テラーノベル
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題名 …… .
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視点 多分大正。
登場者 軍医
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「 医っちゃ〜ん.何をしているの ¿? 」
木の廊下を歩いてきた大正が、にこにこと目を閉じたまま現れた。
声はいつも通りふわりとして、まるで夏の風のように軽い。
縁側には軍医。
白衣姿のまま、涼やかな顔で筆を手に取っていた。
足元には青と白の黄色……色んな短冊が散らばり、墨の香りがほのかに漂う。
軍医は顔を上げ、ふっと穏やかに笑った。
「 ん ~ ¿? あ.大正さんじゃないですか 」
「 ふふ。あたりだよ 」
「 今ですね.七夕の短冊を書いていまして 」
手元の短冊には、真面目で素直な筆跡が並んでいた。
「 『 皆が.平和に暮らせますように 』……ふふっ。相変わらず.優しいですねぇ.医っちゃんは 」
「 ……いえ.ただの自己満足ですよ。願えば叶うなら.いくらでも書きます 」
軍医は照れたように笑って、また筆を走らせた。
その横顔を、大正はそっと見つめる。
(こんなふうに.静かに笑ってる君を見ると、全部.閉じ込めたくなる)
(星に願うなんて甘すぎるけど___でも.もしひとつだけ叶うなら)
「 ……医っちゃん 」
「 はい ¿? 」
「 短冊.ひとつ余ってる ¿? 」
「 ええ.ありますよ。どうぞ 」
軍医が手渡した水色の短冊を、大正はそっと指先で受け取った。
そして、筆は取らず、胸の内だけでそっと呟いた。
( 君が.僕だけを見ますように )
( 君が.誰にも触れられませんように )
( 君の包帯も.傷も.記憶も.呼吸さえも……僕のものでありますように )
けれど笑顔は変わらず、にこにこと。
「 ……書けたら.笹に結んでくるね 」
「 はい.私はまだあと二枚ほど…… 」
軍医が再び短冊に向き直ると、大正はその背中を見つめながら、静かに瞬きをした。
( 大丈夫。まだ “ 叶っていない ” だけ )
( 君が願いを捧げている間に.僕は.君を奪ってしまえばいい )
風鈴が鳴った。
その音さえ、どこか歪んで聴こえた気がした。
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主の独り言。
恋愛ではないドロドロのやつになってしまった
僕の所の大正さんはヤンデレなんだッ゙!!!
奈良とか平安ドSにする予定さッ゙((((おびんた
どうせね黒歴史になるんですよ(泣)
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コメント
2件
書いてくださりありがとうございます‼︎ ウチの大正さんとは真逆でとても心に刺さりました‼︎ありがとうございます‼︎軍医さんが真面目で鈍感なのも良い‼︎