テラーノベル
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※jpttです 戦争やグロの要素が少しあります
テラー初なので温かい目で読んでください
ttの訃報はあまりにも唐突だった
戦争の駆り出し先で後輩を庇って凶弾に倒れただとか、即死だったとか
幼い頃から軍隊を目指していたtt
真面目で努力家なttは順調に昇格していって戦地から帰ってきた時には笑顔で自慢してきた
戦争なんて怖くて、ヘタレな俺はずっと篭って絡繰を作っていた
荒れた部屋と徹夜通しでクマが濃い俺の顔を見るなり、「まだそんなもん作ってんのか」と笑って飽きられるけど、誰よりも誉めてくれた
ttの夢は俺の発明が世界に知れ渡って俺が有名になることらしい
夢、叶えてあげれなくてごめんね
俺がもっとしっかりしてたら、一緒に軍隊に入っていたら、どんな悪戦でも一発で戦況を覆しちゃう兵器を作れば
ttは死んでなかったのかな
否、そんなこと考えても意味はない
もうこの世にttはいないらしいから
あの日から、手が思うように動かなくなった
食欲も湧かない
大好きな絡繰も、どうでも良くなってしまった
ttが褒めてくれた作品たちもttがいなかったら意味なんてない
ねえ、tt
なんで
なんで
なんで
「俺を置いてったの、、ッ?ポロポロ」
「だめだ、っ、涙止まんないよッッ、ボロボロ」
このままじゃダメだ
夜は眠れず、目の下にはクマ
食欲は湧かず、顔は痩けていくばかり
元から生活習慣は良くなかったけどもっと悪くなった
俺は決めた、このまま堕落した生活を送るのは違う
せめて自分の唯一の取り柄の絡繰だけは続けようって
俺は生活補助用の絡繰人形を作ることにした
「別に、ttの代わりとかじゃないから…」
そう言い張って徹夜通しで出来上がっていくその機械は、
生前のttにそっくりだった
誰も俺の言い訳を聞いてくれるわけじゃないのに呟く
これはただの試作
こんなガラクタにttの代わりはできない
でも、本能的に求めているのだろうか
骨格も髪色も顔も音声も
見覚えしかないものが出来上がってった
最後の歯車をはめ、蓋を閉める
服は…、生活補助用…、家事とかに適した服装がいいか
ロング丈のメイド服をオーダーした
ttの模倣人形にそれを着せる
「…別に性癖とかじゃないけど、うん」
首裏にあるスイッチを恐る恐るONにする
カチッ
ピコン、ピコンと数秒電子音が鳴り、
目がゆっくり開く
鮮明な黄色
戦場でttが負った、左目の傷は再現しなかった
見てて痛々しかった記憶があるから
「起動中です、電源ボタンに触らないでください。」
淡々とした言葉で続ける
顔がゆっくり上がり、目が合う
まるで人間のような仕草
「おはようございます、jp様」
「本機は生活補助用絡繰零式試作号です。起動を確認しました。」
胸部から微かに機械音が聞こえる
でも、滑らかな動きと表情が機械っぽさを掻き消していた。
あまりにもttの面影を持ち合わせていたので、しばらく動けなかった
「ッ、…」
零式が不思議そうに顔をかしげる
そして、小さく微笑んだ
俺は、その笑顔を知っている
「あれ、…グスッ、 おかしいな、 ポロポロ」
「こんなのプログラムしてないよ、…」
我慢していたものが溢れてくる
嗚咽がもれ、膝をついてしまう
「ゔぁ、…ポロポロ」
「ttッ、」
ポタ、ポタと床が濡れていく
「tt…」
「あいたいよ」
その時、かちゃかちゃと金属音がした
零式がこちらへ歩いてくる
おまえは、ttじゃない、のに
ぎゅ
「えっ…、?」
冷たいボディに抱きしめられる
金属製なのに温もりが伝わってくる
まるで人のように
まるでttのように
驚いて顔をあげると、寂しそうな顔をした零式…、ttがいた
「jp様」
「心拍数の異常な上昇が見られました。安静を推奨します。」
抱きついてその手をなかなか解いてくれなかった
まるで俺を慰めるように
こんなのプログラム外だよ
「ttっ、…」
jpはttの腕の中で
壊れたように泣き続けた
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