テラーノベル
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口調注意。誤字注意。キャラ崩壊
数日後。
軽音楽部では、文化祭ライブへ向けた準備が本格的に始まっていた。
「今年のメイン曲、絶対成功させようね!」
部長の声に、部員たちが盛り上がる。
こまとののは、文化祭で二人のオリジナル曲を披露することになっていた。
タイトルは――
『星彩ノート』。
ののが作った繊細なメロディに、こまが明るいギターを重ねた曲だった。
☆
放課後の音楽室。
窓から夕陽が差し込み、静かなオレンジ色に部屋を染めている。
ののはキーボードの前で楽譜を見つめていた。
「……」
指が止まる。
何度弾いても納得できない。
文化祭にはたくさんの人が来る。
失敗したらどうしよう。
そんな不安ばかりが膨らんでいた。
すると、後ろから優しい音が鳴る。
ぽろん、とギターの音。
「考え込みすぎ」
こまが隣に座っていた。
「……でも、この曲、大事だから」
「うん。だからこそ、ののらしく弾けばいい」
「……私らしく?」
こまは笑う。
「ののの音ってさ、すげー優しいんだよ」
「……」
「静かなのに、ちゃんと心に残る。俺、その音めっちゃ好き」
真っ直ぐ言われて、ののの頬が熱くなる。
「そ、そういうの……ずるいです」
「本当のことだもん」
こまはそう言って、軽くののの頭を撫でた。
その瞬間。
ガチャッ!
「失礼しまー……って」
部室に入ってきた後輩たちが固まる。
「えっ」
「撫でてる」
「こまくんがののさんを撫でてる」
「尊っ……」
「違っ……!」
ののが真っ赤になる。
こまは笑いながら手を離した。
「いやー、彼女かわいくてつい」
「こま!!」
部室が一気に騒がしくなる。
☆
そして、文化祭当日。
体育館にはたくさんの生徒が集まっていた。
ステージ袖で、ののは緊張で震えていた。
「……無理かも」
「大丈夫」
隣でこまが笑う。
「俺がいる」
その一言だけで、不思議と呼吸が楽になった。
ステージに立つ。
ライトが眩しい。
観客のざわめきが聞こえる。
けれど。
キーボードに指を置いた瞬間、ののは隣を見た。
こまが、いつもの笑顔で頷く。
――ああ。
この人となら、大丈夫。
イントロが流れる。
ののの透き通るピアノに、こまのギターが重なる。
静かな星空みたいな音。
でも途中から、こまの明るい旋律が加わって、一気に世界が輝き始める。
まるで二人そのものみたいだった。
演奏が終わる頃には、体育館は大きな拍手に包まれていた。
「アンコール! アンコール!」
歓声の中、ののは驚いたように目を瞬かせる。
すると隣で、こまがそっと小声で言った。
「な? ののの音、ちゃんと届いた」
その言葉に、ののの瞳が少し潤む。
「……はい」
そして。
嬉しそうに笑ったののを見て、こまは一瞬だけ見惚れてしまった。
その笑顔は、ステージのライトよりずっと眩しかった。
コメント
3件
うわあああ尊い……!!😭💕💕 ステージの「俺がいる」の一言、もう完全に主人公ムーブじゃん!! しかも演奏終わってからの「ちゃんと届いた」って、ののが不安そうだったからこそ響くよね……二人の信頼関係が音そのものになってて泣ける。エモすぎてまた最初から読み返したい…!!🎀✨