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キュアライダー小説は初めてなので、文章が拙い部分があるかもしれませんが、どうぞ過激なコメントはお控えくださいませ。
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2011年 裏風都某所
雪侍「少し時期尚早ではあるが……上出来だ。」
裏風都のリーダー、万灯雪侍は、ネクロマンサー・ドーパントによって復活させられたある男を見つめて呟いた。男はこの世にまだ戻ってきたばかりのため、ココがどこか分からない、というような顔をしていた。
雪侍「せいぜい我々のために活躍してくれ…………
霧彦くん。」
2011年 風都市 鳴海探偵事務所
翔太郎「最近は全然依頼が来ないなぁ……」
フィリップ「ミュージアムの一件を解決してからまだ一年も経っていない。メモリ騒ぎも多少は減ったんじゃないかな。」
翔太郎「んなワケ……あるかもな。にしてもホント暇だな……」
翔太郎は椅子の背もたれに寄っかかる。フィリップにも眠気が襲ってきたその時、外で何やら物音がした。
翔太郎「ん?フィリップ、何か聞こえねぇか??」
フィリップ「言われてみれば…」
その音は段々大きくなってきた。
翔太郎「いくら何でもこりゃ騒音被害だろ……ケチつけに行くか。」
翔太郎が扉に向かうと、その音は突如止まる。
翔太郎「あれ?止まった…まぁ一応、状況確認だけ…」
扉を開けた瞬間、翔太郎は呆気に取られてしまった。なぜならそこにいたのは…
デンライナーだったからだ。
フィリップ「ま、まさか、ソレはつまり……!!」
フィリップの予想通り、中からは電王のソードフォームが出てきた。
翔太郎「お前は確か……電王!!」
電王「よく覚えてたな。というか今はソレどころじゃねぇ!!」
フィリップ「というと?」
電王「簡潔に言おう……地球の危機だ!」
電王のそのセリフを最後に、3人は黙りこくる。沈黙が10秒程続いた後、突然笑い出したのはフィリップだった。
フィリップ「アッハハハハハハ!!冗談にもほどがあるよ!そうやって僕たちを誘う気だろう?全部お見通しだ!!!」
電王「いやあの……こちとら本気で言ってるんですけど…………」
フィリップ「本気だったら今まさに異変が起きている筈だろう!?」
電王「違う!俺が言いたいのはそういうことじゃない!!時空に歪みが起きてるんだ、時空に!!」
電王がそう言った瞬間、フィリップの笑いは止まり、神妙な顔つきになった。
フィリップ「何だって、ソレは本当かい!?」
翔太郎「切り替え早いな…」
電王「お、おう……それでお前らには、過去の世界に行って、歪みの原因を取り除いてきてほしい。やってくれるか?」
フィリップ「丁度いい、過去の風都にも興味が湧いたところなんだ。その頼み、聞き入れよう。」
電王「助かるぜ。じゃあ、お二方にはコレを持ってもらって……」
電王が二人に渡したのは、「1999 02.01」と書かれたチケットだった。
翔太郎「ん……たったの12年前か?」
電王「ああ、でも事の発端はその日からなんだ。お前らならやれると信じてるぜ。」
翔太郎「まぁ頼まれた依頼はこなすのが探偵だからな。フィリップ、行くぞ。」
フィリップ「コレはどんな素材でできているのか……非常にゾクゾクするねぇ!!」
翔太郎「……」
チケットを見つめて興奮しているフィリップを引きずりながら、翔太郎たちはデンライナーに乗り込んだ。
その数分後…
亜樹子「ねぇねぇ二人共ぉ…って、
えぇぇぇぇぇーーーーーっ!?」
二人がいなくなっていることに気づき、思わず持っていた本を落としながら驚いてしまう所長であった。
2011年→1999年 時の砂漠
デンライナーにはオーナーと、モモタロスをはじめとした4人のイマジン、更にナオミと、必要最低限の人物しか乗っていなかった。
翔太郎「こんなに人員が少ないことってあるのか?普段はもっといたような…」
モモタロス「今は緊急で走らせてるからな。良太郎たちは間にあってないんだ。」
フィリップ「そんなに急ぐ必要があることなのかい?」
オーナー「未来の時間を覗いてみたら、それなりの惨劇が起きていましてねぇ…」
フィリップの問いに答えたのは、いつの間にか近くの席に座っていたオーナーだった。
オーナー「異変の発生源は、1999年のまことみらい市。誰か止められる者を探していたら……いるではありませんか、あなたたちという『探偵』が。」
翔太郎「どうして俺たちを?」
オーナー「いずれ分かりますよ…ともかく、伝説の戦士『プリキュア』と協力し、立ち塞がる『謎』の『答えを推理し、導き出して』ください。お願いしますよ。」
フィリップ「なるほど…しかし『プリキュア』という単語は初耳だ。しかもその言い方では、まるで他に探偵がいるみたいじゃないか。確証はあるのかい?」
オーナー「勿論ですとも。さて……そろそろ着きますよ。」
翔太郎「おっと……意外と早いんだな。フィリップ、降りる準備だ。」
フィリップ「やれやれ…着いてからのお楽しみということか。」
1999年 風都市
翔太郎「ありがとよ、恩に着るぜ!!」
オーナー「言っておきますが、本当の目的地は『まことみらい市』ですからねー!間違えないでくださいよー!!」
そうオーナーが言い残し、デンライナーは走り去っていった。
フィリップ「翔太郎、一つ心配事がある。」
翔太郎「何だ?」
フィリップ「元の時間の風都市のことはどうするつもりなんだい?」
フィリップは、もし風都で何かしらの事件が起きた場合、対処する人がいないのではと危惧しているようだ。
翔太郎「それについては考える必要はない。亜樹子や照井という人間もいるし、まぁどうにかなるだろ。」
フィリップ「だといいのだが…にしても、ココが1999年の風都かい?」
翔太郎「そういうことになるな。散策がてら歩いてみようぜ。」
二人が暫く歩いていると、どこからかすすり泣きの声が。
フィリップ「あっちの公園からだ。」
二人が公園に向かうと、なんとそこには驚きの人物がいた。
翔太郎「俺の……幼少期!?」
そう、そこにはまさしく、子供時代の左翔太郎がいたのだ。
子供A「バーカバーカ、お前なんかが探偵になれるワケがあるか!」
子供B「そんな夢さっさと諦めちまえ!!」
翔太郎(子供時代)「違う、俺は……!」
子供A「へへっ!」
翔太郎をバカにしていた子供たちは逃げていく。子供時代の翔太郎は、堪えた涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃになっていた。
そこに、大人の翔太郎が歩み寄る。
翔太郎「タイムトラベルのルールは、『過去の自分と干渉してはいけない』だったっけなぁ…今はそんなの関係ねぇ。困ってるヤツは放って置けないからな。」
二人の翔太郎の目と目が合う。
翔太郎(子供時代)「何だ……お前も俺をからかいに来たのか!?」
翔太郎「いや…逆だ。お前を励ましに来た。」
大人の翔太郎はしゃがんで、子供時代の翔太郎と目線を合わせる。
翔太郎「なれるぜ。お前なら……名探偵に。」
するとそこに、白い帽子がトレードマークの、少し強面の男性が近づいてきた。
荘吉「そんなところにいたのか、翔太郎…ほら、帰るぞ。」
翔太郎(子供時代)「……ありがとう、兄ちゃん。」
その言葉を聞いて、大人の翔太郎は微笑む。
その後、男性は子供時代の翔太郎を連れて、どこかへ帰っていった。
翔太郎「そうだった……1999年って言ったら、おやっさんバリバリ現役時代じゃねぇか!!」
フィリップ「油断したね、翔太郎。」
翔太郎はその点をすっかり見落としていた。
翔太郎「これからは、少〜し気をつけねぇとなぁ…いつ、どこで見張られてるか分かったモンじゃねぇからな…」
フィリップ「そもそも、目をつけられている時点でかなり怖いけどね。」
二人は改めて気を引き締める。
翔太郎「さて、『まことみらい市』だっけ?早めに向かうか!!……でも俺位置が分かんねぇんだよなぁ……」
フィリップ「僕が聞いた噂によれば、風都の東に『マコトミライタウン』という隣町があるそうだ。」
翔太郎「百聞は一見にしかず。行ってみるしかねぇ。」
こうして、風都の名探偵の新たな冒険が始まったのであった。
#0 Wの再来/新しい舞台
ED「罪と罰とアングラ」
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