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明日は高知でパナゴリ一家との損害賠償金支払交渉。
銀座〇挽町法律事務所に100万円を支払いSN一家への勝訴判決を勝ち取り、高橋敏美からの自立を目指す当方は今回も敏美の通帳から交通費を出す。
当方はパナゴリから金を強奪できる嬉しさの余り、航空機を利用して行くことにした。
国内線の利用は初めてだったので京成電鉄に乗ってしまい大遅刻、搭乗するさいにみんなから冷ややかな目で見られてしまった。
冷ややかな視線に中学時代を思い出す。「自分はCEOだ、こいつらとは違う」とそう思いこみ、嫌な気分をかき消した。
やがて飛行機は高知龍馬空港についた。
「やあ、お電話ありがとう。SNジュニアです。なんちゃってデューク東郷て呼んでほしいな」
「こんにちはパナゴリ。当方、悩んでいるんだ。賠償金、払ってくれるかい……」
お詫びの印に高知名物料理を振舞うとSNジュニアに案内されたのは高知闘犬センター。
タクシーの中でイ○モツをしごく。
朝鮮半島にルーツを持つ当方にとって、犬肉料理はいいオカズだ。
闘技場の中央に案内された当方に周囲から放たれたのはSN一家が手塩に掛けて養育した334匹の土佐犬。
享年53。あまりにも遅すぎる、惜しまれぬ死だった。
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