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side仙道伊織
俺はその日、偶然COCOダイバー局に来ていた。
理由は山ほどある。
新人の教育に、新しいメンバーの勧誘、COCOダイバー局のシステムメンテナンス…
普段は白波に任せる事が多いこれらの仕事を、その日は俺がやっていた。
「違う!
もっと腰を入れて斬れ!」
「買い出しもきめなきゃだろ?」
「防犯システムをもう少し…」
などなど、忙しい時間は続いた。
その時、白波が少し困惑した表情でやってきた。
「どうした?
白波?」
俺が尋ねると…
「山野莉緒、と名乗る女性が、仙道さんに会いに来ています…
大事な話があるとかで…
入り口からどかないんですよ…」
「へぇ…
山野莉緒…
まぁ、知らないが…
近くの喫茶店で良かったら、話そうじゃ無いか。」
「良いんですか?
何処の馬の骨とも知れないんですよ?」
白波は言う。
「そんなにもったいぶった立場でも無いだろう?
まぁ、話すくらいは構わんさ。
で…」
「で?」
「美人か?」
「はぁ…
中々可愛い人ですよ…」
白波は呆れている。
喫茶店『SCREW』で、俺は彼女と白波の居る席を探した。
そこには確かに可愛い人が居た。
少し地味だがな。
「お待たせしました。
COCOダイバー局の会長の仙道伊織です。」
俺は挨拶して、白波の隣に座った。
「山野莉緒です…
信じてもらえるかどうか…
分かりませんが…
私は大和ダンジョン委員会の研究者だったんです。」
山野莉緒がそう言った時、確かに俺と白波の空気は変わった。
「待ってくれ。
疑う訳じゃ無いが…
実験覚醒体に関わっていた、と言う事か…?」
「はい。
最初のスタートン、そして、次のネスト…
これらはほぼ私が作りました。」
彼女は実験覚醒体の名前を正確に答えた。
それは、報道もされていない情報だった。
「手短に話します。
二度の実験覚醒体の失敗により、私は追放され、今は命を狙われています。
そこで…
COCOダイバー局に助けを求めたんです。」
彼女は言った。
「場所を移そう。
ここじゃ、危険だ。」
俺は咄嗟にそう判断した。
しかし、その時には既にSCREWは包囲されていた。
「仙道さん、包囲されています!」
「COCOメンバーを呼べ!
ナンバーズもだ!」
銃声が飛び交い、あっという間にSCREWは戦場となった。
「雷の微笑み!」
「水心あれば…!」
俺たちは最強に近い魔法や技を駆使して、何とかCOCOダイバー局に戻った。
その時1人の少女がCOCOダイバー局の中に入ってきた。
扉は防犯上開かないはずだが…?
「バニラ!
来ちゃダメだって言ったでしょ!」
「だってぇ、お腹空いたよー。」
彼女はお腹を押さえてそう言った。