テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ー隼人目線ー
龍騎が死んでから、俺は生きる気力を失った。
食欲はなく、夜は眠れず、体調も悪かった。
🟣「くッそ…..」
コンコン
🔴「大丈夫か? ちゃんと飯食べろよ」
幸助は毎日俺の家に来る。
泣きそうな声で、俺に話しかけてくる。
🟣「……..」
返すような言葉が、見つからない。
こんな俺でごめんッ、
ー幸助目線ー
俺と隼人の家は隣だ。
だからたまに声が聞こえる。
すごく細くて、今にも消えてしまいそうな声。
きっと健康状態が悪いんだろう。
なにか俺に力になれることはないかと思い、毎日隼人の家に行くことにした。
……正直言うと、怖い。
隼人が今にも死んでしまうんじゃないかと、心配になってたまらない。
俺の声は、届くのか?
でも、
🔴「やるしかないか」
ー隼人目線ー
コンコン
🔴「なぁ隼人」
🟣「…….」
🔴「お前がそうなってしまうのは、龍騎は望んでないぞ?」
ッ、そんなの、わかってるッ
🔴「今を大切に生きろ、龍騎と約束したんだろ?」
🟣「…..し、た」
🔴「ッ…..!! 返事くれてありがとな」
🟣「……..」
ありがとう、幸助。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!