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8月9日、今度は長崎県に原爆が投下された
長崎の 美しい街がたった一つの爆弾によって一瞬で消え去り、そこに見えている背景は「地獄」そのものの状態となっていた
こちらも壊滅的な被害を受けており、多くの尊い命が失われてしまった
(右足が異常に傷む…まさか、長崎の方にも同じ爆弾が投下されたというのか…?)
突然やってくる痛みに彼はもがき苦しんでいた
とはいえ、彼は国の化身であって、人間とは体の作りが違う
放射能による影響はないはずなのだが、それでも広島と長崎に原子爆弾が投下されたことが影響しており、もう彼に戦う気力は全く残されていなかった
これ以上戦争を長引かせても結果は変わらない、今回のように罪のない国民の人々の命を失うことになる、と日帝は考えた
「非常にいい眺めだ、なぁ?ソ連」
「あぁ、この影響で日帝はもう戦う力も残されていない。この大戦は連合国の勝利で終わるだろう」
灼熱の炎で燃える中、2カ国は景色を見下ろしていた
そしてこの日、ソ連は日帝に宣戦布告をし、日ソ中立条約を一方的に破棄した
これを「二重の衝撃」として後世に知られ、長崎への原子爆弾投下とソ連による満州侵攻が同時に起こったことを指す
この出来事は日帝の降伏を早めることにも影響を与えたとされている
「ソ連に宣戦布告をされてしまったか…今、こんな状況だっていうのに。満州まで侵攻され、ソ連軍の威力によって容易に撃破されてしまった…正直、負けを認めざるを得ない状況へと陥ってしまっている…最後の枢軸国として粘っていたいところだが、これ以上足掻いても時間の無駄だ」
負けを認めざるを得ない状況にまで追い詰められた日帝は、5日後の8月14日、日帝がポツダム宣言を受諾した
この受諾がなかったら、日帝の降伏はなかったと考えられているみたいだ