⚠️蘭武
ハピエンです!
灰谷蘭からの逃亡
ハロー☆俺、花垣武道!今ね、俺大ピンチ!元カレ?今カレ?の蘭くんから逃げてるんだ!フゥ!やっばぁい!え?なんで逃げてるかって?教えろ?もぉー仕方がないなぁー!特別に教えてあげる!
俺と蘭くんは、付き合ってたんだ!…マイキー逹には、別れろとか言われてたけど…まぁそれは、もう幸せな日々だったよ!ちゃんとデートしたり、毎日メールでやり取りしたり、電話で、お話したり、毎日俺は、ハッピー☆だったんだ!だけど…二年目を突破したときから、ちょっとずつ蘭くんが変化したんだ、デートは、毎回素っ気ない態度になったし、電話は、しなくなっちゃったし、メールなんて最低限になっちゃった、でもそれでも俺は、蘭くんが好きだったから大丈夫だった。じゃあ、なんで別れたんだって?それはね、蘭くんの「浮気」だったんだよ、流石にダメだ、別れないとって思った。だから俺は、メールで
『話したいことがあります。』
って打った。そしたら蘭くんから返信がきて
『分かった。俺の家に来い』
って来たから『分かりました』と打ち送信をした。あぁこれが最後の蘭くんとのメールだ。と思いながら蘭くんの家へと向かった。
蘭くんの家に招かれ、俺と蘭くんは、別々のソファーに座り対面する形になり話は、始まった。
「で?話って?」
と蘭くんが俺に問うが、言うことは、一つ
「俺と別れてください」
俺の声が蘭くんの家に響き渡る。そして同時に蘭くんの「は?」と言う声が聞こえてきた。
「なんで?」
「蘭くんのことが好きじゃなくなりました」
と俺がそんな嘘を言うと蘭くんは、今までで、見せたことない、とても冷たい目をしていた。そしたらすぐさま、にっこりと蘭くんは笑い俺に、
「ならぁ、また俺のことを好きにさせるよぉに、調教するわ♡」
「は」
と、何を言ったか分からなく混乱してる時、蘭くんの拳が勢いよく俺の頬に飛んできた。が、間一髪の、ところで避けた。何してくれてんの!?蘭くん!?そして急いで俺は蘭くんの家を出て自分の家に戻った。この時の俺の速さは、ウ○イン・ボルトを超えてたと思う…
俺は高校生を卒業したばっかで、今一人暮らしをしている。が…もし蘭くんが俺のことを追いかけてくるとしたらだ、この前、蘭くんを家に、招いたことがある。だからもしかしてこの家に、来るかも知れない…と思った俺は、しばらくは、家に、帰らないことにした。せっかくパーちんくんに、紹介して貰った優良物件だったのに…チクショウ!パーちんくんマジごめんなさい!そして俺は、通帳、スマホ、財布とデカめの鞄にできる限り服を詰め込み暫く帰らない家を後にした。
走って駅のホームまで行き、何処まで行くか分からない電車に乗った。とりあえずこの東京からうんと遠いところに行こう。そうしよう。皆にはなんて言おうか考えてる内に終電に着いた。そしたらまた乗り換えて、乗り変えてを続け大阪まできた、よしここなら暫くは、バレないだろう。お金は、と言うとココくんがこの前ポケットに俺が人生で見たことないくらいの分厚さの札束を突っ込まれたんだ、だからお金は、それを使わせてもらう…ごめんなさい!いつか絶対に返します…!
そして俺は、ただいるだけじゃつまらないので、観光をすることにした。が、前もって調べてる場所でもないし、なんせ初めて来る場所だ、なんもわからんどーしよ、なら人に聞いてみるか、と思い優しそうな、おじいさんにおすすめの場所を聞いてみた、そしたらおじいさんは、すごく親切に教えてくれて助かった。しかもなんと、行く宿がないと、話すと数日だけだけど、泊めてくれると言ってくれた、やったぜ。
大阪観光を楽しんでる時、「インタビュー良いですか?」と言われた、自分で人生に一回は、インタビューされてみたかったから、勿論「はい!」と頷いた。
蘭視点
恋人にフラれた。は?は?マジ?俺は、恋人である武道が大大…大大大好きだ。だが2年目を突破したときから、俺の心のトキメキが押さえられなくなり(って言うのは、建前で武道を見ていると抱き潰したくなるから)、ついデートでも素っ気ない態度をとってしまったり、電話なんてしていると、武道が可愛い過ぎて、心臓が爆発してしまう。メールは、毎回毎回返信に悩んで結局返信出来ずじまいが、多かった。それをどうにか改善しようと考えてる内、大好きな武道からの「別れ」がきた。別れを切り出された時、俺の何かが吹っ切れ、武道に殴り掛かろうとした。が躱されたし、逃げられた……ゼッテェ捕まえて調教してやる。
そう思って数日が経った。コーヒーを飲んでいると、テレビが付いており、それをぼんやりと見る。するとテレビのインタビューに俺の恋人、武道がいたのだ。俺は、急いで場所を確認し、手に持ってるコーヒーを勢いよく飲み干し、急いで仕度をして家を後にした。そして一言
「行くか大阪。」
「向井さん!家に泊めてくれてありがとうございました!」
「えぇえぇ、もしまた大阪にきて行くとこ、無かったらまたくるんやで」
と、おじいさんこと、向井さんに泊めて貰い、今日がまた出発する日だった。
「よ~し!なに食べようかな~」
その日は、分からないながらも、観光を楽しんだ。たこ焼きおいすぅい~!お好み焼きうんめ~!そうして、気づいたら夜になっていた。仕方がないので、俺の寝る場所は、ビジネスホテルに決まった。うぅ…お家に帰りたい…そう思いながら俺は、ベットに座り数日使うことの無かったスマホをポチポチと触り始めた。そこでめちゃめちゃLI○Eのメールが溜まってることに気付く、さて誰からきてるのだろうと、アプリを開くすると、この大量なメールを、送ってきたのは、一人だった。嫌な予感がする。そう蘭くんだった。え?怖い怖い怖いえ?蘭くんそんな病んでる感じだった?怖すぎる…取りあえずメールの内容を、見よう、えぇと……
『なんで別れようなんていったの?』
『俺じゃ駄目だった?』
『それとも本当に好きな奴が出来たの?』
『ねぇそいつ誰?殺すから』
『なんで無視すんの?』
『なにが駄目だったの?』
『お前の家に行ってもお前いないんだけど』
『どこにいんの』
『別れたくない』
『ねぇ』
『返事してよ』
ヒョエェェェェェ…怖すぎる…病んでる…て言うかやっぱ家にきてたんかい!早めに家、出発してよかった……もしこれって蘭くんに捕まったらどうなるんだ?…調教とか言ってた気が…もう考えるのをやめよう、そうしよう。そして俺は、スマホ閉じ、無理矢理眠りに着いた。
「んんー!良い朝!」
と、俺は、珍しく朝6時に起きれたのだ!やったね!と言うことでなにもすることがないから、外にでも出て散歩して見ようかな…そうして俺は、ビジネスホテルを後にした。
「わぁー外、暗ー!」
暗くても流石、都会。人めっちゃいる、が俺は、逆に人のいない方を歩いてみたくなり、人影が少ない方を歩いてった。
オバケ出そう…と思いながら歩いていたら前の人に気付かずぶつかってしまった。
「あ、すみませ……え?」
何故いるのだろう、何故バレた、どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
「ハロー☆武道。蘭ちゃんね、武道にいっぱい聞きたいことがあるんだぁ♡」
ヒュッと喉から音がした。逃げなきゃ逃げよう逃げよう
「どこ行くの?また俺の前から逃げる気?」
「あ、あ、はなし、て、」
「ヤダ」
俺のお願いも虚しく拒否され、蘭くんはズンズンと歩いて行き、なんか黒い車(多分いや絶対高級車)に乗せられた。いや怖すぎるって。ガタガタ震えながら生きた心地のしない、数時間。蘭くんの家に無理矢理招かれた。長時間座りっぱなしで、くっそ腰が痛い。
「蘭ちゃんね、徹夜嫌いなのにさぁ頑張って武道のことを探したんだよ?」
「そぅ、ですか…」
「そうですか、じゃねぇよ。なんで逃げたんだよ?なんで別れようって言ったんだよ」
追い詰められた俺は、本当のことを蘭くんに、全部話した。そしたら蘭くんは、「はぁーーー」と、おっきいため息をした。
「あのな。武道を不安にさせてしまったのは本当にごめん。俺付き合ってから二年目をいった時から武道への思いが強くなっちゃって。なぁ武道、俺がさ、一番怖いことはなんだと思う?」
え?いやいや知るわけないじゃん。蘭くん、いかにも「俺が法律だ」見たいな顔してるクセに?逆にあんの?え?と言おうと思ったが殴られると思ったので「わかりません」と言っといた。
「ハハッじゃぁ教えてあげるね。大好きな武道から、嫌われる事なんだ。え?嘘?本当だってだって、俺、武道に嫌われたら死ねる自信あるもん。だからね、デートはいつもカッコいい俺を見て欲しくて俺のカッコ悪い姿は見て欲しくなかったからあんな態度になっちゃったごめん。メールは、武道のことを考えるといっつもトキメキが最高潮にいって、どうメールを打ったら武道に嫌われないか考えて考えてたら、武道からのデートの誘いが来ちゃうんだ。でも返せない俺が悪いから謝るね、ごめんね。あと電話は、武道と長時間話すと、俺が物理的に爆発しちゃう(?)からいっつも出られなくなっちゃう。本当にごめんね。ね、武道そんな俺がさ、浮気すると思う?思うならいいよ。そんな事が思えなくなるくらい武道のことを抱き潰すから。て言うか今抱き潰そう。うん決めた」
「今!?抱きッ!?」
と、俺が言ったことを蘭くんが丁寧に一つずつ返していき蘭くんの浮気も晴れた。今抱き潰すは、よくわかんないけど、でも、まだ気になる事があるため念のため聞いてみた
「で、でも蘭くん、どーして女の人と歩いていたんです?」
そう聞くと蘭くんは、「…あー」と気まずそうに言った
「仕事で?ハニトラ仕掛けろってさ……」
う~ん?いや別に蘭くんの浮気をもう疑う訳ではない。でもお仕事で、ハニトラを仕掛けろって言う仕事はきっとヤバいお仕事なのだろう。俺はタイムリープをする必要のないくらい完璧な未来に出来たマイキーくんも闇落ちをしてない完璧な未来。蘭くんも、竜胆くんと一緒にクラブのオーナーをやってるって言ってた、だから油断してた。あの兄弟だいたいの未来が、反社になってるってことを忘れてた。
「……危ないお仕事とか言いませんよね…?」
「それは大丈夫」
さすがに反社にはなってないと思うが、裏でちょっと怖めのお仕事をやってるのは、事実だろう。
「…ならよかったッス!」
…もういいや!蘭くんも幸せなら!俺も幸せだし!みんな幸せだし!
「……」
「ねぇ武道?俺さ、もう我慢出来ないんだワ」
「え?」
と、いきなり意味わかんないことをいって、俺のことを、ひょいとお姫様だっこした。へ?何か蘭くんの顔めっちゃニッコリしてない?て言うかなんか蘭くん股の所もっこりしてるような…そしてそのままベットにつれてかれ……
「あッッッッ♡」
俺の処女は散った