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第11話、読み終えたよ! いやもう、どるぴんの心情の変化が丁寧に描かれててグッときたわ…。画面越しの兄貴分が、実際に会った瞬間に「違う」ってなる感じ、めっちゃわかる。手を取ったときの「大きくてあたたかかった」って一文だけで、恋の始まりが伝わってきた。 ひまじんたち保護者ポジションもいい味出してたし、KUNさんの「何も起きてないだろ」笑ってるの隠せてないのも草。 次が気になる🔥
ぺにガキ×どるぴん 初恋です
いつも♡ありがとうございます🙌
やる気とモチベに繋がります✨️
今回 個人的に結構好きなお話になったと思うので良いと思ったら♡お願いします🙏
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どるぴんside
「で、ほんとに来るんだよな? 」
通話越しにひまじんくんが俺らに聞く。
「行くって言ってんじゃん」
ぺにがきくんは少し面倒くさそうに答えた。
「どるも?」
「行くもん」
口から出たのは少し小さな声。
「声ちっさ! 」
「緊張してんの?」
「してないもーん!」
通話の向こうでぺにがきくんが笑った。
俺はその笑い声を聞いてスマホを握り直した。
明日
画面越しでしか知らなかった人に初めて会う。
ぺにがきくん。
ネットの中で知り合ってから毎日のように話してきた相手。
学校に行けなかった日も何もする気が起きなかった日も。
ぺにがきくんは変わらず話しかけてくれた。
『生きてる?』
『生きてる』
『ならよし』
そんなくだらない会話だけで救われる日があった。
俺にとって、ぺにがきくんは兄のような存在だった。
実の兄弟でもない。
同じ県に住んでいるわけでもない。
会ったことすらない。
それでも誰よりも気を許せる相手だった。
「どるぴん」
「んー?」
「明日、俺のこと見つけられなかったらどうすんの?」
「えー!写真見たからわかるよ!」
「俺、写真と顔違うかもしんないじゃん」
「じゃあ声でわかる」
「え声で笑?」
「うん!ぺにがきくんの声わかるしれ」
一瞬、通話が静かになった。
「なんで黙るの!」
「いや、別に」
ぺにがきくんが笑った。
「お前、ほんと可愛いな」
「えー?」
「弟みたい」
「俺のがお兄ちゃんねー!」
「はいはい笑」
どるぴんはスマホを耳に押し当てた。
明日もきっといつもどおりだ。
会ったところで何も変わらない。
そう思っていた。
____
ひまじんside
「いや、俺ら保護者じゃん」
DDが呆れたように言った。
「なんで俺らが中学生と高校生の初対面を見守らなきゃいけないんだよ」
「ニート部の企画だからだろ」
496
山田
733
#50人クラフトイラスト
とらげ@ゆらゆら🫠
11,024
KUNが淡々と返す。
「それに、面白そうじゃん」
「面白そうで連れてこられる二人の身にもなってくださいよ…」
DDは笑いながらスマホを確認した。
「ぺにがき、もうすぐ着くって」
「どるは?」
「駅には着いたらしい」
その瞬間。
「……あ」
改札の方を見た。
一人の男子高校生がスマホを見ながら歩いてくる。
「ぺにがき!」
呼ばれた男子が顔を上げた。
「おー!」
「お前、思ったよりカッコイイな」
「第一声それマ?」
ぺにがきは笑いながらKUNさんたちに挨拶した。
緊張していないように見える。
いつもの調子だった。
けれど
「どるぴん、まだ?」
そう聞く声だけ少し弾んでいた。
____
Noside
それから数分後。
「……あ」
今度はぺにがきが改札を見た。
小柄な男子がきょろきょろと周囲を見回している。
スマホを握る手に少し力が入っていた。
どるぴんだった。
「どるぴーん!」
ひまじんが大きく手を振る。
どるぴんはほっとしたように近づいてきた。
「こんにちは……!」
「おー! よく来たな!」
KUNが軽く手を上げる。
「こいつがぺにがき」
DDが隣を指差した。
「で、こっちがどるぴん」
「……」
どるぴんは隣に立つぺにがきを見上げた。
画面の中では何度も見た顔。
通話中にふざけて変な顔をしたときも。
ゲームで負けて悔しがっていたときも。
眠そうにしながら話していたときも。
何度も見ていたはずだった。
なのに。
実際に目の前にいるぺにがきはなんだか違って見えた。
声が近い。
背が自分より高い。
笑うと目が少し細くなる。
そして何より。
「……どるぴん?」
名前を呼ばれた。
「っ、はい!」
「いや、なんで敬語なんだよ笑」
ぺにがきが吹き出した。
「いつもみたいに話せばいいじゃん」
「……うん」
「お前思ったより小さいな」
「それ昨日も言ってたじゃん!」
「いや実物見るとさ」
ぺにがきがどるぴんの頭にぽん、と手を置く。
「ほんとに弟みたい」
いつもならどるぴんは文句を言っていたはずだった。
『弟じゃない!』と。
けれど
何も言えなかった
心臓が、うるさかった
顔が熱い
いつも聞いていた声なのに
いつも見ていた顔なのに。
どうして、こんなに違うんだろう。
「……どるぴん?」
「……なに」
「顔赤くね?」
「赤くない!」
「え、熱ある?」
ぺにがきが心配そうに顔を覗き込んでくる。
その距離にどるぴんは思わず一歩下がった。
「だ、大丈夫!」
「そう?」
「うん!」
ぺにがきは不思議そうにしながらもすぐに笑った。
「ならいいけど」
そして当たり前みたいに言った。
「じゃ、行こうぜ。今日は楽しもうな」
差し出された手。
どるぴんは一瞬迷ってからその手を取った。
大きくてあたたかかった。
その瞬間どるぴんは思った。
ああ。
自分は今ものすごく困ったことになっている。
だって。
兄ちゃんみたいに大好きだった人を兄ちゃんみたいには見られなくなりそうだったから。
____
少し後ろを歩いていたひまじんがDDに耳打ちした。
「……なあ」
「ん?」
「どるぴん、ぺにがきのことめっちゃ見てない?」
DDは二人を見た。
ぺにがきは何も気づかずどるぴんに話しかけている。
どるぴんはそのたびに嬉しそうに笑っていた。
「……まあ、初対面だしな」
「いや、なんか違くね?」
「ひまじん」
KUNが前を向いたまま言った。
「余計なこと言うなよ」
「え、何? KUNさんも気づいてんの?」
「何に?」
「いや、だから……」
「何も起きてないだろ」
KUNはそう言った。
けれどほんの少しだけ口元が笑っていた。
この日
どるぴんは初めて恋をした。
相手はずっと兄のように慕っていた人。
そしてその相手はまだ 自分が恋をされていることすら知らなかった。