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運命自動販売機
あなたも素敵で奇妙な一本を…
手に取ってみませんか?
そう掲げられた自動販売機をオレンジ髪の少女が設置した。
「ふーっ!やっぱり自動販売機運ぶのはしんどいなぁ~…」
その少女に白髪の少女が話しかけた。
「あっ、何でもちゃん。」
どうやらオレンジ髪の少女の名前は何でもちゃんと言うようだ。
「あっ、オロチぃ~!聞いてくれよ!」
そして、白髪の少女はオロチと言うようだ。
「オロチさぁ~!私、自動販売機作ることにしたんだよ!」
「何でもちゃんは魔法少女だから…
敵と戦うべきなのになぜあなたはこんなものばかり作るのですか?」
そう、二人は生まれつきの魔法少女だ。が、何でもちゃんは戦うことなんてせずに
研究に没頭した日々を過ごしていた。
今日は研究の成果の「運命自動販売機」を設置したようなのだが…
「まぁ、戦うのに必要な道具を作ってくれるならまだしも…
なんで自動販売機なんて作ったんですか?何でもちゃん。」
「オロチったら、そんなに問い詰めるなって~…
理由は三つさ。」
「ひと~つ!
研究で怪我してばかりの身体の治療費を集める為!
ふた~つ!
暇だから人間観察の為!
み~っつ!
人間に関する研究データを集める為さ!」
「自動販売機で人間観察なんてできるんですか?」
「ちっちっちぃ~… 私の腕を甘く見るなよオロチぃ~?
いいか?この自動販売機で売られている飲み物には運命が入っているんだ。」
「う、運命が?」
「飲んだものには人生の分岐点ともいえる運命が訪れる。
ただ~し!運命を正しく扱えるかは飲んだ人次第さ!」
「なるほど。何でもちゃんは人間がどう運命を扱うかの観察をしたいと?」
「そのと~り! オロチったらよくわかってくれるねぇ~?」
「ただ…何でもちゃんの発明品は欠陥品も多いので安心はできませんが…」
「うるさ~い!
4個の産業革命の基盤を作ったのも、
AIを作り始めたのも私だよ。 なんか文句あるかい?」
どうやら「少女」ではないようだ。
「まぁ、いいですけど…
じゃぁ、研究頑張ってくださいよ?」
「勿論!いい成果を出してみるよ!
どんな人間が来るかなぁ…へへっ。」
そうして何でもちゃんは自動販売機のボタンを操作したかと思うと横に扉が出現した。
その扉に入り込んでいった。
隠し扉の中
「ふぃ~っ! やっぱり室内はクーラーが効いてていいねぇ!」
隠し扉の中には少し怪しげな研究施設のような部屋が広がっていた。
いつもはここで研究をしているらしい。
そしてまた何でもちゃんがボタンを押すと、下の方に小さな窓が開いた。
どうやらこの研究部屋は自動販売機とつながっており、窓は取り出し口だろう。
「人間がどんな運命を辿るか…
楽しみだ!」
…そうして何でもちゃんは怪しげな笑みを浮かべ、また研究を始めたのだった。
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