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めぇぇぇーん!!! ぼんさんを救って付き合うんだ☆
「じゃ、俺リビングにいるんで、なんかあったら呼んでくださいね。」
「はいはーい。おやすみー」
「おやすみなさーい」
俺が床で寝れる、といってベッドで寝るのを拒否したのには実は理由がある。
俺は、日常生活でやらかしたこととか、あの時あんなこと言ったけど傷つけたかなとか、いろんな後悔をあんまり表に出さないようにしている。
まあ俺はチーム最年長だし、おちゃらけキャラなのは自覚がある。
笑わせてなんぼだ、と思っている。
から、いちいち感情を表に出すのも野暮だ。
だからその分、心の奥底に積もっていってるんだろう。
いつからかは忘れたが、夜、ベッドに横になったとき、唐突に涙が溢れてくることがあるようになった。
頻度はそこまで多くない。1ヶ月か2ヶ月に一回程度。
誰かに相談したところでどうにかなることでもないし、特になにも対処はしてなかった。
どうせ自分一人の部屋で眠るときに涙が出るくらいのことだ。
他の人に心配をかけてまでどうにかするほどのことじゃない。
気持ちはひどく落ち着いているのに涙ばかりが溢れてきて、
からだが勝手に息をしゃっくりのように吸う。
そして誰にでもない謝罪を吐いて自己嫌悪を繰り返す。
一度過呼吸になりかけたから、それ以降はなるべく何かを飲んだりして無理やり落ち着けている。
落ち着いたあとはいつも通り。そんな日々が続いていた。
だから、最近は小さなミスとかがちまちまあったのに、”それ”が無かったから、もしかしたらそろそろかもしれないと思ったのだった。
だから、ベッドでは寝たくなかった。固い床の上なら仮眠程度にしかならないだろうから。
不運なことに、今日、溜め込まれた涙が溢れてしまった。
横になった瞬間分かった。
ああ、menの枕を濡らしてしまうな、なんて思いながらも涙がとどめなく溢れてくる。
うっかり声が出そうなのを手で押さえる。
すると、menの足音が近付いてきた。
咄嗟に壁の方を向いて、ドアに背を向ける。無理やり呼吸を整えて寝たフリをする。
ガチャ
「ぼんさ…あ…」
寝ている、と思わせられたらしい。エアコンを付けて部屋から出ていった。
安心したのもつかの間、押さえていた声が漏れ出す。
「グスッ….っは、…ヒュッ…うぁ….」
ここまでなってしまってはどうしようもない。落ち着くまで待つ。
menはさすがにもう寝るだろうし、だれにも憚る必要はない。
せめて音が漏れないようにと布団を被ろうとした時だった。
ガチャ
「ぼ、んさん…?」