TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

《僕はアルツ・グラディウス。家庭の事情で男として育てられて男装して学園生活を送っていた。これは僕が幸せになるまでの物語…》ー四章後 サマーホリデー中ー

〜スカラビア寮 談話室〜

ジャミル「君は何故帰らないんだ?」

アルツ「え?…僕はこっちにいる方がいいと思っただけです。だって、残るのは自由でしょ?」

ジャミル「…そうか」

カリム「アルツ〜!」

アルツ「あ、呼ばれた。では、失礼します」(カリムの所に行った)

ジャミル「…変わった奴だな」

デュース「!違います」

ジャミル「ん?確かデュースだったか?何が違うんだ?」

デュース「あ、勝手に口挟んですいません。でも、アルツは帰らないんじゃなくて帰りたくないんです」

ジャミル「え?どういう事だ?」

デュース「…アルツの親父、凄く厳しい人で勉強とかマナーとかうるさくて…。アイツ、いつも無表情で何考えてるか分からないけど、あの服の下には凄い暴力とかの痕があってまだ痛むそうなんです…」

ジャミル(そうか。だから、あの時カリムのユニーク魔法に過剰に反応したのか。バレない為に…)「…君は彼のことをよく知ってるんだな」

デュース「幼馴染なんで少しだけは」

ジャミル「そうか…」(しかし、あんな無愛想な奴のどこが気に入ったんだ?あいつ)

ー夜ー

〜スカラビア寮 客室〜

アルツ「ふぅ…(チョーカーを外した)…答え方、変だったかな?」

コンコン(窓から聞こえた)

アルツ「ん?(窓を開けた)え、アジーム先輩⁈」

カリム「よう!アルツ。一緒に夜の散歩に行かないか?」

アルツ「夜の散歩?その前にどうやってここに」

カリム「魔法の絨毯に乗ってるんだ。ほら、来いよ」

アルツ「あ、待ってください!今チョーカーを、」

カリム「そのままでも大丈夫だ」

アルツ「でも、」

カリム「俺を信じろ」(手を差し伸べた)

アルツ「…ッ…」(手を取ろうと躊躇しながらカリムの手を取った)

カリム「よし!(アルツの手を引っ張り、魔法の絨毯に乗せた)じゃあ、行くぞ!頼むぞ、絨毯!」

魔法の絨毯「♪」

アルツ「わっ!」

魔法の絨毯(月がよく見える上空まで飛んだ)

アルツ「わぁ…✨」

カリム「綺麗だろ?」

アルツ「はい!凄いな…」

カリム「…」(アルツの髪を少しサラッと触った)

アルツ「?アジーム先輩?」

カリム「あ、ごめん。アルツの髪が綺麗でつい触っちまった」

アルツ「…えっと、ありがとう、ございます…///」

カリム「!…アルツの髪って綺麗だよな。この夜空みたいだ!」

アルツ「夜空…(空を見上げた)…ふふっ、そう言われたの初めてです。ありがとうございます」

カリム「おう!」

ー数分後ー

〜スカラビア寮 談話室〜

ジャミル「カリム!お前何してんだ!💢」

カリム「ジャミル、ごめんって💦」

アルツ(カリムの後ろに隠れてビクビクしてる)

ジャミル「?アルツ?」

カリム「どうした?」

アルツ「ごめんなさい、お父様…ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」

カリム「アルツ⁈どうした?大丈夫か⁈俺だ!カリムだ!」

アルツ「はっ!…アジーム、先輩…」

カリム「大丈夫か?アルツ」

アルツ「あ、はい…」

カリム「きっと疲れたんだ。ジャミル、アルツを部屋まで運んでいいか?」

ジャミル「あ、ああ」

アルツ「いや、歩けるので、わっ⁈」(カリムにお姫様抱っこされた)

カリム「でも、心配だ。運ぶ!」(客人まで運んだ)

ジャミル「全く…」(ついて行った)

〜スカラビア寮 客室〜

カリム(アルツを寝かせた)「ゆっくり休めよ」

アルツ「はい…」

カリム(部屋をでた)

〜スカラビア寮 廊下〜

ジャミル「…カリム、アルツは女の子なのか?」

カリム「ん?あ!…内緒なのにジャミルにバレた…」

ジャミル「今までどうやって…」

カリム「それはアルツの首のやつが幻影魔法で化けてたんだってさ」

ジャミル「あれ魔道具だったのか。気づかなかった」

カリム「頼む、ジャミル!この事を誰にも言わないでくれ!」

ジャミル「…言う気はない。言っても何もないからな」

カリム「!ありがとな、ジャミル!」

ジャミル「ふん」

カリム「…アルツ、どうしたんだろう。あの時は凄く笑顔だったのに…」

ジャミル「…カリム、これは憶測だが、(デュースと話した内容を教えた)もしかしたらアルツは俺が怒ってるのを彼女の父親と重ねたかもしれないな」

カリム「そうか。アルツの過去にそんな事が…」

ジャミル「…カリム、何故そんなにアルツに構うんだ?彼女はまるでお前と真反対な性格だろ」

カリム「…目が離せなかったんだ。アルツを初めて見た時なんでか瞳に吸い込まれたような感覚だった。だから、俺もっと仲良くなってもっとアルツの事を知りたいんだって思った。けど…」

ジャミル「けど?」

カリム「…もしかしたら俺は無意識に放っておけなかったんだと思う。今思えば、アイツの瞳はいつも何も映さなくてどこか泣いてるように見えた。だから、あの時…(褒められて照れたアルツを思い出した)嬉しかったんだ。心から笑ってくれた気がしたんだ」

ジャミル「…そうか。しかし、ほどほどにな」

カリム「?おう」

〜スカラビア寮 客室〜

アルツ「うぅ〜…」(魘されてる)

{アルツの夢}

子どもアルツ「母さん、母さん!」(アルツの母に駆け寄った)

アルツの母「…アルツ…」(両手を広げた瞬間、アルツの父に変わった)

子どもアルツ「ヒィ!お、お父様…」

アルツの父「アルツ!お前はいつも」(めっちゃ罵詈雑言を言い始めた)

子どもアルツ「ごめんなさい、お父様…ごめんなさい、ごめんなさい…」

{夢終了}

アルツ「ごめんなさい…ごめんなさい…」(魘されながら涙を流した)

カリム「…アルツ…」(アルツの手を握った)

ー次の日ー

アルツ「…ん…(起きて隣を見た)⁈ア、アジーム先輩⁈」

カリム「ん?(起きた)ふぁ〜、おはようアルツ」

アルツ「い、いつからいたんですか⁈てか、部屋に戻らなかったんですか⁈」

カリム「あははは💧なんかアルツが心配で様子見に来たらお前魘されていて、」

アルツ「!」

カリム「それで手を握って大丈夫って励まそうとしたらいつのまにか寝てた」

アルツ「…ぷっ、あははは!あははは!そんな事ありますか?あはは」

カリム「…良かった…」

アルツ「え?」

カリム「アルツ、笑った!」

アルツ「…(そう言えば、笑うの久しぶりかも…)あの、先輩。部屋戻らないでここに来たんですよね?」

カリム「ん?ああ」

アルツ「バイパー先輩とか大騒ぎじゃないですか?」

カリム「あ…」

〜スカラビア寮 談話室〜

ジャミル「お・ま・え・な〜!💢」

カリム「ジャミル、ごめんって💦」

アルツ「…」

ジャミル「!すまない、アルツ」

アルツ「え?」

ジャミル「お前に対してじゃないにしても声を荒げてしまった。すまない」

アルツ「い、いえ。え、でもなんでその事を」

ジャミル「デュースが教えてくれたんだ」

アルツ「デュースが…?」

ジャミル「君の幼馴染だろ?」

アルツ「はい。そして、僕の唯一の理解者です」

ジャミル「理解者?」

アルツ「はい。…話しましょう、僕の昔話を。(アルツの母は東方の国から政略結婚でアルツの父に嫁いだ事。父は表はいい顔するが、機嫌が悪いと自分と母に八つ当たりする事。母は体が弱く自分しか産めなかった為、父は古い考えで無理矢理男として育てられた事。失敗すると怒鳴って暴力を振る舞われる事)話は以上です」

ジャミル「デュースから聞いた時は酷いと思っていたが、想像以上に酷いな」

カリム「ッ…」

アルツ「これが僕の全てです」

カリム「…アルツ、ごめん!」

アルツ「え?」

カリム「辛い事なのにわざわざ俺たちに教えてくれて…話すのも辛かっただろ?だから、ごめん!」

アルツ「…確かに辛かったです。でも、先輩達ならいいかと思ったんです」

カリム「アルツ…」

ジャミル「カリムなら分かるが、俺にも話していいのか?」

アルツ「デュースが先輩に話しちゃったので。それに今のバイパー先輩ならいいかなって思って」

ジャミル「ほう?前の俺では信用がないと?」

アルツ「違います。勝手にすいませんながら、先輩と自分を重ねて見てました」

ジャミル「え?」

アルツ「アジーム先輩を通してバイパー先輩のことを知りました。それでもしかしたら自分と同じお家に囚われてると思ったんです。でも、今のバイパー先輩はオーバーブロットはしましたが、なんというか少しでも解放されたみたいな感じで今なら少しでも打ち明けれるって思っただけです」

ジャミル「…そうか」

アルツ「本当に勝手にすいません💦」

ジャミル「別に気にしてない。…君は解放されたくないのか?」

アルツ「…そりゃあ、解放されたいですよ。でも、人質がいるんです」

カリム「え、誰が人質なんだ?」

アルツ「…自分の母がです」

カリム、ジャミル「⁈」

アルツ「なので、簡単にあの人を遠ざけるなんて出来ません。それに僕は母の実家とか知らない。悔しいけど、自分は無力だから何もできない…母さんも助けられない…」

カリム「…アルツ、俺がお前を助ける!」

アルツ「え…?」

ジャミル「おい!カリム、また勝手に、」

カリム「俺、アルツを助けたいんだ!アルツにはずっと笑って欲しいんだ。悲しませたくないんだ。だから、俺がお前を守る!」

アルツ「!…ふふっ、大袈裟な。でも、ありがとうございます。気持ちだけでも充分です」

カリム「え、いや…うん…」

ジャミル「…」

ーホリデー明けー

〜廊下〜

カリム「!アルツ、おはよう」

アルツ「!おはようございます、アジーム先輩」

カリム「あれから体調は平気なのか?」

アルツ「はい、大丈夫です」

カリム「それは良かった」

バリーン(結界が割れた音)

カリム、アルツ「⁈」

校門から私兵が入ってきた

カリム「な、なんだ?あれ」

アルツ「…あ…あ…」(震えてる)

カリム「アルツ?」

クロウリー「なんですか⁈貴方達は!」

私兵A「邪魔だ!」(私兵達と共に突進してきた)

アルツ「!アジーム先輩!」(カリムを押して私兵から遠ざけた)

カリム「え…?」

ジャミル「カリム!」(カリムをキャッチ)

アルツ「ッ!」(私兵達に捕まった)

カリム「アルツ!」

アルツ「…アジーム先輩…ありがとう。そして、さよなら…」(私兵達に連れてかれた)

カリム「アルツ…アルツーーー!!」(走り出そうとしたらジャミルに止められた)

ジャミル「カリム待て!」

カリム「離せ、ジャミル!アルツが攫われたんだ!早く助けに行かねぇと!」(暴れてる)

ジャミル「だからって無鉄砲で行ったらそこで終わりだろ!」(なんとか抑えてる)

カリム「ッ!…アルツ…」(落ち着いた)

ジャミル「…!これは…」(アルツのチョーカーを拾った)

カリム「!アルツのチョーカーだ。間違い!でも、あれ?そこのスペード、なんか開いてるぞ」

ジャミル「ああ。(カリムと共に中を見た)!これは(中を見て驚いた)まさか彼女が…」

カリム「?アルツの母ちゃんと小さい頃のアルツの写真見てどうしたんだ?」

ジャミル「…はぁ〜〜〜〜」

カリム「な、なんだよ!」

ジャミル「いや、とりあえず俺は連絡するところがある」

カリム「でも、それだと、」

デュース「アルツの居場所なら知ってます!」

カリム、ジャミル「!」

エース「おい、デュース!」

デュース「先輩、お願いです!アルツの居場所を知ってるので俺も連れてってください!」

ジャミル「案内は助かるが、何故そこまで」

デュース「…俺、アルツが苦しんでるのを知ってるのに何も出来なかった…。だから、助けたいんです!」

カリム「…分かった!一緒に行こう!」

デュース「!ありがとうございます!」

ジャミル「全く勝手に…(アルツのチョーカーを見た)…さて念のためだ」

〜薔薇の王国 グラディウス邸 ホール〜

アルツ「お、お父様…」

アルツの父「まさか髪を伸ばしていたとは…いつも付けてるチョーカーが魔道具とは」

アルツ「お父様、いきなりなんでこんな事を」

アルツの父「お前がホリデーの間、帰って来なかったからだろ!」

アルツ「ッ…」

アルツの父「剣の鍛錬や勉強、そして次期当主としてやるべきことがあるというのに…」

アルツ「…お父様、もうこれ以上やめて。こんな事もうやりたくない…」

アルツの父「黙れ!」

アルツ「ビクッ」

アルツの父「お前はグラディウス家の誇りはないのか!全く、お前という奴は、」(めっちゃガミガミ言い始めた)

アルツ(もうやだ…)

アルツの父「ッ!なんだその態度は!」(アルツの胸ぐらを掴んだ)

アルツ「ッ!」

アルツの父「来い!」

〜グラディウス邸 屋根裏〜

アルツ「ッ!」(アルツの父に投げ出された)

アルツの父「ここで反省してろ!」

アルツ「ッ…(体を起こし、近くのベットに行った)…母さん…」

アルツの母(ベットに寝ている)

アルツ「…窓開けて換気しておくね。(よろよろしながら窓開けた)…誰か助けて…」

〜薔薇の王国 グラディウス邸前〜

エース「へぇ、ここがアルツの家か」

デュース「エース、お前来なくて良かったんだぞ?」

エース「ん?俺はただの気まぐれ。でも、まぁアルツには世話になったからな」

デュース「…そうか」

ジャミル「んじゃ、君達。作戦通りに」

エース、デュース「はい!」

カリム「アルツ、待ってろよ…!」

〜グラディウス邸 屋根裏〜

アルツ(母親の看病してる)「ん?何の騒ぎ?(窓から外を見た)え、何あれ」

目線の先には大量の人達と兵士が屋敷近くで争っている

アルツ「何事?」

アルツの父「なんだ貴様らは⁈な、何をする⁈」(部屋の外から聞こえる)

アルツ「え、何?侵入者?」

カリム「アルツ!」

アルツ「え…なんでここに…」

カリム「説明は後だ!行こう!」(アルツの腕を掴み、引っ張った)

アルツ「ま、待って!(カリムの手を振り払った)か、母さんを置いて行けない…」

カリム「それは大丈夫だ!アルツ!俺を信じろ!」(手を伸ばした)

アルツ「!…はい」(カリムの手を取った)

カリム「よし!」(アルツの手を握り、走った)

〜グラディウス邸 ホール〜

アルツの父「アルツ!!」(手が空いているアルツの腕を掴んだ)

アルツ「ビクッ!お、お父様…」

アルツの父「何をしている!早く戻れ!」

アルツ「あ…あ…」(震えてる)

カリム「ッ!(アルツの父の手をアルツから離させた)やめろよ!」

アルツの父「な、なんだ貴様は!早く俺の息子から離れろ!!」

カリム「ヤダ!」

アルツの父「な、なんだと⁈」

カリム「アルツはお前の道具なんかじゃない!」(後ろにいるアルツの手を握った)

アルツ「!」

カリム「アルツにはアルツの人生があるんだ!自由があるんだ!お前なんかが支配していい存在なんかじゃない!アルツは優しくて努力家で強い!そして俺の大切な女の子だ!」

アルツ「…アジーム先輩…」

アルツの父「な、なんだと…⁈こんな奴に誑かされおって。貴様、俺が貴族で逆らうと痛い目に遭うと分からないのか⁈」(腰にあった剣を振りかざした)

アルツ「!」

カリム「⁈」

カキーン(剣がぶつかり合った音)

カリム「ッ…!アルツ!」

アルツ(腰にあった剣で止めた)「ッ…お父様…僕はいえ、私はもう貴方の言いなりになりません」

アルツの父「な⁈」

アルツ「私は!グラディウス家の長男じゃない!私の母が愛してくれたたった1人の娘だ!」

アルツの父「ッ!」

アルツ「ッ、ハァーーーーー!!」(怯んだタイミングを見計らい、力任せでアルツの父を尻もちをつかせた)

カリム「す、すげぇ…」

アルツ「カリム先輩!」(カリムの手を引っ張り、脱出した)

カリム「!おう!」

〜薔薇の王国 グラディウス邸前〜

アルツの父「待てーーー!」(追いかけてきた)

カリム「しつこいな」

アルツ「ッ…!え…」

カリム「お、流石ジャミル。ナイスタイミングだな」

アルツの父「な⁈何故あいつがここに⁈というかまさかあれは⁈」

目線の先には薔薇の王国に合わないような異国の兵士団とアルツの母、ジャミル、エース、デュースがいた

アルツ「…母、さん?」

アルツの母「アルツ…」

アルツ「母さん…母さん!!(アルツの母に飛びついた)母さん…あ”ーーー」(大泣き)

アルツの母「ごめんね、長年辛い思いをさせて…」(アルツを抱きしめた)

カリム「…良かった…」

アルツの父「な、何故ここにいるんだ。藍玉(あいぎょく)団!」

アルツ「…藍玉、団…?」

アルツの母「ええ。私の故郷の軍団で隊長が私の父で貴女の祖父よ」

アルツ「私の祖父…」

ジャミル「お前のチョーカーのおかげだ」(アルツにチョーカーを返した)

アルツ(受け取った)「え?私のチョーカーが?」

カリム「ジャミルが気づいたんだ。お前の母ちゃんとの写真の隣にお前の名前があったんだ」

ジャミル「そう、お前の本当の名前であり、お前の母方の姓の名前だ」

アルツ「アリナ・チェン…これが私の本当の名前…」

ジャミル「ああ。あとアンタとアルツの母は離婚成立している。親権はもちろんアルツの母だ」

アルツの父「はぁ⁈」

ジャミル「当たり前だ。こっちには決定的な証拠があんだ。しかも毒を仕込むとはな」

アルツ「え⁈」

アルツの父「チッ!」

アルツの祖父「まさかこんな事を貴様がしていたとはな」

アルツ(母から離れ、父の前まで行った)「…グラディウス男爵。私はもう貴方のところに帰らない。私はアリナ・チェン!チェン一族の娘だ!」

アルツの父「ッ、ーーーーーー!このーーーー!」(剣を振りかざした)

カリム「!アルツ!」(持っていた寮長の杖で防いだ)

デュース「アジーム先輩⁈」

エース「嘘だろ⁈」

アルツ「!アジーム先輩…」

カリム「ッ、これ以上俺の大切な女の子を傷付かせてたまるか!!」

ジャミル「…全く」

アルツ「ッ!」(アルツの父に峰打ちして気絶させた)

アルツの祖父「ほう、いい立ち回りだ。さぁ、かの者を捕らえよ!」

藍玉団「はっ!」(アルツの父を拘束して連れて行った)

アルツ「…アジーム先輩、その助けてくださりありがとうございます。あとバイパー先輩、エースとデュースも」

デュース「おう!」

エース「まぁな」

ジャミル「ああ」

カリム「…アルツ、その学園からいなくなっちまうのか?」

アルツ「…母さん…」

アルツの母(アルツの目を見てからアルツの祖父の目を見た)

アルツの祖父「うむ。おじいちゃんがなんとかしよう」

アルツ「本当?」

アルツの祖父「ああ。その手続きの間、わしらの家に帰ろう。少しゆっくりしてもバチは当たらないじゃろ?」

アルツ「うん。…アジーム先輩、また学園で」

カリム「!おう!」

ー10日後ー

〜廊下〜

アルツ「エース、デュース!」

エース「お、来た」

デュース「おかえり」

アルツ「…ただいま」

カリム「あ!アル、ッーーーーー、アリ、ナ…」(駆け寄りながら、アルツの前までやって来た)

アルツ「…ふふっ。いつものアルツでいいですよ。一応学園ではただのアルツになりました。卒業したらアリナ・チェンとして過ごしますけど」

カリム「そうか!」

アルツ「…アジーム先輩」

カリム「ん?」

アルツ「私、立派な淑女になります。そしたら、貴方の隣に立てますでしょうか?」

カリム「…」(アルツの頬にキスした)

アルツ「⁈///」

エース、デュース「⁈」

カリム「俺がお前に隣に立って欲しいんだ」(手を差し伸べた)

アルツ「ッ…」(涙ぐんだ後、カリムの手を取った)


《私が手を取った先には太陽のような明るく優しい希望だった。こうして私は好きな人と結ばれ、幸せになりました》




〜the end〜

ツイステオリキャラ   恋物語シリーズ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

48

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚