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トラウマ発動サノスちょーかわいいっす😍 いっつも最高なサノスのイラストとか小説ありがとうございます😭💘
ほんまにサノスは絶対なんかトラウマ持ってそう普通にだからこんな感じの小説見たかったんですよほんま感謝です😇💕💕💕💕💕
リクエストありがとうございます!!
頑張りましたが、結構下手です💦
最後おまけ絵あります!
⚠️注意⚠️
・微キャラ崩壊
・ナムサノ要素ちょっとあります
・サノスがよわよわ
・視点変えるのどちゃくそ下手です
それでも大丈夫な方はどうぞ!⬇️
「っ…?!」
突然、目が覚めた。
周囲は暗く、冷たい空気が漂っている。手足がぴりぴりと痺れ、呼吸が荒くなっている。心臓の鼓動が耳に響き、まるで何かから逃げていたような感覚が体中に広がっていた。
体を動かすのも怖くて、何かに押さえ込まれているような重苦しい感覚が胸に残っている。汗が背中を伝い、手のひらがじっとりと湿っている。
「…薬」
どうやら薬の効き目が切れていたようで、またあの悪夢を見たらしい。
身体は硬直したまま、呼吸が落ち着くのを待っている。しかし、心の中では焦りがどんどん大きくなり、冷や汗がさらに増えていく。
サノスは硬直して動かせなかった体を無理やり起こし、胸元のペンダントを開き中のものを急いで口に放り込んだ。
しばらくすると、段々と気分は落ち着いてきたようで寝転がるとすぐに眠気が襲ってくる。
でもまたあの悪夢を見ることになるのではないか。
脳裏によぎる最悪な事態を考えないようにとサノスは瞼を閉じて再び眠りについた。
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部屋の隅で小さく座りながら、再び父親と母親の声が大きくなるのを耳にしていた。
幼い頃の記憶だ。
サノスは微動だにせず、目を合わせることなく、その音が過ぎ去るのを待つ。
突然、何か硬い物が放り投げられ、壁にぶつかる音がした。
それはすぐに頭の上で響き、サノスの髪の毛をわずかに揺らした。痛みも恐怖も感じない。
もうその感覚には慣れてしまっていた。
「またか…」
心の中でそう思うものの、顔に出すことはない。冷たく、無表情な目でただその場を見つめるだけ。
物が床に落ちる音が次々と続き、その中に混じって母親の苦しそうな喘ぎ声が聞こえた。
けれど、子供はその声に反応しない。
もう何度も聞いている音だったからだ。
一瞬、父親の足音が近づき、すぐに何かが床に叩きつけられた。サノスの足元に小さな瓶が転がってくる。母親の顔がぼんやりと見える。涙を流しながらも、必死に何かを口にしているようだ。それでも、サノスはその場でじっとしていた。父親の怒声が耳に届いても、体は動かない。
早く終わってくれ。なんて考えていると
突然、目の前の大きな影の腕が上がったと思ったら頬に激しい痛みを感じた。
それは父親の手で、サノスに向かって振り下ろされたものだった。
怒りは感じない。
サノスが感じることは父親への恐怖だけ。
雨の音が窓を叩いている。夕暮れの薄闇が部屋の隅に沈んでいく。
父親が自分に対して何かを叫んでいる。
早く何か言わないと。頭では分かっていても、焦りで言葉が出てこない。サノスはただ部屋の隅で震えていた。膝を抱え、肩を丸める。息が苦しい。浅い呼吸を繰り返すたび、胸が押し潰されそうになる。早く、早くしないと
「ごめんな────
「…き!…あにき!!」
「?!…」
自分のことを呼ぶ彼、ナムスの声で夢から目覚めた。どうやらもう起きる時間がきたらしい。
背中に流れる嫌な汗を無視して体を起こす。
「…ナムスかgood morning」
「ナムギュです。おはようございます。
…それより兄貴、めちゃくちゃ魘されてるみたいでしたけど、大丈夫でしたか?」
「あ、あぁ大丈夫だ。no problem.」
寝言を言っていたらしく、嫌な夢を見ていたことがバレていたらしい。変な空気になって居心地が悪い。
「…そうですか!なら良かったです」
沈黙に耐えられなかったのか、ナムスはそれを言い終えたあとトイレに行くと言い、そそくさとこの場を離れて行ってしまった。
よかった。薬はまだきれていないようだった。
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サノスは自分のベットで配られたパンを食べていた。
「兄貴ー!一緒にご飯食べましょ」
突然話しかけられビクついたことを誤魔化すように、声のした方を見る。
「ナムスか」
「ナムギュです」
特別話すことも無く。お互い適当に会話をしながらパンを食べる。
彼と話すのは朝ぶりだ。
ナムスには変な所を見られてしまっていたんだったな。
なんて今朝のことを思い出していると。
「!!…」
薬の効果がきれてしまったようで、全身が変な緊張感と焦燥感に苛まれる。
「兄貴?急にどうしたんですか」
突然うずくまった俺を見て不思議に思ったのか、ナムスが声をかけてくる。
早く返事をしなくては
「な、でもな…」
変に焦ってしまって声が出ない。
ナムギュも異変に気づいたのか、慌てて立ち上がって俺の前に立つ。
「ちょ、兄貴…?!急にどうしたんですか?!大丈夫、ではなさそうですよね?」
心配しているのか分からないが、ベットに腰をかけている俺に覆い被さるようにして肩を揺すったり、背中をさすってくれたりしている。
それが今朝の嫌な夢の自分に手をあげた父親と重なってさらに息が苦しくなる。
早く、早く、早く答えなければ。
「どうしたんですかほんとに?!」
早く、謝らなければ
「ナム、ナムギュ…ごめ、」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ナム、ナムギュ…ごめ、」
「…え?」
兄貴は今日朝からずっと変だった。
ずっと何かに焦っているようで、声をかけてもずっと何かに怯えているようで。
時間がたつと、それもだいぶ落ち着いてきてるように見えたから声をかけた。
「兄貴ー!一緒にご飯たべましょ」
そう声をかけると、突然声をかけられてびっくりしたのか彼の体が大きく揺れる。
兄貴はそれを隠せていると思っているのだろうか。全く可愛いやつめ。
そんなことを思っていると、何も無かったかのように振り向いて話しかけてきた。
「ナムスか」
「ナムギュです」
一体いつになったら自分の名前を呼んでくれるのだろうか。そろそろちゃんと呼んでくれてもいいのではないか…
なんて望みの薄い悲しい願いを考えながら配られたパンを食べる。
そう言えばと、さっき見た出来事を話そうと、彼の方を見た。
一体この一瞬で何があったというのか、兄貴はうずくまって顔色を悪くさせていた。
「兄貴?急にどうしたんですか」
顔を覗き込むが、感情が読み取れない。
目に涙を溜め込んでいて、顔色は悪く、小刻みに震えている。明らかにおかしい。
「ちょ、兄貴…?!急にどうしたんですか?!大丈夫、ではなさそうですよね?」
何か喋ろうとしているのだろうが、口を一生懸命に動かしている割には全く声は聞こえない。
本格的に呼吸が乱れてきて、苦しそうに目をぎゅっとつぶる兄貴。
目に溜め込んでいた涙がボロボロと落ち始め、落ちた涙に気づくとまた焦り始め、怯えたように、俺の方を見て口を開く。
「ナム、ナムギュ…ごめ、」
「…え?」
彼はなぜ謝っている?ていうか名前呼んでくれたじゃないか。
嬉しい凄く嬉しい。
じゃなくて、どうしてしまったと言うのか。いつもの彼の面影などどこにもなく。幼い子供のようにぷるぷると震えながら謝罪を繰り返す。
「ごめ、ナムギュ…ごめ、なさい、」
「ちょ、ちょっと待ってください、!ほんとにどうしたんですか?!俺、何も怒ってることなんてないですよ」
あんまりにも怯えながら何度も何度も謝るものだから、周りに変に思われてしまうのではないかと思い慌てて怒ってないことを伝える
「ごめ、ゆるし、て。ナムギュ」
普段の彼があれだからこの状態が特に異常に感じる。
突然こんなパニックを起こしてどうしたのだろうか。昔のトラウマでも蘇ったのか?
この状況を何とかしようと色々な可能性を考えていると、自分を見て酷く怯える彼が胸元のペンダントを強く握っているのが目に入った。
「…あ」
薬だ。きっと彼は薬の効果がきれて不安定になっているんだ。
今更、そんなことに気づいて急いで彼のペンダントから薬を取り出す。
薬を取り出す時腕を少し強く握って痛かったのかさっきより目をぎゅっとして涙をたくさんこぼしていたが悪く思わないで欲しい。
「兄貴、薬です。飲んでください」
「…?」
無表情でポロポロ涙を流し続けながらこちらを見あげる姿はいつもの騒がしい彼とは全く違っていてしおらしい。
「ほら、兄貴。口開けてください」
「ぅあ…?!」
口を開けてくれないから無理やり口を開けて薬を放り込む。
薬を入れた直後は何が起こってるのか理解出来てないようでボケっとしていたが、しばらくすると段々と落ち着いてきたようで
「ナムス…か。」
「…ナムギュです」
まだ顔色は悪いが意識は戻ったようで俺の名前を呼ぶ。
薬の効果がきれるとあんなことになるのか。
それよりさっきからこの微妙な空気が流れていて気まづい。
「兄貴、大丈夫ですか?ほんとめちゃくちゃ謝ってましたけど」
「…別に。少し前のトラウマ?みたいなもんだ。don’t worry about it」
(気にするな)
「トラウマ…って何があったかはあまり聞かない方が良いですよね。」
「薬がきれるとあんな感じになるだけだ。もう、昔のことなんて気にしてないから大丈夫だ。だからもうその話はやめよう。」
そんなことを言って残りのパンを口に詰め込み始める彼。
先程のことを覚えているようで、兄貴は顔を見せないようそっぽを向いてパンを食べ進めている。
「全く。急に泣き出した時はびっくりしましたよ…ほんとに」
「…やめろって言っただろ。もうその事は喋るな。got it?」(わかったか?)
顔を少し赤くして睨む彼は、幼く見えてとても可愛らしい。
そんな彼を見て俺は笑みを浮かべながら軽く謝罪をする。
「すいませんすいません笑
でも泣いてる兄貴も可愛かったですよ」
「?!…お前…!!!」
兄貴はさっきより顔を赤くしてこっちを睨む。怒ってしまったようで、
「忘れろ!!!」
と言いながらどこかへ走って行ってしまった。
全くつれないなあ。
そんなことは言っても、普段の様子と全く違い、怯えながら謝罪する彼を見られたのは結構いい思いをしたなと思いながら急いで残りのパンを口に詰め込み、走って行ってしまった彼を追いかけた。
終わり
おまけ(挿絵みたいなものです)
リクエストありがとうございました🙏🏻
小説へったくそでほんとに申し訳ないです💦
追加して欲しいところや、こここうした方がいいんじゃない?ってとこがあったら教えて欲しいです!直します!!
まだまだ募集してますので沢山の
リクエストよろしくお願いします🙌🏻