12月25日
※seungmin side※
今日はクリスマスか。
まぁ、僕には普通の日でしかないんだけど。
あいつはなんか浮かれてるし。
友:へへっ!スンミナ見ろよ!彼女に貰ったんだ!
そういって、丁寧にラッピングされたハンドタオルを僕に見せる。こいつは運動部だから実用的なハンドタオルにしたのだろう。しっかりスポーツメーカーのタオルで高校生が持っていてもおかしくないデザインだ。真剣に考えたんだろうな。
彼氏がコイツで凄く勿体無いなと思う。
S:はいはい。よかったですねー。
友:なんだよそれー…!まぁ、お前、居ないもんなㅎㅎ
S:居ませんよー。てか作ってないだけだからㅎ
友:強がんなってーㅎㅎ
そいつはそれだけ言って、他の奴らのところに行ってまた自慢している。本当に騒がしい奴だ。
昼休みになった。
また今日もリノとお昼を食べている。
これも日課になり、ルーティーン化している。
でも今日はリノの様子がおかしい。
そわそわしているっていうか、ずっと僕といる時、耳が赤くて、でも、素っ気ないっていうか。
S:リノやぁ、今日クリスマスだね、
L:そ、そうだね、ㅎ
S:リノはなんか予定あるの?
L:いや、特に…
S:ふーん…そうなんだ。
ちょっとした沈黙が流れる。
L:あ、あのさっ…
S:ん、?
L:今日って、クリスマス…でしょ、?
だから、プレゼント…あるんだっ、
S:えっ!ほんと!?なになにー??ㅎㅎ
L:プレゼントは…ぼっ、僕ですっ、、/
僕と付き合ってください、、!!
一瞬僕の中の時間が止まった。
今…なんて?リノが僕のことが好きだってこと…?夢…?じゃないよな…。
目の前のリノが歪んだ。
下を向くと目から出た水が、僕のズボンに染み込んだ。そのときに初めて自分が泣いていることに気がついた。
S:リノに先に言わせちゃってごめん。
僕もずっと好きだったんだ。でもなかなか言い出せなくて…。しかも、僕なんかでいいのかなとか考えちゃって…。
L:へっ、…。てことは……。
S:一生僕が支えるから、隣に居させてください。お願いしますっ、
L:はっ…。よかっt……。
S:えっ、?リノ……?
リノが突然、膝から崩れ落ちた。
焦ってリノをすぐ抱き上げた。体をゆすりながらリノの名前を何度も呼ぶ。
L:スン、ミナぁ…
取り敢えず、リノを保健室まで運んだ。
保健室の先生いわく、寝不足らしい。急に緊張が解けて、気絶してしまったとのことだ。本当に焦った。
でも、大事でなくて本当に良かった。
それからは、昼休みが終わるまでずっとリノのそばにいた。
保:スンミンくん。もしあれなら、リノくんの側にいてあげてくれる、?
S:えっ、いいんですか、?
保:うん。そのほうがリノくんも安心するだろうし。授業の事は先生が言っとくから。
S:ありがとうございます…。
保:でも、、静かにね、?
S:はい。
ん、?今何時だ、?
いつの間にかリノの横で寝てしまっていたらしい。
リノも目を覚ました。
S:リノ?大丈夫、?
L:んぅ、…。ごめんねぇ…
S:いいんだよ。気にしなくて。少しは寝れた、?
L:うん、。ちょっとスッキリしたような、?
S:よかった…。本当に…
安心してずっと、リノの顔を眺めていると、思い出したかのように、リノは顔を赤くした。
S:ㅎㅎどうした、?ㅎ
L:僕、スンミナと、付き合ったんだ、/
S:そうだったね、ㅎバタバタしゃってて、
L:もう帰る時間だし、一緒に帰らない、、?
S:うん、帰ろうか。
※leeknow side※
S:リノ、気をつけてよ、?
L:大丈夫だってㅎㅎ
階段どころか、ちょっとした段差で心配してくれる。本当に心配症だな、ㅎㅎ
スンミナがずっと隣に居てくれる。
やっと僕の夢が叶った。
こんな素敵な人他にいないよ…。
S:寒いね、
L:ね、雪降りそう…
こんな他愛もない会話をしていると、スンミナが、僕のポケットハンドしていたジャケットのポケットに手を入れて、僕の手を握った。
僕の顔が赤くなったのが、鏡を見なくてもわかる。
S:はぁ、…。あったか、。
L:手冷たすぎでしょ、ㅎㅎ
S:あ、また顔赤くなってる、ㅎ
L:違うもん!寒いから赤くなってるだけだもーん!
S:ㅎㅎかわい、ㅎ
L:また言った!ㅎ
※seungmin side※
リノが電車の時刻表を調べ何度も調べ直している。どうしたのかと聞くと、予定の時間に来ないとのこと。
情報によればリノの家の方面はイルミネーションが多く、クリスマスの影響でたくさんの人でごったがえしていて、遅延しているらしい。
逆に僕の家の方向はむしろ人が少なく、すぐに乗れる電車ばかりだ。
そこで僕は思い切ってリノに聞いてみた。
S:ねぇ、りの。
L:ん、?
S:うち、泊まる、?
L:ぇっ、?
S:ほら、電車来ないんでしょ、?
うちの方面の電車はすぐ来るし、しかも明日も休みだから、泊まったほうが良いんじゃないかって思って。
L:う、嬉しいけど、…。
戸惑っているようだった。そりゃ、恋人の家ってなったら緊張はする。
L:じゃ、、いこう、かな…?ㅎ
S:ほんとっ、?やった〜!
L:夜寝れないかもしれないけどねㅎ
S:まぁ、そのときは一緒に遊ぼうよ!
L:ㅎㅎ楽しそうㅎ
そんなこんなあって、僕達は一緒の電車に乗った。
今週一週間も疲れたなーと、外の景色をぼーっと見ていると、手に柔らかい感触があった。
リノが手を繋いできた。
リノから繋いできたのに首まで真っ赤にしている。リノの手にはペンダコがあって、勉強を四六時中していることが目に見えてわかる。
S:ㅎㅎ…。どうしたの、?ㅎ
L:別にいいでしょ、…。/
あぁ、本当に可愛い。
ちょっと長くなっちゃいそうなので、
ここで一旦切ります!
コメント
2件
初コメ失礼します! プレゼントは僕ですと言うリノかわいすぎます、、。最高でした!