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昼下がり、トオルとユウジは「オートガレージ・タカハシ」にやって来る。後藤のアドバイスを受け、エアロパーツを探すためだ。店内には様々なパーツが並び、高橋が「お前、また来たのか。エアロ? 180SX用ならこっちだ」と棚を案内。トオルが「マコトのR34に対抗するにはダウンフォースが必要なんです。ケンジさんの車に近づけたいんで…」と説明すると、高橋は「なるほどな。ケンジの緑の180SXはフルエアロで、見た目も機能もバッチリだった」と懐かしむ。しかし、棚にあるエアロは古いデザインばかりで、トオルが「うーん、なんか違うな…もっとシャープなのがいい」と首を振る。ユウジも「色も変えたいって言ってたよな。ケンジの緑に近づけたいんだろ?」と聞くと、トオルが「うん、あの緑が俺の夢なんだ」と目を輝かせる。
高橋が「今の在庫じゃ難しいな。特注で作るか、別の店を探すかだ。塗装も考えるなら、金かかるぞ」と言うと、トオルは「やることはまだまだたくさんあるな…」と呟く。エアロパーツの強化、塗装の変更、サスペンションの微調整と、課題が山積みだ。ユウジが「お金もかかるな。バイト増やすか?」と提案すると、トオルは「そうだな。佐藤さんに相談してみる」と決意。高橋が「ケンジの車を復活させるなら、妥協すんなよ。俺も探してみる」と応援し、トオルは「ありがとうございます!」と礼を言う。
その日の夕方、トオルは佐藤のガソリンスタンドでバイト中。給油作業を終えたトオルに、佐藤が「お前、最近頑張ってるな。時給アップしてやるよ」と笑顔で言う。トオルが「え、マジですか!?」と驚くと、佐藤が「カイトの事故もあって、C1が騒がしいだろ。お前がマコトに勝つなら、俺も応援するよ。金貯めて、車仕上げな」と肩を叩く。トオルは「ありがとうございます! これでエアロと塗装の資金が…」と感激。佐藤が「ケンジの緑だろ? あの色、特別だったな」と懐かしむ。トオルは「絶対あの緑にします!」と決意を新たにする。
場面は変わり、ユウジが自宅で携帯を手に持つ。VTEC兄弟のタクミに電話をかけ、「タクミ、元気か? 実はカイトが事故ってさ。マコトとの勝負で…」と報告。タクミが「なんやて!? カイトが…マジかよ」と驚き、ユウトが横で「兄ちゃん、どうしたん?」と聞く。タクミが「カイトが事故ったって。マコトとのレースや」と説明すると、ユウトが「くそっ、マコトってやつ、ほんま冷酷やな…」と悔しがる。タクミが「カイトが復活するまでは勝負はお預けやな。俺らも関西で黙々と走り込むわ。トオルには頑張ってほしい」と言う。ユウジが「トオルもマコトに勝つって燃えてるよ。お前らも準備しとけよ」と励ます。
大阪環状線、夜。タクミとユウトは新しいシビックタイプR(FK8)「白虎」で黙々と走り込む。タクミが「カイトの分まで、俺らが強くなっとかなあかん」とアクセルを踏み、FK8のターボが唸る。ユウトが「兄ちゃん、次はC1で藤原兄妹にリベンジや。マコトにも負けへん走り身につけるで!」と気合を入れる。環状線のタイトなコーナーをFK8が軽快に抜け、兄弟の走りに磨きがかかる。タクミが「白虎、ええ感じや。関東に戻る日が楽しみやな」と笑う。ネオンが白いボディを照らし、関西の意地が再び燃え上がる。
関東に戻り、トオルはガレージで180SXを見つめる。「エアロと塗装…ケンジさんの緑に近づけるにはまだ時間かかるな」と呟く。そこへ舞衣から電話が。「トオル、マコトがC1でシンジと走ってた。シンジ、負けたって」と報告。トオルが「マコト…やっぱ強いな。でも俺も負けない」と闘志を燃やす。舞衣が「カイトも応援してるよ。頑張って」と励ます。トオルは「うん、カイトのためにも、マコトに勝つ」と決意を固める。
トオルはガレージで180SXのボンネットに手を置き、「ケンジさんの緑、絶対再現する」と呟く。場面は大阪へ。タクミとユウトが環状線のパーキングでFK8を停め、「カイト、早く戻ってこい。俺らも強くなるからな」と夜空を見上げる。C1と環状線、関東と関西の光が、それぞれの未来を照らし、次の戦いへの準備を予感させる。
**桜井トオル**:エアロ探しと塗装変更に苦労しつつ、佐藤の時給アップで資金面が好転。マコトとの対決に向け準備を進める。
**三田ユウジ**:トオルのサポートを続け、VTEC兄弟にカイトの事故を伝える。
**なにわのVTEC兄弟(タクミ&ユウト)**:カイトの事故を知り、関西で黙々と走り込む。FK8「白虎」で再起を果たし、C1への再挑戦を誓う。
**佐藤**:トオルの頑張りを認め、時給アップで応援。ケンジの緑の記憶を共有。
**高橋**:エアロ探しに協力するが、在庫不足で特注を提案。トオルの夢を応援。
**藤原舞衣**:マコトの動向を伝え、トオルを支える。