後宮
賢妃「風 孔林《ふうこうりん》」の宮殿
「珠奈様、このお茶なんだか変じゃありませんか?」
「そうですか?私は何も感じませんが」
「ではなっブフォ」
孔林が血を吐き倒れる。
珠奈と珠奈のそばづかいは怯え、孔林のそばづかいは悲鳴をあげる。
数ヵ月後
孔林は幸い一命をとりとめた。
瑞月《ずいげつ》「珠奈、お前の部屋から毒が見つかったそれも孔林が飲んだ毒と同じものだ。これはどう説明する。」
「私はそんなもの知りません。初めてみました。」
「自分の罪を認めないとは本当はお前が孔林に嫉妬をし殺そうとしたのではないか 」
「殺そうなんて思っていません。」
「嘘つきよ。この悪女、貴方が孔林様は毒殺して陛下を振り向かせようとしたのよ。」
「そんな事は思っていません。」
バチン
瑞月の手が珠奈の頬を叩くと同時に珠奈の頬に引っ掻き傷が出来、血が流れる。
「珠奈、お前を処刑」
「お待ちください。瑞月様、珠奈様を処刑したら珠奈様の父君様がお怒りとなり敵に回ってしまうかもしれません。ですから、珠奈様をもう二度と後宮に出入りしないと言うことで後宮を追放したらどうでしょうか」
「珠奈、孔林に免じてお前を追放する。何も処罰を与えられないだけありがたいと思え、おい」
宦官が頭を下げながらはい、直ちにと言う。
珠奈は瑞月の護衛宦官に取り押さえられ牢屋に入れられた。
牢屋
宦官「お迎えが来るまでそこで大人しくしていろ、悪女妃」
次の日
珠奈の父「秀賢《しゅうげん》」が珠奈を迎えに来た。
珠奈は瑞月の護衛宦官に監視されながら後宮の外と中を繋ぐ扉の前に立つ。
扉が開くと珠奈の父親が顔に心配の感情を出しながら待っていた。
「お父様、お迎えありがとうございます 」
「珠奈、帰ろう。」
珠奈が実家の馬車に入ると実家に向かって去った。
珠奈の実家「虎家の屋敷」
「珠奈、お前が孔林妃を殺そうとしたのか?」
「私はそんなことはしません。孔林様を恨んだ覚えはありません。」
「分かった。私は珠奈の味方だ。必ずいつか珠奈の無実が証明される事を信じる。」
ある日、珠奈が腹に違和感を感じる。
珠奈は医師からの診断結果に言葉を失う。
医師は事情を知らず祝いの言葉を言うが珠奈は生きた心地がしなかった。
なぜなら珠奈は帝の子供を妊娠してしまったからだ。
最初は中絶を考えたが体の負担を考え、止めた。
それから5年後
珠奈の息子蓮は5歳になった。
珠奈が畑仕事をし、蓮は愛犬=番犬の茶々と遊んでいた。
茶々突然、誰かに向かって吠える。珠奈が近づくと茶々が吠え相手は里閃の護衛宦官「孫」だった。
「お久しぶりです。珠奈妃、帝が珠奈妃をお呼びです。」
「お断りします。」
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