テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

変わるために私は

一覧ページ

「変わるために私は」のメインビジュアル

変わるために私は

1 - 第1話 バイバイしたのは

♥

24

2024年10月19日

シェアするシェアする
報告する


星空 煇。

フォロワー800人越えの有名少女。

ふわふわしていて、謎に包まれつつも、どこか儚げで。でも、明るく生きていた。

リュミエール。そんな名前のサイトに現れた少女、いや、アイドルは、ある日消えたのだ。

彼女は、死んだ。いや、ほんとかはわからないが、匂わせの投稿をしたことを最後に、アカウントは消えた。

死ぬ前に投稿したその投稿を最後に彼女は沈んでいったのだ。深い海の底へ。

そんな噂がリュミエールでは拡散され、彼女への想いを書き連ねたフォロワーや、彼女を愛し続けた人の自殺未遂が殺到。

そんなにもたくさんのひとに愛されていたのだ、彼女は。

彼女、煇は、謎に包まれながら、この世界から、消えた。






身長150cm。髪は一つに束ねたポニーテールにレースのシュシュ。セーラー服の制服にスカートは膝丈。


私は、星那。リュミエールの使用者の1人だ。


そんな私の目の前は今、きらきらとかがやき、足元には深い青色が広がっている。

抽象的なんじゃない。

ほんとのことだ。

今私は、キラキラ輝く星たちと、広くて深い海がある場所にいる。

そしてその写真を撮って、リュミエールの投稿するためのページを開く。

「バイバイ」

そう打ち込んでから、私は今撮った写真を添付した。

題名は、、何がいいかな。

、、、お別れ、でいっか。めんどくさいし。

ハッシュタグは、これもめんどくさいから、#さよなら #バイバイというタグをつけた。

そして投稿ボタンを押す。


、、、


もう、終わりにしよう?


「さよなら、 リュミエール」



死ぬ?やだよ?痛いもん。

私がさよならするのは、バイバイするのは、

リュミエールだよ。


もう、めんどくさいから。

愛重いし、正直おもんない。もう、どうでもいい。


ポイっとスマホを投げた。

スマホはボチャンという音がして海へ落ちていった。

星空 煇といっしょに。

さよなら、煇。


たった今、リュミエールのアイドル、煇は死んだ。


やっと今、私は私になれる


解放された。やっと、この重たくて錆びついた鎖からーーー

この作品はいかがでしたか?

24

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚