rbru/nmmn/ご本人様関係無し/口調不一致
誤字あるかも/rb『』 ru「」
⚠実在する音楽が出てきます,
作曲者さま.対象曲とは関係ありません
その他対象曲使用動画とも関係ありません⚠
健全ですが、少しドキッとするようなスキンシップがあります。
こっちだけ本当に投稿頻度終わってました。
この先の展開が進んだところでどうしても言わせたい台詞があるのでこっち頑張ります。
期間を開けながら少しづつ書いていたので話の内容がぐちゃぐちゃかもしれません。
次から修正します。
ーーーーーーーーrb
あれから数日後、曲を決めるために何度も小柳さんと連絡を取っていた。
だが俺が優柔不断なせいで、なかなか決まらずのままだった。
ちなみに今は2人で練習中で、
俺は歌を決めている。歌がどれに決まろうがタンゴというものには変わりない。
『⋯⋯Flower Dance⋯、』
適当に流し聞きしていたら、興味を引くものがあった。
その音楽の曲名が、FlowerDanceだった。
「はい?」
『あ、すいません。』
『このFlowerDanceっていうやつどうですかね』
一部分だけ小柳さんに聞かせてみる。
「⋯うーん!良いと思いますよ」
『お!本当ですか 』
『⋯⋯⋯ぅーん、じゃあこれで決定でもいいですかね? 』
「はい、分かりました」
「珍しいですね。その曲。歌詞がないのに雰囲気凄い」
『ですよね。なんか少し惹かれて。』
『⋯あの、この曲だとどうしてもなめらかで優しい感じになってしまうと思うし、この前もそんな感じで伝えたんですけど 』
『なるべくキレよく、動きを大きくしてクールな感じにしたいです。だからいくら俺がリードするとは言えだいぶ動き変わっちゃうんですけど、良いですかね?』
「大丈夫ですよ、その方針にしてきましょう」
『本当にありがとうございます〜!』
もう本番は2週間後に控えてると言うのに、本当に優しい方だ。
『そういえば衣装の話してたと思うんですけど、こっちで選んでおくので希望があれば仰ってください』
「ぁー、特にないっすけど黒とかグレーあたりだと助かるかなって感じです」
『分かりました。モノトーンな感じで選んでおきますね』
「はい、ありがとうございます」
『髪はどんな感じに結うんですか?』
「ぁー⋯、それ決めてなくって⋯」
『あ、そうなんですね。じゃあ俺がその場しのぎでやりましょうか?』
「そうっすね、お願いします」
『⋯⋯よし、じゃあ練習しましょうか』
「はい、やりましょう」
仕事終わりの疲れは不思議と感じず、
小柳さんと踊る時間が息抜きにも感じた。
楽しく、待ち遠しくなるような、そんな未来が見えた。
ーーー♪、ー♫♪ーーーー♬
流れる音楽に合わせ、足を回し、腕を伸ばし。いつもと同じように、ポールと踊る。
小柳さんと踊るようになってから
体力が増えたり、自分でも体感出来るようなくらいにポールダンスが踊りやすくなっている。
やはり体を使ってるおかげなのか。
それとも精神的な面か?
個人的には前者だと思う。自分で言うのも微妙だけど、人と一緒にいて元気になれるなどあまり信じられない。
まぁ恋愛をすることもなこれば友達もあまり作らない。原因はきっとそれだろう。
そんな事を考えているとあっという間に音楽が止まり、お辞儀をしてステージから降りた。
いつもの席に座っている小柳さんの方向に歩いて行く。
ちなみに俺の、まあファン⋯⋯?ダンスを見てくれる人達は謎に微笑ましく感じているようで過激的な人は居ない。
運が良かったのか⋯⋯。
「お疲れ様です」
「相変わらずお綺麗でしたよ」
『っふ、ありがとうございます』
『⋯あれ、珍しいですね。ドリンク頼んでるのあまり見かけないですけど』
「いや、普通に考え直したらなんにも頼まずダンサーさんと話して帰るやつってやばくないすか。」
『うーん、まぁ俺はなんとも思わないんですけど』
「てか、ここのアルコール美味しいですね。飲みやすいです」
『本当ですか!一応人気なんですよ、そのドリング』
『色味も綺麗ですもんね、でも酔わないよう気をつけてくださいね。』
「はい。踊りに支障は無いようにするので」
『案外度数強めなんですよね。これ』
「まあ俺体質的に酔いづらいのでたぶん大丈夫ですよ」
『そう、なら心配無いんですけど。』
『最近一気に寒くなりましたよね』
「ですよね、寒いですよね。」
『冷え性ですか?』
「⋯んー、元の体温が高いんで冷え性ではない、⋯と、思います」
『へえ、羨ましいなぁ。』
「そんなにですか?」
『あー、まぁ、あんま気温の変化が分かりづらくて。』
「体温が変わらないみたいな?」
『そう、そんな感じです』
「へぇ。気温の変化分からない2人で話してもあんまり意味なかったっすね笑」
『はははっ、確かに。』
「今日も練習、しますか?」
『⋯ぁー、予定がなければ、ぜひ。』
「分かりました。じゃあ、また。」
ドリンクを飲み干し店から出た彼を見送って、自分も店から出る準備をした。
一人で練習をしている彼をドアの隙間から見て、つくづく真面目な方だなぁと思う。
ドアを開くと、驚いて俺の方を向いてきた。
「あ、お疲れ様です」
『ストイックですね。ほんと尊敬します』
「そんな。星導さんのレベルに追いつけないから練習してるだけです」
『えぇ、俺小柳さんより下手ですよ』
「そんな。謙遜し返さないでくださいよ」
『ははっ笑、事実ですから。とりあえず、やりましょうか』
「はい、分かりました」
荷物を置いて、彼に近づいた。
『よし、じゃあ、俺の手に手を乗せてください』
「あ、はい」
『すいません、ちょっと握りますね。』
といって彼の冷たい手を少しだけ自分の手で包む。
『ゆっくり横に動いていきますよ?』
「はい、」
手を取り合いながら、ゆっくりと横に動いていく。俺も少しは経験があるものの、リードできる程ではない。
ぎこちなく2人で歩いていく。
生憎練習する部屋も狭い。
『すいません、ちょっとターンしますよ』
俺が回転の中心になるようにして彼をリードする。
が、俺の足を出す場所が悪く、彼の足が引っ掛かってしまった。
俺の方にバランスを崩しそうになっている彼を両手で支えようとするが手を重ね合っているため押してしまうと逆に俺が彼の方に倒れてしまう。
どうしようと頭を回転させても時は止まらない。
彼は俺の方に倒れ込んでしまった。
起き上がってバランスを取ろうとすることも出来ずに、背中が床に勢いよく当たる。
彼の足と俺の足がぶつかり合う音がする。
いてて⋯⋯と思いながら頭を上げると誰かの頭とぶつかった。誰かとは、小柳さんしかいないだろう。
驚いて、目を見開く。
『⋯⋯⋯⋯⋯っは?』
同じく俺のように目を見開いている小柳さんが、目の先に、本当に数センチ先に居た。
頭がこんがらがってしまう。
やっと理解したのが数秒後。
簡単に言ったらコケた拍子のまま俺の上にかぶさるよう彼が転けてしまって俺を押し倒すような体勢になってしまったみたい。
彼の襟足の長い青色の髪が頬に触れる。
『⋯⋯⋯あの、小柳さん?』
あまりの驚きに固まっている彼に声をかける。
「⋯ぁ!すいません、」
とたん顔を真っ赤にして俺から離れていった。
『すいません、足の場所悪かったですよね』
「ぁ、いゃ、すいません、大丈夫です」
「⋯⋯⋯⋯すいません、今日、ちょっと体調悪くて、帰ります」
「すいません、」
『え、体調大丈夫ですか?』
「大丈夫です、」
『顔真っ赤ですけど⋯、熱ありますか?』
「ぃや、ほんとうに、大丈夫です」
『そう、ですか、体休ませてくださいね。』
「すいません、また」
と、高熱を出していそうな歩き方で部屋から去っていった。
『⋯大丈夫かな』
彼も帰ったことだし、俺も帰るとしよう。
荷物を持って、部屋を出ようとする。
『⋯あれ』
焦って荷物を取っていったからか、小柳さんがいつも持っていたチェーン⋯?のようなものが落ちていた。
『ぁー、どうしよ⋯⋯⋯⋯』
今更追いかけようにも彼の家は知らないし。
『連絡するかぁ⋯、』
これ、落ちてますよと写真を添付して連絡を送ると、10分後くらいには返信が来ていた。
すいません、また会った時に渡してくれると助かります。
と返信が来ていた。
俺もそうしたいところなのだが、絶対に忘れる。本当に忘れる。
だから、こう返事した。
『申し訳ないんですが、絶対に忘れるのでもし良ければ今日渡しておきたいです。
もし家だったら場所教えてくださると助かります』と。
直ぐに既読がつき返信も来た。
「ここです」
と位置情報が送られてきた。
まぁ迷いそうだけど、大丈夫か⋯⋯。
と不安になりながらも位置情報に従い歩いていった。
『⋯ここかな』
と家を見上げる。
間違ってチャイムを鳴らしたら怖い。
だから外に出てきてもらうようお願いする。
そうすると、マンションから彼が出てきた。
小走りでこちらへやって来る。
『あ、すいません』
「こちらこそ、持ってきてくれて助かりました」
『そういえば熱は⋯?』
「ぁ、ちょっとデコと首冷やしてたら直ぐ直りました。心配しないでください」
『なら良かった。また明日練習しますか?』
「ぁ、はい。本当すいません。 」
『いえいえ。俺が転けさせてしまったのが悪いですし謝らないでください 』
「⋯⋯冷えますし、何か飲んでいきますか?」
『ぇ⋯!、良いんですか?』
「折角持ってきて下さったんですし、もし長居して下さるのなら踊りの事についても話したほうがいいですしね」
『⋯じゃあ、良いのであれば是非』
「はい、どうぞ」
別に身体は冷えていないけれど、なんだか小柳さんのことをもっと深く知れそうだと思った。だから行きたいなと感じた。
ただそんな単純な理由。
別に、邪な感情はない。
そう思いながら小柳さんの後ろをついて行った。
「どうぞ、入ってください」
と、扉を開けて招かれる。
『お邪魔します〜⋯、』
「どうぞ、自由に上がってください」
シンプルだけれどクールな部屋に圧倒される。綺麗に保たれていてそういう職業の方なのかと錯覚するほど。
「⋯?どうしましたか?」
『あ、すいません。めちゃ綺麗だなと思って』
「本当ですか、嬉しいです」
「荷物は自由に置いてもらって構わないです。俺は飲み物淹れてきますね。」
「何か飲みたいものありますか?」
『なんでも丈夫です、!』
そんな会話をしながら座らせて貰った 。
すぐに彼がお茶を淹れてくれて身体が温まった。
まるで会議のように踊りについて話し始めた。
『〜⋯という感じで良いですかね』
「はい、大丈夫です。ありがとうございます」
『⋯よし、じゃあ後は練習と本番あるのみですね。本番ももう少しですし、頑張りましょう⋯!』
「はい⋯」
ーーーー本番まで、残り2日。
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