
「俺がいなきゃだめな身体になっちゃったんだ〜?へへ」
「んんㅋㅋふふ」
コメント
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マジでこのストーリー好きなのでもっと書いてください!🥲🥲💗