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月城 蓮桜音
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耀聖(ようせい)
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耀聖(ようせい)
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アリスがトン、トン、トンと空を駆け上がっていく。水球がこちらにどんどんと飛んでくるからだ。
水球の飛んでくる場所をみるとそこには、魚のヒレのようなたてがみを持った馬がたたずんでいた。
頭を振ると、水が集まり塊になって飛んでくるようだ。
「ケルピーか。水の力を持つ魔物だなぁ」
アリスが空を蹴りながら言う。
「ドレン達も相性が悪いわけだ。火と水じゃ、消されてしまう」
眼下に、ドレン達が見えた。頭や肩、腹、足を押さえながら皆座り込んでいる。倒れているのは、ルードだけだ。
倒れた時に距離があいたせいか、私達を標的にしているせいかわからないが彼を狙うことがなくなってはいるけれど……。
「ルードがやられたのは痛いなぁ……。彼の木の魔法が水の魔物には相性がいいのに……」
トントンと空中を駆けながら、アリスが悩んでいる。
木の魔法か……。私も使えないし、どうしよう。
ルードは倒れているから無事かどうかわからない。急がないと彼が危なそうだ。
「あら、失礼ね。火が水に弱いなんて、誰が言ったの?!」
え、なんでここで聞き覚えのある声が聞こえてくるんでしょう。
というか、目の錯覚ですか? サラが隣で一緒に空を駆けてるんですけど……?
「リサ、手だして?」
え?
「いいから、はやく」
急かされた私は右手を急いでサラに差し出すと、スルリと親指に指輪をはめられた。
え、これって? まさか。
アリスが私の指に突然現れた指輪に驚いている。
「リサちゃん?!」
「リサ、サラマンデルって呼んで! アイツを蒸発させてあげる!!」
蒸発?
サラに言われるまま、私は呼んだ。蒸発させろ!
「サラマンデル!!」
真っ赤に燃える炎を纏ったサラがケルピーへと向かっていく。ケルピーの懐に彼女が降り立ったと思ったら、大きな爆音とともにゴォと火柱が上がった。
「ヒヒィィィィィ……ン……!!」
ゴォゴォと燃え上がる火柱の中から、ジュワッと蒸発する音とケルピーの鳴き声が響く。
水球が飛んで来なくなった私達は地上へと降りた。
火柱がシュンと消え去ると、そこには小さな小さなケルピーがいた。
「ヒヒィィン」
小さく一声鳴いたと思ったら、ケルピーは巣の外へと走り去っていった。
「余計な魔力を蒸発させてやったわ!」
ケルピーが走り去ったあとにはしたり顔で、サラがフンッと得意気に鼻を鳴らし仁王立ちしていた。
あれ、えっと、サラって、……火の精霊さんなの?!
コメント
1件
みぅだよ🤍🥀 えっ、サラって火の精霊さんだったんだ…! リサが指輪をはめられた瞬間、なんだか契約っぽくてすごく熱くなったよ。火が水に弱いなんて誰が言ったの、って啖呵切ったサラがかっこよすぎて、ちょっと鳥肌立った。ケルピーを蒸発させる展開、やっぱり花月夜れんさんのバトル描写は重みがあって好きだな。ルードが倒れてるのも気になるけど、次はどうなるんだろう…!