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はい、マジで話の内容どうしようか悩んでる主です。
どうしよ…何となくオチとかそこにいたるまでの経緯とかは考えているのになぁ…
でも、納得の行くように頑張ります。
では、どうぞ!
御本人様とは一切関係ございません!
trskさんside
あの事故から数日…
河村さんと福良さんがお見舞いに行った日から、須貝さんは少し心を開いてくれたらしい。2人がいろんな話をして、それに反応するって感じで少しずつ距離を縮めていったんだって。その後の伊沢さんと志賀さんとはメンバーの性格の話とかで盛り上がったらしい。
……僕も、須貝さんとまた話したい。
“鶴ー!”っていつもの笑顔で呼ばれるあの日常に戻りたいな…。
…なんて、記憶を失った原因の僕がいうなんて…烏滸がましいか…
?「鶴崎さーん?」
鶴「ん?問?どうしたの?」
問「あの、今日のお見舞い、鶴崎さんと山本さんで行ってきてくれませんか?」
鶴「え?」
問「ほんとなら、今日行くのは僕と言ちゃんなんですけど、仕事が終わらなくて…」
鶴「……分かった。山本さんには伝えてる?」
問「あ、いえ…」
鶴「オッケー。じゃあ話してくるね。」
問「ありがとうございます。」
…問は”仕事が終わらない”って言ってたけど、多分大抵は終わらせてると思う。この前、記憶がない以上、回復しても須貝さんはしばらくは仕事も出来ないから、その分の仕事を割り振ろうって言ったのは問だった。伊沢さんでもなく、福良さんでもなく。あの場で1番冷静になっていたのは問だけだった。説明を聞いている時は、流石に冷静じゃいられなかったようだったけどね。
…それで、問は仕事をメンバーの中でも早く終わらせた。きっと、須貝さんがいつ帰ってきてもいいように。
そんな問が、終わってないなんて正直考えがつかない。きっと、顔を暗くしてる僕に気を遣ってくれたんだと思う。
“事故の原因は自分だ”って責めて、須貝さんと話すこともつらくなって、でも他のメンバーとは少しずつ距離が縮まってる。それが余計僕にとってはつらかったから。
…ありがとね、問。言。
その言葉に…甘えさせてもらうね。
鶴「山本さーん?いる?」
山「…鶴崎さん?どうしました?」
…数日前と比べて明らかに痩せ細ってる…。きっと、悩んでたんだろうな…。
鶴「問と言の代わりにお見舞いに行こう!」
山「え?」
鶴「仕事終わらないみたいでさ。」
山「え…?……分かりました、行きましょう!」
どうやら山本さんも2人の意図を理解したみたい。
…嫌な顔、されないと良いな。
コンコン…
須「どうぞ。」
2人「失礼します。」
須「!あなた達は…」
鶴「こんにちは!」
山「数日ぶりですね。」
須「…。」
あ…困ったような顔してる…もしかして、僕達とあんまり関わりたくないのかな…?だとしたら悲しいけど、本人に迷惑なんてかけたくない。
須「あ、あの…」
鶴「…はい。」
あー、帰ってとか言われるのかもなぁ…
須「…ご、ごめんなさいっ!!!」
2人「…えっ?」
なんで僕達が謝られてるの…?
須「あの…その……2人に対して…態度が悪かったなと思って…えっと……あ、謝りたくて…」
…この人は、記憶がなくても僕達の心配ばかりしてくれるんですね…ほんと、優しい先輩ですよ…。
鶴「いや、貴方は何も悪くありません。」
須「で、でも…僕は…」
山「だって、目が覚めたら病院にいるし、知らない人が2人いるし、自分が何者かも分からない…なんて戸惑って当然だと思います。僕達は謝ってほしいなんて思っていませんよ。ただ、貴方とまた話したいんです。」
須「!」
鶴「…改めて、自己紹介しますね。僕は鶴崎修功です!」
山「僕は山本祥彰です!よろしくお願いします!」
須「…そう、でしたね。よろしくお願いします!」
なんだか、須貝さんの笑顔が作りものじゃない、自然なものになってる気がする。これもきっと、河村さん達が頑張ってくれたおかげなんだろうな。
須「ところで…今日は何を?」
山「リハビリとかを手伝いに来ました!伊沢さんと志賀さんからリハビリの件は聞いてます。割と早めに退院出来そうって事も聞きました。」
須「当たりどころが悪かったのは頭だけだったようですからね…まぁそのせいで、僕は全てを失った気分なんですが…」
鶴「っ…それは…。」
須「…?どうしました?」
鶴「!あ、いえ、何も…。」
須「…?」
そうだ、須貝さんに説明した時…
“事故に遭って記憶を失った”とは言ったけど、実際は
“僕達を守る為に自分の身を犠牲にして、記憶を失った”とは言っていないんだ…。
……そう。その全てを失った気分にさせたのは…僕達なんだ…。僕達が…
須「あの…どうしましたか?」
鶴「…え?」
須「急に黙って何か考えて…少しつらそうでしたし…」
勘の鋭さは変わらないんだな…。でも…今は…嘘をつかせてもらおうかな。
鶴「いいえ、何もありませんよ!」
須「…そうですか?」
いつもの須貝さんならこれが嘘だって見抜けたんだろうけど、今は記憶がないから、何もないと言われたら、追求されないのは救いかもしれない…。もちろん、記憶がないこの状況の方が嫌なんだけど…。
鶴「それより、最近みんなとお話してるらしいじゃないですか?何話してるんですか?」
須「そうですね…僕の事や会社の事、メンバーの方の性格とか、その辺ですね。」
山「何か思い出したりは…?」
須「…それはないんですけど…」
鶴「…?他に何かあるんですか?」
須「…実は、夢を見るんです。僕はその場に突っ立っていて、前には赤いソファに座った誰かと会話している誰かの姿が…」
鶴「赤いソファって…」
山「撮影部屋のですよね。」
鶴「それ、誰か分かりますか?」
須「初日見た時は顔は片方の人は見えたんです。確か伊沢さんという方だったかと…ただ、もう片方が誰か分からなくて…」
山「伊沢さんと誰か…」
鶴「その人、どんな服装でした?」
須「えっと、オレンジ色のパーカーだったかと…」
2人「!」
鶴「それって…」
山「多分、そうですよね。」
須「え?分かるんですか?」
鶴「わんちゃん僕の可能性もありますけど…多分それは貴方です。」
須「えっ?僕ですか??」
山「オレンジ色のパーカーを着るのは、貴方くらいですから。」
須「へぇ…。」
鶴「あと、さっき初日って言ってましたよね?他の日にも何か見たんじゃないですか?」
須「…あれを見たとするのかは不明ですが…先ほど話した、赤いソファに座った誰かが今度はボヤけて見えたんです。何か喋っていたみたいなんですけど…聞こえなくて…。」
山「服装とか、その色とか分かりました?」
須「ぼやけててよく分からなくて…でも、昨日見た夢とは別の人なんだろうなと感じました。服装なんてその日によって変わるので、同じ人かもしれないと言われればそれまでですけど…。」
2回目に見た夢のほうがぼやけていた…?普通、ぼやけていたのが少しずつ晴れていく…とかじゃないのかな?それか、奥深くに眠る記憶が夢として現れて、ぼやけていたのはその記憶があやふやだから…とか?専門家ではないから、ただの推測に過ぎないけど。
山「もしかしたら、夢が記憶を取り戻すきっかけになるかもしれませんね。」
須「夢が…。」
鶴「そういえば、伊沢さん達にYouTubeやってる事聞いてましたっけ?」
須「はい。」
鶴「動画とか観ました?」
須「え、あぁ…。」
山「…?」
須「観たんですけど…頭が痛くなってきて…まともに観れなくて。」
山「そうなんですね…。」
動画なら、思い出すきっかけになるかと思ったけど、むしろ苦しめてるのか…。強引すぎるのかな…。
sgiさんside
鶴「それじゃ、そろそろ戻りますね。」
山「ちゃんと休んでくださいね。」
須「はい。色々ありがとうございました。」
須「…QuizKnock……あの動画には僕もよくいる…てことはやっぱり、メンバーと話す機会が必然的に多いはず…。でも、こんなに会話して…懐かしいと思う事も、何か思い出す事もない…。僕は…そんなに記憶を奥底に沈めてしまったのか…。」
僕が喪った記憶は、一つ二つじゃない。仕事仲間、家族、友人、そして、自分のこと…。何もかもを忘れている。逆を言えば、それだけ知らない事があるなら、思い出すきっかけもその分多いって事にもなるはずなのに、全然駄目。
何で…?僕は、早く思い出したい。お見舞いにきてくれる仲間の為にも…。
………「僕は」?
須「…もしかして…」
思い出せないのは…元の僕が…
思い出したくないから……?
続く
はい、あらすじにあるように「壊れゆく日常」が近づく気がしています。気がするだけになってますけど。
いやぁ、一ヶ月以上放ったらかしにしてましたね…。内容がピンと来ないのもあったんですが、それ以上にいそがしさも相まって…
え、言い訳?
…はい、すみません。
では、閲覧ありがとうございました!