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#スクラッチャーズ
K-Takasaka
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K-Takasaka
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美月ゆめかです🌸 第6話読了〜!! ミステーちゃんまじでヤバいww「芯を抜いたら倒れた」って、そりゃそうだけどそうじゃない!! 塔倒してボタン押しやすくするとか、発想が飛躍しすぎててもう逆に天才でしょ😂💕 カキちゃんの鉱石発言も、めっちゃタイミング悪くてクセになる笑 それにしてもKさん、どこいったんだろ…塔崩落もゲーム想定内って不気味すぎる😭次回が待ち遠しいよ〜!! 今回も最高でした✨
都市の道路が、次々に爆発していた。
赤く光った地面が数秒後に弾け、アスファルトの破片が宙へ舞う。幸い、爆発の威力は大きくない。だが、足場を失うには十分だった。
メバルたちは、地面に直接触れないよう、道路脇の看板や建物のひさしを使って移動していた。
「中央の塔まで、あと少し!」
マサカゲが地図を確認する。
「ただし、正面の道路を渡る必要がある。赤いマスが濃い。爆発までの時間が短い」
アオノが道路を分析した。
「中央に三秒周期の爆発区域がある。渡るなら、爆発直後が最適」
「言うのは簡単だけど、渡るのは私たちよ!」
メバルが叫ぶ。
カキは道路脇の金属板を持ち上げた。
「これを橋にすればいいんじゃないか?」
「それ、看板よ!」
「橋っぽい形をしてるぞ!」
「形だけで判断しないで!」
ミステーは、道路の真ん中に立っている中央の塔を見上げていた。
塔は巨大な円柱形で、上部にクリア装置があるらしい。側面には無数の配管と非常階段が取りつけられている。
「塔は、空へ向かって伸びる巨大な鉛筆だ」
ミステーが言った。
「そうね」
メバルは適当に返事をした。
「だから、芯を抜けば倒れる」
「抜かないでね?」
メバルが振り返る。
ミステーは塔の根元に近づいていた。
「ここに、鉛筆の芯がある」
「ミステーちゃん、ちょっと待って!」
ミステーが塔の根元から突き出た黒い配管に手をかける。
アオノが端末を確認した。
「その配管は塔の姿勢制御装置につながっている。触れないほうがいい」
「分かった」
ミステーは真剣に頷いた。
そして、配管を引っ張った。
「分かってない!」
金属が大きく歪んだ。
塔の内部から、重い機械音が響く。
マサカゲの表情が変わった。
「ミステー、手を離せ!」
「もう少しで抜ける」
「抜くな!」
ミステーが力を込めた。
配管が、ぱきん、と音を立てて外れた。
その瞬間、中央の塔がゆっくり傾いた。
「……あ」
ミステーが見上げる。
「塔が、考えている」
「考えてない! 倒れるのよ!」
メバルが叫んだ。
塔は大きく傾き、中央の道路へ向かって倒れ始めた。
道路に浮かんでいた赤いマスが一斉に点滅する。
『重大な構造異常を確認』
『中央塔の崩落まで、五秒』
「カウントダウン始めないで!」
マサカゲが叫ぶ。
「全員、崩落方向から離れろ!」
五人が一斉に逃げ出す。
カキは途中で倒れた看板を拾おうとした。
「これ、塔の下敷きになったら珍しい合金が取れるかも――」
「カキちゃん、置いて!」
メバルがカキの襟をつかみ、無理やり引っ張った。
塔がさらに傾く。
三秒。
アオノが周囲を確認した。
「安全区域は左。だが、通路が狭い」
二秒。
ミステーが塔を見上げたまま言う。
「鉛筆が、紙へ倒れていく」
「詩的に言ってる場合じゃない!」
一秒。
塔が崩落した。
巨大な構造物が道路へ倒れ込み、爆発判定の赤いマスをまとめて押しつぶす。衝撃で周囲の地面が波打ち、建物の窓が一斉に震えた。
五人は近くの建物の壁際へ逃げ込み、頭を抱える。
轟音が都市全体に響いた。
やがて、砂煙が晴れる。
中央の塔は完全に崩れ、道路を塞いでいた。
カキが顔を上げる。
「すげえ……」
「すごくない!」
メバルがミステーへ詰め寄った。
「ミステーちゃん! わざとじゃないでしょうね!」
「わざとではない」
ミステーは真面目に答えた。
「塔の芯を抜いたら、倒れた」
「それをわざとって言うの!」
アオノが崩落現場を確認していた。
「中央塔は崩壊したが、起動装置は損傷していない」
「えっ?」
マサカゲが聞き返す。
「塔の頂上にあった装置が、瓦礫の上に残っている。むしろ地上へ移動した」
崩れた塔の中央に、赤いボタンのついた装置が見えていた。
その横に、モニターが浮かび上がる。
起動装置を押してください。
メバルは目を丸くした。
「塔を壊したら、ボタンが押しやすくなった……?」
「ミステーの行動が、結果的に攻略条件を満たした」
アオノが淡々と説明する。
「つまり、俺たちの勝ちか?」
カキが瓦礫へ向かおうとする。
「待って。まだ床が爆発するかもしれない」
マサカゲが止めた。
アオノが装置の周辺を調べる。
「起動装置には足裏判定がない。手で押すだけなら問題ない」
「じゃあ、私が押す!」
メバルが手を挙げた。
ミステーが装置を見つめる。
「ボタンは、塔の心臓だ」
「今度は抜かないでね」
メバルは慎重に瓦礫を渡った。
崩落の影響で、道は不安定になっている。少しでも足場を間違えれば、下の赤いマスが点滅する。
マサカゲが指示を出した。
「右の瓦礫。次は左。その細い鉄骨を踏め」
「これ、本当に大丈夫?」
「三秒以内なら問題ない」
「それ、Kさんみたいな言い方で怖い!」
メバルは最後の瓦礫を越え、起動装置の前にたどり着いた。
赤いボタンが点滅している。
その奥には、塔の残骸が高く積み上がっていた。
「押すよ!」
メバルが振り返る。
「待って!」
カキが叫んだ。
「そのボタン、何か鉱石でできてないか?」
「今それを調べるな!」
メバルはボタンを押した。
カチッ、と小さな音がした。
直後、街中の赤いマスが一斉に消える。
爆発音も止まり、信号機の光が青に変わった。
『第二ゲーム、クリア』
アナウンスが都市全体に響く。
五人はその場に座り込んだ。
「終わった……」
メバルが息を吐く。
「塔を崩しただけなのに、クリアできた」
カキがミステーを見る。
「ミステー、お前すげえな!」
「私は、塔の芯を抜いただけだ」
「それが一番やばいのよ!」
メバルが即座にツッコむ。
アオノは崩れた塔を見つめていた。
「偶然にしては、起動装置の露出位置が正確すぎる」
マサカゲも表情を曇らせる。
「つまり、塔が崩れることもゲームの想定内だった可能性があるのか」
そのとき、空中に新しい画面が現れた。
第二ゲーム終了。
参加者五名のクリアを確認。
参加者K-T――位置情報未取得。
メバルが画面を睨む。
「Kさんはまだ見つからないの!?」
返事はなかった。
ミステーが崩れた塔の向こうを見た。
「Kさんは、どこかで空を歩いている」
「歩いてないと思う!」
遠くの街角から、かすかな爆発音が一度だけ響いた。
五人は一斉にそちらを見た。
だが、煙の向こうにK-Tの姿はなかった。