テラーノベル
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少し暗くなった道を2人で歩く。
片腕が上に引っ張られて少ししんどい。
それに眠いし考え事ができない頭になっている。
ようやく家に着いた頃には家の明かりもなくなっていた。
布団に入るまで介抱されている自分も変だとは思うが仕方ない。
「ありがとう」と言ったつもりだったのに、喋り方が変だと笑われてしまった。
朝起きた時に気が付いた。 何かがいる。
それもなんかデカくて、あったかい?
なにこれ、邪魔だなぁと思ったのも束の間。
うごいた。
ビックリして飛び起きたら見覚えのある顔。
なんだ、めんかよ。と、思ったがおかしい。
めんがここにいるはずが無いのだ。
回らない頭で記憶を辿るが全くもって思い当たる節がない。
思考を巡らせていた時に「おはよ」なんて間抜けな声で挨拶しないでほしい。
「ん、ん?え、なんでいるの?」
「なんでってあなたが引きずり込んだんでしょうが」
はぁ?少し何を言っているのか分からない。
幸い今日は撮影がない。
とは言っても友人、しかも男と一緒に寝てたなんて信じられない。
詳しく聞くと、昨日酔った俺を介抱してここまでやって来たら寝ぼけた俺にベッドに引きずり込まれたらしい。
取り敢えず記憶が無いからそれを信じるしかないが、次から気をつけようかな…。
色々あったけど一悶着した。たぶん。
今日は撮影日だし考えてもどうにもならないから、と自分に喝を入れた。
ディスコに入るとまだ誰もいない。
早すぎたか?なんて思ったが直ぐにみんな入ってきた。
正直、いろいろ意識しすぎていたのかもしれない。
収録が終わってめんとお喋りしていた。
揶揄うつもりで俺に恋人できたらどーする?なんて聞いてみたが、どうもしないよ。と言われた。
声が沈んでいるように聞こえたのはきっと気のせいだ。
(自分に彼女が出来ないから嫉妬してる…?)
まあ、正直今は恋人が必要ないんだけど。
というかそれどころでは無いのかも。
幼馴染とはいえ、1人の人間だ。
少しのことで関係が拗れるのは少々居た堪れない。
相手を気遣って関係を保とうとするのは、めんも望んでいないかもしれない。
でも、それでも、と堂々巡りな考えに嫌気がさす。
相手が何考えているのか分からないから困っているんだ。
これ以上隠されても、とは思う。
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