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※青黄小説
※作者の妄想
※体調不良パロ
受けさんが弱って、攻めさんに甘える構図が見たくなったので書き綴りました🐾
同じ妄想を楽しめる方のみどうぞ ⋆*✩
R ♡
「風邪ひいちゃったなぁ。」
ひとりの部屋で、ベットの上で呟く。
体調管理が苦手な僕は よく体調を崩してしまう。今日もまた、熱が出てしまった。強い様で弱い自分が見えてしまうのが嫌いだ。
今は体調不良とはいえ、熱が出てるだけなので作業は出来る。重い体を起こしパソコンと向き合った。
電話の音が鳴る。
かけてきたのはころちゃんだった。
「もしもしるぅとくん〜?」
「なんですか」
「ちょっとさぁ、話そうよ」
ころちゃんはたまに前置きが無く電話をしてくる事がある。それに断れないのが僕なのだから、どっちもどっちだろう。
そんなこんなで話していると、ころちゃんに
「るぅとくん体調悪いの?」
と問われた。
別に隠す理由もないし 意外と心配されたいような僕は 「ちょっと熱出ました」と言った。
「え、大丈夫?」
「ん……はい」
熱があるからか 座っていてもくらくらする。
ベット行った方がいいだろうなあと思っても 立てる方がしんどいので立てれない。
「だから無理すんなって言ってるじゃん?
るぅとくんは頑張りやさんだからなあ」
少し甘やかすような彼の声色に安心する。
ちょっとだけ、甘えてもいいのかな。
いちおう、メンバーだし…?
「あの、ころちゃん」
「ん〜?」
「…おせわしてほしいです」
頭が回らない僕は おせわとかいう言葉を使ってしまったけど、きっと伝わるだろう。
そしてあとの言葉が怖いのと 少し恥ずかしくなってしまった僕は反射的に電話を切った。
そして パソコンと向かい、作業を開始した。
体調が悪いから、寝ないといけないことだって分かってる。でも、寝てる時間は無い。
僕は作業をしないと、いけないんだ。
C ♡
びっくりした。
るぅとくんが僕に、頼ってくれたから。
るぅとくんは自分で抱え込んでしまうタイプだし あまり他人に頼ったり 迷惑をかけたりするのが苦手だ。だから おわせして欲しい と言われた時はすごく驚いたけど 嬉しかった。
その後電話切られたのは焦ったけど、あのるぅとくんが頼ってくれた。
僕はポカリでもグミでもなんでも買って るぅとくんの元にタクシーで移動した。
るぅとくんの家の前に来て インターホンを押してもるぅとくんは出れないだろうと気づいた。どうしようか、と思って ドアノブを回してみたらなんと開いたのだ。
「あいつ……」
危機感無さすぎるだろ。
マジで来てよかった。何かあったらたまったもんじゃない。
家に入りしっかり鍵を閉めて、素早くるぅとの寝室に足を運ばせたがるぅとは居ない。
なんでベットで寝ていないのか。
……もしかして
るぅとのことだから作業をしているのでは?
作業室のドアを開けたら パソコンと向き合うるぅとの後ろ姿があった。
「お前、まだ作業してんの!?!」
ついでかい声を出してしまった。
僕が来たことを知らせてなかったのと大きい声を出したせいでめっちゃびっくりしてる。
「え、あ、ころちゃん?」
「いいから寝るぞ!立てる?」
そう言ったらるぅとは「立てない…」と眉毛を下げて言ってきた。しょんぼりとした感じがなんだか小動物みたいで…うん、カワイイ。
でも、立てないか。
おんぶじゃ天井ぶつけたらダメだし…
「よいしょっと」
うお、軽。
仕方ないので お姫様抱っこをした。
逆にそれ以外の抱き方知らないし!!!
この体制か熱かは知らないけど、顔を赤く染めたるぅとのおでこに触れた。
「あっつ…」
なんでこいつは、こんな無理をするんだ。
そう言いたかったが 今にも寝そうなるぅとの表情を見て 何も言えなくなった。
寝室について ベットに彼を下ろす。
「なんか食えそう?飲めそう?」
「んん…なにも」
「ポカリだけでも飲まない?」
「…のむ」
なんだかるぅとがいつもより幼く見える。
渡したポカリをちょっとずつ飲む彼を見て
どうしようもなく愛おしさで溢れた。
「なんかして欲しいことある?」
「…うたってほしい」
彼らしいリクエストに心が温まる。
なんの歌を歌おうか 僕たちの定番の歌を歌おうか、そうだ 新しく出したあの歌を歌おう。
寝転がっているるぅとのベットの スペースに腰掛けて、歌い出した。
子守唄の様に、落ち着くような歌い方で歌えば るぅとの表情が和んでいった。
こいつはほんとに僕の歌が好きだよな。
いや、僕のことが好き?
なんて自惚れてたらるぅとに怒られるな。
歌い終わると るぅとがご満悦な表情で起き上がって 僕の隣に座った。
「えへへ…すきすき、ころちゃんすき」
にへ、と笑うるぅとに 頬が熱くなる。
僕にだけツンとしたるぅとが、たまにデレるのが心臓に悪い。男の僕でもドキッとする。
甘えたいのか、
るぅとは僕の方を見つめていた。
なんだか猫ちゃんみたいで 無性に可愛がりたくなる。手を大きく広げると るぅとが飛び込んできて、僕にぎゅっと抱きついた。
「だいすき…ころちゃぁん…」
少し枯れた彼の甘い声。こいつはなんでこんなにかわいくて 純粋で 愛おしいのだろう。
僕にだけ何故か冷たくて ツンってしてて、
でも本当は僕のことが大好きで たまにデレ
てくれる所とか 心開いてくれてるとこも。
全部全部、僕の方が好きだけどね。
あまり僕は愛を吐かないけど、今日だけ。
「僕も大好きだよ、るぅちゃん」
元気になったら、一緒に歌おうね。
僕の愛しの、るぅとくん。
⋆*✩