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━━━━━━━━━上手くいった
司くんを僕のモノにしてから1週間。
さすがに怪しまれてきた
心配の声と疑いの声がクラス中に飛び交う
、そろそろ、かな
「寧々、」
「ぁ、類、どうしたの?」
「司くんのことなんだけどさ━━━」
「…ッは、…?」
僕はクラス全員に、嘘の司くんの話をばらまいた
どうやら嬉しいことにほぼ学校中、そして家族にも広まってくれたようだ
これで、 怪しまれることなく司くんを独り占めできる、
はずだった
家に帰ると司くんの姿が見えなかった
焦りに焦りまくって必死に探し回った
ようやく、、見つけた
司くんは、公園の隅ですすり泣いていた
、寧々や家族に会ったようだった
でも全員、、
計画が上手くいった
フフ、司くんの泣く姿、可愛いなぁ
全てが愛おしくてたまらない
「やぁ…ッる、い…やめ…ッ」
嫌がる司くんも可愛い
たとえ嫌がられても、もうなんでもいい
司くんが手に入るなら━━━━━━
ピンポーン
「…ッ!!」
タイミングが悪い
しぶしぶその場を離れてインターホンへと向かう
「…はい」
『…ッぁ、類…?』
、寧々か
「ひゅ…ッ」
司くんの目が見開かれる
横で震える司くんの背中をさすりながら笑顔を貼り付けていつものトーンで話す
「どうしたんだい、寧々?」
『あの、、さ。あの司の話、本当なのかなって、…。』
「ッ、!!」
「るい、…?噂って」
喋る司くんの口を素早く塞ぐ
司くんが家にいるってバレたら、大騒動になる
「もちろん、本当に決まってるじゃないか」
『でも、さ。私考えたの。司があんなことするわけないって。』
「ッ…」
その寧々の言葉に絶句した。
、まぁ、そうだよな、でもここで終わる訳には行かない
「でも、僕はこの目で見たんだ。信じられないのかい?」
強めの口調で聞きかける
『ッ、でも…ッ類もあんなことするわけないって…ッまだ信じきれてないでしょ…ッ!?』
「もう見てしまったものはしょうがないんだ」
『そ、そんな、でも…ッ』
「もう、良い?あの話は本当なんだって。分かったなら行ってくれるかな」
半ば強引に寧々を押し戻そうとする
『ちょ…ッまだ話終わってないって!!ねぇ司そこにいるんでしょッ…!!!!??? 』
寧々は叫んだ
通話切断ボタンに伸ばした手が止まる
「ね…ねッ、?」
かすれた声で司くんは彼女の名を言葉にする
「ッ、…ッ」
なんとも言えない。
あぁ、。もう、、
『ッ司!!!!!!ごめん…ッ、あんなこと言うつもりはなかったの…ッお願いだから…顔を見せてよ…』
半泣き声で寧々は言う
バレてしまっては、しょうがない
寧々の背後に内部を細工したドローンを移動させる
「、寧々」
『類、なに?…ッ!!?』
寧々の目が見開かれる
インターホン画面が、真っ赤に染まった
コメント
3件
寧々ーー!
寧々ちゃんが……寧々ちゃんが…… シンジャッタヨーウェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
うあぁぁぁ… 最高。神(??