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僕さ?男の子が好きなんよね!と、鏡に話しかける毎日。僕が好きなのは、隣の席のるい君だ。るい君は毎日、僕と話してくれる。とっても頼もしいくて人気者な彼だが、好きな人がいるらしい。だが、一生教えないらしい。僕はるい君大好きだから嫉妬しちゃうし。
「るい君?日曜日にあ、遊ばん?」
「へ…?あ、うん。こう君はいいの?」
「ん?るい君がいいんだよ!」
そう言うと、るい君は言葉を詰まらせた。なんでそんなことになっているんだろう。不思議に思い、俯いたるい君の顔を覗き込んだ。
「や、やめて…」
と、顔を真っ赤にした彼はトイレに駆け込んだ。一体どうしたんだろう。僕と話したくないのかな。少し落ち込んだ僕は自分の席に戻った。
しばらくすると、るい君が僕の席に来て
「こう君と遊びたい!家行ってもええ?」
ドキドキしちゃうじゃん……。
「あ、うんっ!るい君来るって母さんに伝えるね!」
「…うんっ!」
るい君の笑顔は眩しいな。と、思っていた途端にるい君が僕の手を握って
「絶対伝えるからっ!……///」
と、目が丸くなり脳がショートしたかのようにパタッと力が無くなったるい君に驚いた。
僕は触られた手をずっと触っていた。
「……ふへへ///」
少しにんまりしてしまった僕は天を仰いだ。