テラーノベル
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「やっぱり……」
アリスの耳が垂れている。どうしたんだろう。
風をきって飛ぶぴーちゅんの後ろを見ると同じような大きな白い鳥が追いかけるように飛んでいた。翼の先の色がルードの髪色と同じだ。
「城で管理してるマリョククイの子だなー」
「そうなの?」
「うん、まあ乗るのには魔力がいるから二匹しかいないんだけど、そのうちの一匹を出してくるとなるとけっこう本気なのかなぁ……。ルードが来てるってことから、まあそうだとは思ったけど」
どんどんと距離を詰められる。ぴーちゅんもかなり速いけどあの子はもっと速いのかな?
「アリスト様! どこに行くつもりですか!」
横についた途端、ルードが叫ぶ。
「リサ様がもし大魔女になった場合、貴重な戦力となるんですよ!! 今現在、魔法が使えないリサ様を危険に晒してはいけません!」
何だか、心配してもらっているようだ。余計にごめんなさいという気持ちが湧いてしまう。
それと同時に、いえ、むしろあなたがいると魔法が使えないんです! という気持ちも。
「リサちゃんはボクが守るからいいの!」
アリスが久しぶりにしっぽをふくらませてシャーと威嚇する。
「子供ですか! 何かあってからでは遅いんですよ! それに…!」
空中で、何やら恥ずかしい舌戦が繰り広げられていた……。
ーーー
頂上につくと、カルデラの凹みのところに木で作った大きな鳥の巣があった。枝じゃなくて木ね。えっと、これ鳥の巣だよね?
ぴーちゅんがゆっくりと下降する。もちろん、ついてきたルード達も一緒に。学校のグラウンドが三つ位入ってしまいそうな広さを持つそれは、主不在の中でも存在感がすごい。こんな大きな巣の主とは、いったいどんな大きな鳥達なんだろう。
「ここに何があるんです?」
ルードはてくてくと先に歩きだした。アリスと私もあとに続く。
「ここら辺に、」
「それ以上進むなっっ!!」
ドレンの声が響き渡ったと同時に透明な塊が飛んできた。すんでのところで、私はアリスに抱き抱えられ、空へと飛び上がって回避した。
ゴッ
バシャッ バシャッ バシャッ
三つ飛んできた塊の一つは先に進んでいたルードの体に命中し、彼ごと後ろへと吹き飛んでいった。
吹き飛んだ彼の体は透明な液体で濡れ、赤い色の液体が腹部からじわりと滲みだしていた。
飛んできた塊の正体は大きな水球だ。
「ルードさん!!」
私の呼び掛けに彼の反応はなかった。
comi
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#異世界転生
しめさば
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花月夜れん
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コメント
1件
みぃだよ🥀 62話読んだよ〜。 アリスの耳が垂れてて、ちょっと心配になってたんだけど、ルードが追いかけてきて「リサ様を危険に晒すな」って本気で怒ってるのが印象的だった。アリスがしっぽふくらませて威嚇するシーン、可愛いのに緊迫感あって好きだな。 頂上の巨大な鳥の巣にびっくりしたあと、いきなりドレンの水球が飛んできて、ルードが吹き飛ばされて血が出てる…! ここで終わるのやめてよ〜続きが気になるよ😭