この作品はいかがでしたか?
0
この作品はいかがでしたか?
0
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「た、だいま…」
シーン_
まだ誰も帰ってきてないみたいで家は私1人…
どこに行ったんだろ…。早く片付けないとまた暴力振るわれちゃう、あんなのはもうやだ、色々考えながら掃除していると
お母さん、カウル、が帰ってきた。
「あら、早かったわね」
「う、うん…」
「新しいモノ買ってきたぞ」
そうやって怯える私の目を真っ直ぐと見ながらカウルは私の服の所にナニカをつけた。
__ 出会った時のカウルはとても優しくて、私に居場所を作ってくれたそんな優しい人だと思ってたのにカウルはこんなにもなってしまった…。『 私の居場所なんか存在しない 』と嫌というほど突きつけられる。窓も出口もない部屋に私だけがその部屋の中で泣いていて、苦しんで、辛くなって、バカみたい_
「もうやめて」
驚くほど冷たく低い声が出た。
お母さんもカウルもそんな私の声に驚いている。
「なんだと?また振るわれたいのか」
違う_そうじゃない。分かってよ…
「ステラ。あなたに生きろなんて言ってない、死にたいなら死になさい、そして地獄に堕ちなさい。誰もあんたなんか必要としてないわ。」
お母さん…なんで、私をちゃんと愛して、嫌、嫌だ…そんなの
吐かないで__私はお母さんがスキ。だから何でも言う事を聞いてきた、そんなお母さんから汚い言葉を吐かれ私は深く絶望した。
気がつくと私は家の外にいた。どうやって家を出たのかすら覚えていない。ただただお母さんから言われた汚い言葉を洗おうと私は身を投げた____
「 こんな事になるくらいなら私は生まれて来なければ良かった 」
________________
________________
身を投げる直前に出た私の弱い本音は誰にも届かず息となって
消えてしまった。誰か、こんな環境から抜け出させて。