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おまけのおまけ。
これ以上はがっつりセンシティブになるし重たくなりそうなので、続きは脳内補完で……。
どうしたらうさぎの涼ちゃんを堪能しながらえっちができるだろうかと悩んだ末、取り敢えずこのふわふわの涼ちゃんを愛で倒すための体勢を整えることにする。涼ちゃんを正面から一度強く抱き締め、もそもそと背後に回る。
引越し兼結婚祝いだと若井が買ってくれたキングサイズのベッドは、どんな動きをしてもあまりある広さがあって非常に快適である。若井の引越しもどき祝いに俺たちも同じメーカーのセミダブルのベッドを買って、それはこの家の若井の部屋に設置した。涼ちゃんが拗ねるから、週に一回は使われている。別に毎日帰ってきてくれていいんだけど、若井が俺たちに気をつかうのもまぁ仕方がない。
あの日以来、こっちに帰るときは先に言うようになったし、こっちもちょっとこの時間は避けて、と伝えるようになった。お互いのための最善策を取りながら、幸福な空間を過ごしている。
きょとんとする涼ちゃんが首を捻って俺を振り向くが、そのままで、と伝えてなだらかな後ろ姿を眺める。うわ、背中むっちゃ綺麗。傷ひとつなくてなめらかで、肩甲骨が少し浮いてるのがたまらない。引き寄せられるように吸い付くと、ん、と涼ちゃんが声を上げた。ちゅ、と強めに吸って痕をひとつ残す。白い肌に白い服なせいで余計にそれが際立って見える。うん、すごくいい。
満足げに息を吐くと、涼ちゃんも小さく笑った。
「こっち向いて俺に乗って?」
ヘッドレストに枕を重ねて背もたれを作り、あぐらをかいた俺の膝を叩くと、恥ずかしそうにしながら、俺の言った「すっごい可愛い」が嬉しかったのか、先ほどまでの不満げで拗ねた表情ではなく甘い声で「仕方ないなぁ」と言ってから乗っかった。
たまんないな、俺の奥さん。奥さんでいいのかな? 妻になる人だからいいかな。
「なんでうさぎだったの?」
ティアラの影響がない後頭部に手を忍ばせて、顔を寄せながら問い掛ける。涼ちゃんも俺の頭に両腕を回して少し悩んだ後、うさぎ派って言ったから、と答えた。どういうこと?
「二宮さんが猫派かうさぎ派かって」
「あー……そういう……」
猫、猫か。猫もいいな、本人は猫っぽくないけど可愛いに違いない。涼ちゃんのために用意したんなら、それもいつかくれそうな気がする。
おねだりすればくれるかな、とか考えている俺を、涼ちゃんが不思議そうに目を瞬いて言った。
「元貴、こういうの好きなんだ」
「え、そんなことないよ」
「うそ……、だって、なんか顔がやらしいよ」
「そんなん涼ちゃんだからじゃん」
若井が着たなら爆笑するし、ニノさんが着ても爆笑するし、風磨くんが着たらさすがアイドルって揶揄うし、女性アイドルが着たらあ、そういうコンセプトなんだ、くらいにしか思わない。少なくとも興奮はしないし、まじまじと見つめるようなこともしない。
俺だからなんだ、と小さく呟いて、嬉しそうに目を細めて、ふふ、と涼ちゃんが笑う。
そうだよ、涼ちゃんだから。涼ちゃんにだけだよ。
やわらかな笑みを敷いた涼ちゃんの唇を俺の唇で挟み、舌先でペロリと舐める。互いに目を閉じず、視線を絡ませたまま、涼ちゃんが首を傾けて俺のものにピッタリと合わせた。
グッと腰を引き寄せて、呼吸を奪うように舌を絡める。くちゅ、と音を漏らしながら唇の角度を変え、舌で涼ちゃんの腔内を探る。上顎をくすぐって、びくりと跳ねた腰のリボンを引き、スリットから右手を忍び込ませた。しっとりと汗で濡れる肌が気持ちがいい。
細い腰を抱く左手で、背骨の形を確かめるように下から上になぞる。途中で手に触れたふわふわは、うさぎのしっぽだろう。バックでも良かったけど、やっぱり顔見てしたいしなぁ……。
「は、ん……、んむ……っ」
息苦しいのか目をギュッと閉じた涼ちゃんが、俺のお腹に腰を擦り寄せるように動かした。
そういえば、すんごいパンツ履いてたな……ちらっと見えたけど、総レースの。あれ、どうなってるんだろうか。
脇腹を撫でていた手を引き抜いて、装飾としてしか機能しないチュールスカートをめくると、俺の動きに気づいた涼ちゃんが口を離し、あっ、と声を上げた。隠される前に視線を下に向ける。
「…………」
なんと官能的な光景だろうか。形状は一般的なボクサーパンツやトランクスではなく、女性用の下着に近いような気がする。中心部は隠すように布で覆われているけれど、生地はレースでできているから反応を示す涼ちゃんの雄がほぼ見えている。
「……これ、後ろ側どうなってるの?」
純粋な興味で問いかけると、視線を逸らしながら涼ちゃんがベッドに膝をついて腰を上げた。
「……手、入れてみて」
抱きかかえている手を離すつもりがないことをよく理解している涼ちゃんが、俺の右手をスカートの中に導いた。
なぜかドキドキしながらそっと手のひらで確認すると、何にも覆われていない涼ちゃんのおしりの感触……え、どういうこと?
ぽかんとする俺に、涼ちゃんが恥ずかしそうに伏せ目がちにして目を逸らしながら言う。
「……おしりの部分、なんもないんだよね。腰に紐があって、それでなんとか履いてるというか……着けてるというか……」
全く想像ができないけれど、とにかくすごいエロいことだけはわかった。腰の紐を引けばパンツは脱げるけれど、このままことに及ぶこともできるわけだよね?
役割を言ったことはないけど、夫と妻から想定したのか、涼ちゃんが受け入れる側だと考えてニノさんがこれを用意したんだとしたら、徹底されすぎていていっそ尊敬の念すら浮かぶ。
それにしても、真っ白な服でティアラをつけて、お嫁さんみたいな格好をしているのに、着けている下着がすぐにでもえっちできます、って……
「えっちすぎない?」
深刻な顔と声を使って真面目に言うと、涼ちゃんがバカじゃないの、と呆れたように言った。
「涼ちゃんはもう少し自分の破壊力を理解したほうがいいよ」
「なにそれ」
「男はみんな狼だって、よく言うでしょ?」
腰を再び俺の上に落とさせて、ギュッと抱き締める。まぁこんな姿を他の奴に見せるようなことは万に一つも有り得ないんだけど、こんな姿じゃなくても涼ちゃんには変な虫が寄って来やすい。
俺みたいにやさしさに飢えている奴とか、自分ことをあまり好きになれない奴とか、人間不信気味な奴とかに、涼ちゃんという存在は甘い蜜に見えるのだ。全てを包み込んで、溶かしてくれるような気がするから。
誰にも渡さない、俺だけの宝物。でもすでに世界は涼ちゃんを見つけている。その辺の取るに足らない奴が、キラキラと輝く涼ちゃんに手を伸ばそうとする。俺だけのものだとどれだけ示したって、匂い立つ花に吸い寄せられるように涼ちゃんに惹きつけられる。
「……美味しく愛してくれる?」
「え?」
「残さず食べてよね? 元貴だけのものなんだから」
ほんっと、最高だよ。
終。
ルビ機能を初めて使ってみたけどどうなんでしょう?
そろそろ「かくれんぼ。」の続きを書かねば忘れ去られてしまう……。
コメント
2件
かくれんぼ。も、のめり込めて大好きなんですが、このただただいちゃいちゃ甘々なお話大っ好きです🥹 💛ちゃんほんとに可愛い! その辺の取るに足らない変な虫に狙われる💛ちゃんも悉くやっつけていく魔王もいいなってまた妄想が膨らみました😇 あと、ニノさんもコレ調べたのかなと思うとフフってなりました🤭